上砂理佳のうぐいす日記

銀座中央ギャラリー「10×10版画展」は無事終了。お越しいただいた皆様、ありがとうございました★

大ちゃんの『剣の舞』

2005-01-05 | 大ちゃんたら大ちゃんたら
もうそろそろ仕事しなくていいのかあ~え?え?わたし?
今日はサスガに反省して家のお掃除です。年末大掃除パスしてたのよね…。
ちなみに家庭用洗剤は「オレンジパワー」がナイスよ(^^)。

エリック杯の話でどこまで引っ張る気か~。
実はジョニーと並んで期待していた高橋大輔くん。私は今季、初めて彼のPGを見たのですね。そしてオンラインで大体どんな顛末になったかは知っていました…。見たいよーな見たくないよーな。えい、見ちゃお。

SPはなんと「剣の舞」。いかにもタラソワ的です。
ひゃー。大ちゃん、明らかにまた上手くなってる!この密度とスピード感は凄い。
昨季苦労してた(?)アクセルも見事なランディング。ステップにえんえんトゥイズルが入ってましたが、これ荒川さんといい、タラソワチーム内での流行なんだろうか。
ちょっとミスもあったけど全体的には素晴しいテンションです。もっとPCSが高くていいのにね。7点台でもおかしくない。DAISUKE TAKAHASHI は国際的にも名が売れてる筈なのに、何故なんでしょか、謎。
SPの衣装、これも「いかにもタラソワ的」。キテるわ。シースルー部分で筋肉の成長ぶりをしっかと見定める私よ。なんかヤグの「グラディエーター」的でもあるな…。
新髪型が日本では余り評判よろしくないそうですが「闘志満々」を感じるぞ。私は好きです(でも、大ちゃんには黒髪のほうが合う)。今後どうなるのでしょう。「田村岳斗的ヘア」まで登りつめる気か…

「剣の舞」は、その昔、旧ソ連のアレクサンドル・ファデーエフという選手がSPで使って、その速い速いステップで「伝説の舞」だったそうですね。私は残念ながら見ていないのですが、ファデーエフが世界選手権で優勝したときのPGは覚えています。
確か1985年?サラエボ五輪の翌年に日本で世界選手権があったから、TVは力を入れて放映してました。この時、女子はビット、男子はカナダのオーサーが大本命でした(オーサーは今、本田君のコーチしてるダグ・リー氏が最初に送り出した世界チャンピオン)。
んで、TVもこの2人ばっか追いかけてるんだけど、意外にも、ダークホースのこのファデーエフが、ほぼ完璧なパワフルな滑りを見せて初優勝。3アクセルをコンビネーションで跳んだ(3アクセル+2トゥ)のはこの人が初めてではないだろか。解説の佐野稔さんが「もうっ、100%の力を出し切って、なんにも残ってないっ!って滑りでしたね!」と大興奮してたのでよ~く覚えています。
体格が小柄で、ロシア王子的な「華」は無い人でしたが、滑りが鋭く、パワーでぐいぐい押していくタイプでした。「剣の舞」はこの翌年?のPGなのかな。
その翌年からは、オーサー&ボイタノの「2人ブライアン時代」に本格的に突入したので、ファデーエフは確か連続3位に甘んじてそのまま消えていってしまったような。
どなたかファデーエフの「伝説の剣の舞」を見た方、おられたら感想を教えてくださ~い!見たかった!!

…話がそれましたっ。えーそれ程、この「剣の舞」気に入りました♪
モンダイはFP「アランフェス」ですよ…。
本田君と違って「現代バージョン・アランフェス」。
オープニングの4回転の転倒でリズムを崩したのか怪我をしたのか?いろいろ憶測が流れてましたが、ホントのところは謎です。ご本人に聞かないと。
それで、惨憺たるフリーだったのか?と言われたら、私はそうではないと思う。ジャンプ以外の部分は素晴しく上手くなってるし、スピン・ステップも最高難度級。
これ、ジャンプ全部入ったら、もう世界チャンピオンになってもおかしくないPGよ。密度もあるけどセカセカ忙しい、という印象は無くて、全体にひとつの流れになってる。まだ「気持ちを込める」とこまでいってないようですが。

サスガに3回転が一つも入らないとPCSも出ません。それにしてもよく最後まで滑りきったな、と思いますよ。お客さんも温かかったけど。
ショックで呆然としてるのかな…と思ったら、意外にも軽く苦笑いしてたので、自分で自分の事がよくわかってるのではないかな。大ちゃんは着実に大人になってるように見受けられます。

全日本の結果も私にはショックだったけど(せめて3位であってほしかった…)、首の皮1枚で四大陸派遣が決まったので、頑張ってほしいところです。
去年も全日本までは絶不調で、四大陸で初めて4回転に成功、ワールドではSP、FSの両方で成功させたのよね。
なんか目先の結果だけで大ちゃんを非難する人もいるけど、やめてほしいわ~。
まだお若いんですよ。色々苦難もありますよ。この仏大会のPGを見て、「やはり大ちゃんはタダ者にあらず」と確信した私でした。
コメント
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