風の中で
古木 怜
国道沿いの暗黒の世界は
轍の音ばかりが密室にとどく
現世への未練がつのる日は
来し方を振り返って愛おしむ
立ち向かっていったあの勇気
怯むことを知らなかった若さ
未熟がゆえに味わった辛酸
一こま一こまが切ない人生
あらぬ幻想
今以て同じ過程にとどまる現実
やるせなくて夕暮れの時
いつまでも風の中に佇んでいた
古木 怜
国道沿いの暗黒の世界は
轍の音ばかりが密室にとどく
現世への未練がつのる日は
来し方を振り返って愛おしむ
立ち向かっていったあの勇気
怯むことを知らなかった若さ
未熟がゆえに味わった辛酸
一こま一こまが切ない人生
あらぬ幻想
今以て同じ過程にとどまる現実
やるせなくて夕暮れの時
いつまでも風の中に佇んでいた