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ワイズスペンディング

2016-10-01 07:59:51 | 建築
いま、都庁で注目を集めているフレーズ・・・
wise spending (ワイズスペンディング/賢い支出)。

我々、巷の建築設計家に与えられている職業的使命は、正にこの「フレーズ」。
設計対象になる建物が商業建築である場合には、これに・・・
「ワイズメイキングマネー」・・・というフレーズも付加されます。

設計当初では、出来るだけ建築主の理想に近いものを作図するようにしています。
手間は掛かるのですが・・・。
何故かというと、最初から「お金」ばかりを打ち出すと、互いに湧き上がる
イメージが「貧困」なものになってしまいます。
よほど理想と予算が、かけ離れていると思われる場合は、別ですけれど・・・。

さて、いずれの場合と言っても良いくらいに、当初出来あがった「図面内容」で
見積もりを取得すると、予算をオーバーするものです。

さてさて、問題はここからで、当初の設計内容から、いかにスリム化して
「本質的部分」のみを浮かび上がらせる事ができるか。
そこまで来て初めて見えてくる「贅肉」と定義出来るものを抽出できるか。
まさに、建築家としての野心、建築主としての欲望、を抑制する最も苦しい
「禁欲的作業」でもあります。

この過程を、建築主さんにもリアルタイムで共有して貰うことが、設計工程の中で、
最も大切な期間かもしれません。
それは・・・この時期が、建築主さん自身の「今までの暮らしに対する思い」への
「再確認作業」であったり、「スリム化・徹底化的作業」でもあるからです。

コストカットはしても「設計の筋は通す」。
建築主のギリギリの理想を、自分の持っている見識をフル活動させて実現する。
専門家としての腕前の見せどころ、我々にとって最も重要な時期でもあります。

「ワイススペンディング」というフレーズ。
私だけではなく、ちまた全般、いままでいかに多くの「ドラマ」があった事でしょう。



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