アニメひとこと感想など

日々の生活で、すこしずつ見ているアニメの感想を、できるだけ短い言葉で、体に負担にならないように並べるのが趣旨です。

機動戦士ガンダムSEED DESTINY #12「血に染まる海」

2004-12-25 22:49:37 | ガンダム
 ザフトの降下作戦が始まる中、出航したミネルバ。しかし前途は多難でした。
(しかし、SEED DESTINY世界のモビルスーツは簡単に飛行しますね、…まあいいんですが。)
 前方に地球軍艦隊、後方オーブ艦隊に挟まれて、あっというまに追いつめられてしまいます。
 生き残る方法は強行突破しかないと…。

 ところでルナマリアのザクは「赤い」わけではないんですよね。…前作SEEDではほとんど女性のモビルスーツ乗りが出てこなかったので、ZやZZのような女性パイロットばかりという「ある種のガンダム的状況」でないなと少し思っていたのですが。今作はともかくステラやルナマリアが出てきますので、その辺の不満はないんですけど…。

キラは相変わらずまだ仙人のようですね。あくまで傍観者で状況に対する詠嘆を続けているだけです。次回フリーダム登場で少しは変化するのでしょうか。キラもあまり屈折というものがないキャラですよね。たとえ登場しても「アムロ再び」のような、そういう屈折と当惑に満ちた登場の仕方ではないのでしょう。

 多すぎる敵の数に焦り、奮闘するミネルバ・クルー。地球軍の大型モビルアーマーが出現します。
 …伝統的に大型・巨大モビルアーマーはすぐやられるという法則があるわけですが、この機も例外ではありませんでした。ミネルバの陽電子砲を遮蔽するなどビーム兵器の防御性能を持っているとは。ますますいわゆる「伝統的大型・巨大モビルアーマー」の匂いがしてきます。

 オーブ戦闘指揮所でのユウナとカガリの対話。カガリも、もう少しマシに描いてあげられないのでしょうか。「国はあなたのおもちゃではない!」と言われ言葉もないと。

 オーブ領海に近づくミネルバ。警告の後、威嚇射撃を受けます。
 危機的な状況のなか、インパルスのエネルギーが切れ、破壊される右足。薄れる意識の中、シンの脳裏に失った家族の記憶がよぎり…。彼は暴走を開始します。前作SEEDからこういうところの表現がわかりません。きちんと説明されたこともないような気がします。

 初めてデュートリオン・ビームによるエネルギー・チャージが出てきます。モビルアーマーを破壊したあと、兵装を換装し、艦隊を次々になぎ倒していくシン…。エヴァンゲリオン第8話の弐号機を思い出してしまいました。しかしシン突然変わりすぎ…、ピンチは脱したようですが。

 プラントではアスランがザフト・レッドの赤服を身につけています。ずいぶんはっきりと戻ってしまったんですね。特務部隊的な所属のようですが、よく分かりません。そしてミネルバに合流すると。

 でも、議長。ミネルバをかつてのアークエンジェルのように見立てる根拠って何なのですか?

 …いずれにせよ、ミネルバの地球逃避行が始まったようです。本格的に地球編が始まるのか、それともそういう伝統的なガンダム物語の図式で見てはいけないのか。なんだか後者のような気もします。


2 コメント

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SEEDを持つ者。 (えのっち)
2004-12-26 01:57:01
> 前作SEEDからこういうところの表現がわかりません。きちんと説明されたこともないような気がします。



確かに、種割れについて納得いく説明はされていませんね。

とりあえず、火事場の馬鹿力のようなものなんですかねぇ?

「ニュータイプ」の概念が哲学的になってしまったのを嫌って、エンターティメント性重視のために、あえてそういう説明は省いているのかもしれませんが…。

もうちょっと説明欲しい気もしますよね。

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大切なこと (rsh2100sh)
2004-12-26 08:32:44
えのっちさん、コメントありがとうございます!



 やはり、“種割れ”についての明確な説明はなかったのですか。私は、前作SEEDを全話見ているかきちんと確認してないものですから、自信なかったのですが…。



 “種割れ”は物語の局面を大きく転換してしまう要素だと思いますから、きちんと説明するべきだったのではないでしょうか。すでに前作の段階で。



>「ニュータイプ」の概念が哲学的になってしまったのを



 ガンダムXを思い出しました。確かにこのあたりで「ニュータイプ」には“さようなら”なのかもしれませんが、新作での設定説明を放棄してよい理由にはならないのではないでしょうか。



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