上砂理佳のうぐいす日記

銀座中央ギャラリー「10×10版画展」は無事終了。お越しいただいた皆様、ありがとうございました★

DOI・ホタルイカは跳ぶ

2007-07-25 | 07-08 コンペとショー
クールマイヨールのアイスショーも無事、拍手喝さいで終わったようで、選手の皆さん、お疲れ様。このまま「丸ごとパック」で、野辺山に移動すんでしょーか。なんとも大変です。でも、ラスト野辺山、行かれる方は楽しんできてください!
アイスショーの英語レポも読んだよ~。大ちゃんはまたまたトリを務めたようで、しっかり「座長」してたみたいですね。真央ちゃんの新作もはよ見たいなー。一応、真央ちゃんに身長で抜かれてはいないようなんで、胸をなでおろす私…ってそんなこた、どーでもいいか(笑)。
それにしても海外のアイスショーってやはり安くないですか…一応、イタリアの人にとっては、日本選手は「外タレ」さんでしょ?外タレ勢揃いでしかも、ワールドメダリスト含んでいるんですよ。
今日ヨソ様のブログを読んだら、VIP席でも50ユーロって。通常席で20ユーロということは3300円くらいか。日本だと最低でも5~6000円、最高だと15000円はしますから、いかに日本のショーが高いか!倍ほどちゃうやーん。
でも、私がスペインでボリショイのバレエチケット申し込んだ時も、そんなもんだったよ。日本の半額くらい。この格差って~(泣)。
私は日本国民がなぜ暴動を起こさないのか不思議だ。アクションを起こそうよ。もうすぐ選挙だしさ。

★★★★★
前フリが長すぎる^^;

「うごめく物体」ですよ。闇ですよ。
真っ暗闇の中でヘンテコな動きするんです。コイツ。
次から次へと予期せぬ動き。
「こう」行くかと思えば、「ああ」行ってしまう。
「こう跳ぶか」と思ったら、「ありゃそう回るか」。
わー。こりゃ大変だ。えらいこっちゃ。
妙に苦しいと思ったら、わたし、息してねえ(笑)。
マバタキもしてねえので、ドライアイでバリバリだ。
どんどんどんどん体が前のめりになって、前のお客さんも同じだ。
食い入るように見ちゃう。口を開けっ放しで喉カラカラだ(笑)。
深海の生物のようでもあり…ナマコか。クラゲか。あんたは。
でも、キラキラしてるんでね。夜の海のホタルイカよ。さしづめ。
あ、ホタルイカが跳んだわ。鳥か。梟か。でも、洞窟のコウモリでもあるな。
虫かしら。あ、でも女っぽい。人間の女っぽい。孤独。
闇の中をさまよってる誰か…と思ったら獰猛なケモノに。ぎゃー。
どうなるんだ?どうよ!?おい、ちょっと!
…と思ったら「謎の物体」は動かなくなりました。
死んじゃったの?

15日夜公演、私は今度はスタオベしました。
でも、本当はスタオベしたくなかった(笑)。
本当は、席に沈み込んで「わー」「うー」「おー」「はー」と、余韻で頭を充満させていたかったんです。一人で静かに浸っていたかった。「これは何やあ~。何やねん~。」と、「混沌」を楽しみたかった。
でも周りがけっこう立っているので、ハッと現実に帰って「熱演した物体」に賛辞を送りました。NHK杯やワールドの時みたいな「大ちゃん…頑張ったよね」じゃないよ。
あんた。どこの誰やら知らんが、おもろかったよ。
もっとも「物体」は既に「大ちゃん」に戻ってしまってたのでした。最終公演では途中で少しつまづいたので、「ごめんね」ポーズをしていた(笑)。
お馬鹿さん!
そんなポーズせんでええ!神秘のベールかぶっとけ!
…と怒りながら笑う私は、またまたいつもの「大ちゃんの心配をせねばならない」大阪のオバチャンに戻っとる。私のバカッ。

あーあ(笑)。
かようにして「謎の物体」のパフォーマンスは終わり、アンコールは~この♪は~「オペラ座の怪人」。客席が緊張から解き放たれ、一気に和むのがわかります(笑)。
5連続ジャンプの3Fの前からです(よかった。ループじゃない^^;)。3F…3S…フライングシットスピン…あ、スピンが良くなってる。さあ来た。ウワーッ!でストレートライン。お客さんも「待ってました^^」状態だ。演歌で言えば、盛り上がるサビの前。
このステップがこう、なかなか前に進まないので(特に後半)、「ヘタレてるヘタレてるう~」と私は、またまた念力で大ちゃんの背中をガンガン押すのですが、笑うぐらい進まない(笑)。
でも、後で他の方に聞いたら「リンクが短いから、ステップ変更して辻褄合わせるのが大変だったみたいよ」ということでした。そっか。ヘタレてたんじゃないのね。でも私、楽日の朝、歌子先生に「大ちゃん、ちょっとへばってました~」などと言うてしもたがな…ごめんなさい。同じ関西人のよしみで許して下さい(^^;)。
どーにか辿り着いたフィニッシュだ。シメのポーズもドッ派手。
みんな一斉にスタオベです。タイムマシンで、東京ワールドの「あの日」に戻ったかのようです。やっぱり私も人の子(?)。ジンときます。
盛り上がった盛り上がった。良かった良かった^^;
「オペラ座」があって良かったね。銀メダル取れていがった。
…やっぱり最後の最後は、「平和に」「楽しく」「みんなで一緒に盛り上がって」「感動」したい、つうのが人情ではないでしょうか(笑)。これがコンテンポラリーばっかのショーだったらそうも思わないけど、後半、たたみかけるように「リベルタンゴ」「ロミ&ジュリ」「マイウェイ」と王道が来てビョークでしょ。
会場が、ホタルイカ大ちゃん(笑)の前衛にやや戸惑い気味だったように思えたので、「満場一致」で終われたのは、なんか幸福な気持ちにもなった(?)。本来なら美姫ちゃんが大トリだったんでしょうか。
しかし、「バチェラレット」のあとで「オペラ座の怪人」の曲を聞くと、「ド演歌」に聞こえてしまいました(笑)。不思議ね…。
(つづく)
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4 コメント

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私はなんか魚説です^^; (まもー)
2007-07-25 08:16:52
ええ、体温感じさせない生き物だというのは同じですね!
私は「太刀魚」みたいな魚(でも、淡水魚)に感じました。きっと、色々と皆が感じられた事を並べてたら、面白いでしょうね~。
魚説でかなりビクビクなんですが、うぐいすさんの「ホタルイカ」はもっと上を行ってる気がする・・・(笑)

ニュース映像では日本テレビ系がかなり良かったみたいです。
予測不能な動きですね (ちろ)
2007-07-26 01:11:12
うぐいすさん、こんばんは。
久々のうぐいすさんのレポ、楽しませていただいてます。
バチェラレット、あの予測不能な動きと表情、瞬きするのも惜しいくらいで、見るといつも固まってしまいます。「ほたるいか」ですか~!!うーん。確かにあの上へ下への自在なくねりっぷりは水中ならではの動きかも。キラキラもきれいですよね。
バチェラレットの大ちゃん、この間うぐいすさんに教えていただいて好きになった服部さんに見てほしいなぁ、なんてふと思ってしまいました。

オペラ座のあの盛り上がりはいまやお約束みたいになりましたね。バチェラレットを振り付けたの宮本さんの才能とセンスもすごいなーと思いましたが、久々にオペラ座見ると、やっぱりニコライさんもすごい!と改めて思いました。もちろん大ちゃんも!
競技プロも楽しみです。

うぐいすさん、お久しぶりです。 (muro)
2007-07-27 01:10:53
DOI、数ヶ月ぶりのフィギュア新シーズンの話題と映像でいろいろ方々のレポを楽しませてもらいましたが、うぐいすさんのレポはやはりツボに入る!ありがとうございます。BSで中庭さんの演技を見た際には「マンボ!ウー!」の文字と文が浮かんできてしまいましたよ。ゲストはもちろん、日本男子選手陣にショーをこんなに楽しませてもらえる日が来ようとは。何だかとても嬉しい気持ち。うぐいすさんのレポで生観戦の臨場感も味わわせてもらいました。
 
さて、大ちゃんのホタルイカ・・・いやEX。今まで多くのスケーターの演技見てきましたが、「あんな世界」を氷上で見せるスケーターって(ダンサーの方ならともかく)思いつかないのですが。「すごい」「情熱的」という方々は誰々のこの演技と考え付きますが、「情念」「憑りつかれたような」・うぐいすさんのいう「蠢く何か」・・・なんて思い浮かびません。息してなかった、というのもわかります。TVでも、目と突き進んでくる滑りで射抜かれて身動きできない感じなのですから。EXでこの世界、競技プロは一体どうなるのかそちらも楽しみです。
 ところで、常々思っていたのですが、大ちゃんの「のどぼとけ」とても立派ではないですか?細身で上背のある方とか外国の方にはよく見るのですが、あの小柄な体にしては実に存在感のあるのどぼとけ。(変声期後のジュニアの頃からのような)アンコールの「オペラ座」、ラストのポーズで見せる叫んでいるようなのどぼとけと、次の瞬間の素の笑顔。そこにもある意味凄みを感じてしまうのは・・・変でしょうか?

何か取り留めない内容になってしまってすみません。DOI玉砕に代わり、夏の唯一のお楽しみのつもりでFOIチケット取ったのですが、その直後、前日・翌日に動かせない仕事が入り(泣)。もし、強行軍でも行けそうにないときには、またうぐいすさんのレポ待ってます。(日米対抗も札幌が没になり、今シーズンは生観戦ができないのかという不安も抱きつつ・・)





サカナ伝説 (うぐいす)
2007-07-27 10:48:40
まもーさん、やっぱ「サカナ」系が臭いましたか(笑)。淡水魚か…でも、「太刀魚」わかるわ。衣装のテイストがタチウオ的?(タテのラインが)
でも、ほんとにね。。。あのキラキラが「ホタルイカ」だったの。それほどまでにキラキラに飢えていた私の願望が(笑)。
それと首のデザインはやはりかっこよかったんです!あれがなんか色っぽかったの…ふふふ。でも写真で見たら「首輪」にも見えるから、それがまた「拘束から逃れたい!」感が出てて、いいのかな~(笑)。

ちろさん、ホタルイカ伝説は気にしないでくださいね(笑)。
いやー。ナマとTVでちょっと(というかかなり)ギャップを感じました。TVは「踊り」が仔細までわかるから…会場では、座席によって印象がかなり変わりそうにも思えました。
それに、ナマだと「もうちょっと見てたいなあ…」と短く思えて。なんかあっという間に終わる感じで、4分半やってほしい(笑)。しかし、ビョークのあとにアンコールのオペラ座~だと、「うわー。耳なじみのいい曲だなあ~」と安心感さえ覚えました。
みやけん+大輔=不思議ワールド、でもっともっと個性的なカラーでもいいのかな、と思ったりします。大ちゃんのことだから、回を重ねる毎に進化していきそうな予感もありました。

muroさん、日米対抗戦、横浜になってしまったんですよね…あちら(新横)で聞いて驚きました。でもPIW札幌はどうなんかな。
大ちゃんのノドボトケ、いいですね(笑)。小柄な割には…男の人はあそこがポイントですもんねー。色っぽい^^;
新作は、ナマの印象とTVでは、ずいぶん違うように思いましたが、顔の表情とかがはっきりわかるTVの方がうまく伝わってるような。
私は上から見下ろすような角度だったので、あの振付だと「暗闇でうごめく」感じはしました。でもそれが面白かった…というかほんと、「これは誰なんだろう?」という摩訶不思議な美しさでした。
レポ(というか感想)はまだもう少し書きたいので、気長に楽しんでやってくださいまし~。
あ、FOIは是非是非いけるといいですね!千秋楽にお会いできるかな?今回は、neneさんやブログつながりの方にも一杯会えて、本当に楽しかったです。
(天災さえなければ…)

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