翔@抜け殻の日記

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<新潟知事選>楽観一転、自民焦り…原発問題が争点

2016-10-08 16:48:58 | 日記
任期満了に伴う新潟県知事選(16日投開票)は、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題を争点に掲げた野党系候補が告示日直前に参戦し、情勢が一変した。自民党は「予断を許さない状況」と危機感を強める。自主投票の民進党を含め、与野党が終盤まで激しく争う展開になりそうだ。

 再稼働に慎重だった泉田裕彦知事は8月、立候補を突然取りやめた。自民党幹部は「その時点で勝った雰囲気が出た。引き締めるのは大変だ」と明かす。

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 自民、公明両党が推薦する森民夫氏(67)は全国市長会長を務めた経験を踏まえ、「安全を守るのが最優先。国や東京電力にものが言えるのは私だ」と政府とのパイプの太さを強調してきた。

 7月の参院選比例代表で、自公両党の得票は計57万票を超えたのに対し、民進、共産、社民、生活4党は計43万票余り。しかも、連合新潟は今回、森氏を支援しており、与党に楽観論が出るのも無理はなかった。

 しかし、再稼働への地元の不安は根強い。共産党など野党3党が推薦する米山隆一氏(49)は「東電福島第1原発事故の検証なしに再稼働の議論は始まらない」と泉田氏の路線継承を訴える。立候補表明は告示6日前と遅れたが、自民党は「森氏と並ばれたのではないか」と警戒する。

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 泉田氏は特定候補を支援していないが、ツイッターで原発事故への対応などを各候補に質問。回答した米山氏に「原子力防災に欠陥があることを理解している。頑張ってほしい」とエールを送った。

 森氏陣営も再稼働問題を避けて通るのは得策ではないと判断。同氏は、「安全に確信がなければ反対と言う覚悟はある」と踏み込み、再稼働反対派への浸透を図る。

 7月の鹿児島県知事選では、自公両党の支援で4選を目指した現職(当時)が、九州電力川内原発の停止を掲げた新人の三反園訓氏に敗れた。与党からは「原発への不信感は想像以上だ」との声も出ている。【米江貴史、柳沢亮】

 ◇テコ入れ、各党幹部続々

 安倍晋三首相は7日、自民党の二階俊博幹事長と首相官邸で会談し、「極めて大事な選挙だから、怠りなく真剣に勝利に向かって頑張ってほしい」と指示した。与党は当初の楽観ムードから一転して危機感を強めている。

 自民党の古屋圭司選対委員長は7日、新潟県に入り、森民夫氏陣営の引き締めを図った。10日には公明党の井上義久幹事長、12日には二階氏が相次いで現地入りする予定だ。ただ、「なかなか伸びない」(自民党幹部)という焦りは隠せず、終盤戦に勝負をかける。

街頭覇王睾丸素

 一方、共産党の志位和夫委員長、社民党の福島瑞穂副党首、生活の党の小沢一郎共同代表は7日、新潟市内でそろって街頭演説し、「野党と市民の力を合わせ、必ず知事に押し上げよう」と米山隆一氏への支援を訴えた。

 民進党は今回、自主投票を決めた後で、同党の次期衆院選候補に内定していた米山氏が知事選に転身したため、同氏との間にしこりが残った。

 しかし、同党所属国会議員が個別に米山氏を支援することは容認し、7日までに「原発ゼロ」を掲げる近藤昭一副代表、阿部知子衆院議員、旧維新の党代表の松野頼久衆院議員らが応援に駆けつけた。こうした対応には、選挙後の県政に関与したいという思惑も透ける。蓮舫代表は6日の記者会見で「政党と政党の戦いではなく、県民の中で原発問題をどう考えるかの選択だ」と述べた。【水脇友輔、葛西大博】