K-World (Kの世界)

アルツハイマー型認知症の妻K、
発病後15年目になります。
現在は介護療養型病院に入院中。
(夫Route463)

はじめまして、Kは妻です

2006-05-21 15:41:28 | ケア日記
あいさつが一日遅れましたが、昨日私のブログ「K-World」を、yahoo から goo に切りかえました。ページが開くまでの時間が、大幅に短縮されました。驚きです。そのサクサク感には満足しています。

はじめての方のため、「K-World」について少し紹介したいと思います。

Kとは、私の妻のことです。(現在K62歳、私68歳)

Kは、2003年8月、60歳のときにアルツハイマー病と診断されました。記憶障害が徐々に進み、周囲のことを認識することが少しずつ困難になりました。でも、感情や自尊心は保たれ、Kの「心」はしっかり残っています。

「認知症になったら何も分からなくなる・・・」という従来の誤った見方から脱し、どう接すればいいのか?どう支えればいいのか?そしてどう備えればいいのか?

そのためには、私がKの心の中に入り、Kの喜怒哀楽を読み取って、私がKになりきることだと思い、「K-World」を開設しました。

どんなことでも、みなさまの助言をお待ちしております。

Kには、病名を告知しておりません。Kの性格上、告知は難しいのではと思っております。

投薬等の治療もいたしておりません。現在この病気は治療法がないと云われていることもありますが、Kから病院には連れて行くなと釘を刺されています。

介護保険の認定も受けておりません。医師の診断書が必要になるということもありますが、なぜ認定を受けるのか、Kが不審に思うだろうことを恐れています。

上記のことは、Kにとっても私にとっても、よくないと思っています。しかし、告知も通院も介護認定も、私はKに強く云えないのです。

昨年、「呆け老人をかかえる家族の会」に加入しました。できる限り、Kとともに会合や催しに参加しています。会員の皆様からは、一日も早く介護保険の認定を受け、介護サービスの提供を受けるよう、勧められております。

心がけていることは、Kを独りにしないこと、Kの云っていることが分からなくても聞くこと、場所ややり方が分からないときはその都度そばに付き添って教えること、できることはやってもらうこと、人間としての尊厳を守り、自尊心を尊重すること、栄養ある食事を摂らせること、適度な運動(散歩)を二人で行うことなどです。

Kは、何事も丁寧にきちんとやってきた人なので、できなくなってしまった自分を悔しく思っているはずです。「どうしてこんなことができなくなったの?」とKが自分に問いかけ、思い悩み、急に気持ちが落ち込むことがありました。

こんなとき、Kには「おれたちは、二人で一人だ。できるところは自分でやればいい。できないところはできる人にやってもらえばいい」と話します。そのときは納得してくれます。その後、Kの手を握り、一緒にお茶を飲み、散歩に出ることで、気分転換を図るようにしています。

私の不用意な行為や言葉によって、Kが急に怒り出して、「どうしてよいか分からない」、「ごめんね、死にたい」、「バカだから・・・。私はいないほうがいいの・・・」などと云い出すことがあります。

これは、Kに喜怒哀楽の感情がしっかり残っていることの証拠です。すべては病気が云わせているのだと思って逆らわず、Kの気持ちを和らげることに努めるのが大事だと思っています。 逆らうと、Kも素直でなくなって、怒りが私に向けられます。

アルツハイマー病についてもKがいるところでは、触れないようにしています。そのことで、Kがストレスを持つようになると、介護が難しくなると思うからです。

よりよい介護生活を続けていくためには、私一人でKを看ていくことが、決してよいとは思っておりません。介護者のストレス解消も重要な課題だと思っております。

それには、介護保険のサービスを活用するのが最良の方法だと思います。

しかしKは、日常生活に支障を来たしてはいても、何でも分かりるだけに、外部の支援に踏み込めず、悩んでおります。

老老介護で、私がつぶれてしまっては何にもなりません。ここはあまり先のことを考えず、まずは認定を申請すべきであると自分にいい聞かせている毎日です。

Kの体面が気になって、人にあまり知られたくないという気持ちが先に立って、隠そうとする気持ちがあるのも事実です。しかし、この病気は、腹を据えて、近所の人にもオープンにする方が、隠すことに気を使わなくてすみ、気持ちも楽になって、介護に取り組めるような気がします。まだ近所の人には知らせていませんが、できるだけ早い時期に知ってもらって、万一の事態に備えておきたいと考えています。

Kの介護状況に関しては、私のホームページで詳しく紹介しています。
Route463 をクリックしてみてください。
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8 コメント

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アルツハイマー (エプロンおばさん)
2006-05-24 12:29:42
水木様のブログで貴方様の記事が目に留まり

初めて投稿させて貰っています。家は主人が

認知症で私が介護しております。

主人は74歳私は66歳です。

Kさんの入浴場面は主人とまったく同じ状態です。一緒に入らないとどうしていいのか分かりません!これに石鹸つけて体を洗って!このシャンプーで頭を洗って!言われたとおりに上手く自分で出来ます。満足して気持ち良かったと

喜んでいます、私もそれを見て嬉しいです。

家は月に2回ショートステイを利用しています。残りを目一杯デイサービスを利用して私は助かっています。私がストレスで十二指腸潰瘍になり糖尿病も悪化して1ケ月入院してそれはそれは大変な思いをしました。

主人の面倒を見てくれる人が居なくて1ケ月ショートステイに無理やりお願いしました。

ご主人が倒れたらどうしようもありませんよ。

なるたけ介護保険を利用されることを進めます。
プライド (未来)
2006-05-24 20:13:02
はじめまして、私には若年性アルツハイマーを患う67歳になる母がいます。もう第三期で、私のことはわからないようですが、元気に介護施設で暮らしています。



発症したとき母は57歳でした。Kさんのように病気を受け入れる気持はなく、病院へは行きたがりませんでした。

まだ、その頃はアリセプトなどの治療薬はありませんでしたし、「認知症」という言い方もしていませんでしたから「痴呆」というあつかいを受け、本人はかなりショックを受けていたと思います。



介護施設もでき始めた頃で、ショートステイやデイケアも利用していましたが、周りの年齢差に溶け込めず、浮いた存在になっていました。幸い母の場合は、発症前にしていた仕事が家政婦でしたので、デイを「仕事」と思ってそこにいる方々をお世話するために喜んで通ってくれました。



Kさんの場合も介護施設に連れて行かれたら、きっと怒ったりショックを受けられると思います。でも、route463さんと一緒にデイなどで過ごすのであれば、余計な勘繰りもせず受け入れてもらえるのではないでしょうか?

(それには介護施設のスタッフの協力が必要ですが)



病院に行くのも検査をするのも、Kさんだけをみてもらいに行くという形ではなく、「夫婦で健康診断を受けに行く」というような形で行ってみてはどうでしょうか。もちろん医療機関の協力が必要ですが、前もって相談すれば対応してもらえるかもしれませんよ。



「一緒に歩む」のは大変なことだと思います。Kさんはとても神経質になっていると思うのでなおさら気を使って疲れてしまうかもしれません。でも、気長に優しく接すれば、きっと上手く介護していけると思います。あきらめずに頑張ってください。でも、借りられる手は遠慮せず堂々と借りて、疲れないようにしてくださいね。
鼻歌のことですが・・・ (Route463)
2006-05-24 23:46:33
エプロンおばさん様



水木さまのブログで私の記事に目を留めていただき、ありがとうございます。



私のホームページから、Kとの入浴シーン(?)をご覧んになり、それがエプロン様とご主人さまの入浴の場合も同じとのこと、うれしく思います。裏話を申し上げると、このアイデアを思いつくまでに、半年かかりました。



以前、「歯を磨こうか?」と声をかけると、Kは「もうやったよ」とよく返事したものです。「まだやってないよ」と私が云うと、Kはひどく不機嫌になって、「死にたい」と云っていました。どうやら、歯磨きの手順や歯ブラシの使い方などが分からなくなっていたのが、「もうやったよ」の理由でした。そこで、私も一緒に洗面台に行って、歯磨き、洗顔、化粧水まで、支援することにしました。そうしたら、Kは気持ちいい顔をしてくれました。



エプロン様が、十二指腸潰瘍、糖尿病で1ヶ月入院されたときは、大変だったと思います。私も病気になって、病院に行かなければならないとき、Kを一人家に残しておくことはできないので、そうした事態に備えておかなければならないと常々思っています。



エプロン様が云われるように、私が倒れたらどうしようもありませんものね。できるだけ早く介護保険の利用を進めたいと思っています。



エプロン様のブログを拝見しました。その中に、ご主人がいつも鼻歌を歌っている場面がありますが、Kもまったく同じです。演歌ぽい歌の短いフレーズを、場所と時をわきまえず、繰り返し「ラーリラーリ」とやっています。あるとき、買物の店先で、「ラーリラーリ」とやっていたので、「ここはお店だから、歌うのはやめようか」と話すと、Kはそうだなという顔をして、「わかった」と理解してくれました。しかし、その数秒後には、「ラーリラーリ」と口ずさんでいました。約束したことを直ぐに忘れてしまっていたのです。認知症だから仕方がないと思います。普通鼻歌は、うれしいときに出るものですが、Kの様子をみていると、何かやりたい気持ちがあっても、どうやってやるのかが思い浮かんでこないとき、何か不安な気持ちのときなどに、それを打ち消そうとして「ラーリラーリ」とメロディーが口を突いて出てくるのだと思います。



今後ともよろしくお願いします。
同じ境遇 (エプロンおばさん)
2006-05-25 09:20:27
お風呂の情景といい鼻歌といいよく似ていますね。1年前くらいは主人は2階の寝室から下を覗きここから飛び降りたら死ねるか?もう死にたい!お前に迷惑ばっかりかけるし死んだがましや!と言っていました。私は慌てて1階の

和室に部屋を変えました。慣れるまでにずいぶん混乱しましたが1年でやっと慣れ今では死にたいとは言わなくなりました。それだけレベルが下がったのだと思います。

時々テストをしてみます。「私が死んだらどうする?」鼻歌歌いながら「何とかなるさ」とすまして答えて歌い続けています。

暗いよりも楽しそうに見えて明るくていいです。本人はどんな気持ちで歌っているのでしょうかね~。

相手の介護を真剣に考えるならまずは自分が健康でなければ何もしてあげられません!

自分のために自分の健康に気をつけるのではなく相手の介護を続けるためには自分が健康でなければなりません。

前に進んで下さい!お2人のために。

ショートステイに行くときはお泊まりの旅行

だと言っています。迎えに来た車に訳分からず乗っているようですがあくる日はニコニコして帰って来ます。その間私は自由にしてストレスを発散して帰ってきた主人に又優しく接しています。
介護施設 (Route463)
2006-05-25 19:30:06
未来さま



「K-World」にお立ちよりくださいまして、ありがとうございます。



お母様は57歳で発症され、10年が経過されましたが、おっしゃられるように、当時も今も、若年性痴呆症患者を受入れる施設が不充分な状

況で、老齢者用の施設での介護サービスしか利用できない環境のため、ご苦労されたことと思います。家政婦をされていたので、デイが仕事だと思って、そこにおられる方々をお世話するために、喜んで通ってくださったそうで、本当によかったですね。



Kの場合はどうなるのでしょうか?

馴染めずに、拒否反応を示し、自宅へ帰ろうとするか、うまく順応してくれるか、五分五分。いずれにしても、助言いただいたように、最初は私も一緒にデイにいないと、無理かもしれませんね。



今後ともよろしくお願いします。
Unknown (はさまま)
2006-05-30 12:59:18
とても状況がにているのでお邪魔させていただきました。私の母も63歳のアルツハイマです。父が68歳で介護をしています。おかしいなと思いはじめてから10年ぐらいでしょうか。家事は全て父が、衣類を着るのも一人では、難しいです。食事は目の前が見えないのか、横に介護する人がいないとだめですが、昼間はしっかり者で会話も理屈も普通にこなせ、失禁もなしです。(MRIでは失禁が起きても不思議でないくらいスカスカだそうです。)でも1分前の来客も忘れています。徘徊はいっときありましが、今は収まっています。

どうか無理をなさらないで下さい。父はきっちりしたがり、一生懸命やっているのですが、母の心をくむことができず、母が荒れることが多く疲れきっています。同居の兄や小さい子供達がいる私達子供には気を遣ってあんまり頼みません。持病の心臓病で明後日に入院になります。入院日程を決めるのも、まず母のショートステイ先を決めなくてはいけませんでした。母は、一旦拒否反応を起こすとどうにもならなくなり、デイサービスやショートステイを断られることがありました。でも今のデイサービスは、うまくいってるようです。

多趣味(山登り、囲碁、編物等)で元気だった母がにっこり笑って過ごせる場所がないかと考える今日このごろです。
お立ち寄りありがとう (Route463)
2006-05-30 23:00:23
はさまま様

「K-World」をお訪ねくださいまして、ありがとうございます。

お母様とお父様の状況、よく似ていますね。目の前のものが見えないとありますが、K子の場合も同じです。この間テレビで、「目は脳の一部です」と医師が云っていました。ものは目で見るのではなく、脳で見ているのですね。



お母様の行動の裏には、必ず理由があると云われています。その理由が分かれば、お母様とのコミュニケーションがとれると思います。

私は、K子のいる世界に入り込み、見守り、優しく思いやることのできるパートナーでいたいと思っています。
始めまして (きよばーばの孫)
2011-03-05 16:11:30
始めまして。
私はキヨばーばというおばあちゃんがいてるのですが、最近介護が必要になってしまいました。
つたない知識でがんばって勉強し少しずつサイトにまとめていくようにしました。
又ここで勉強させていただきます。

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