YUNTAKU NOTE

『ゆんたく』とはウチナーグチで「おしゃべり」と言う意味。

続・三線のススメ ~工工四~

2006年03月04日 | Weblog
工工四・・・「クンクンシー」と読みます。(こちらに画像があります)

三線の楽譜です。
「合」とか「下老」とか「尺」とか・・・初めて目にする人にとっては
「こんなもん見ながら演奏できるのか!?」と疑ってしまいます。

でもこれは非常に単純な譜面です。「合」「老」「尺」「下老」・・・これは
音を出すポジションを現します。例えば「合」は男弦の開放弦・・と言った具合です。

ギターを弾く人はすぐに気付くと思いますが、これはまさに「TAB譜」です。
島唄を含めほとんどの三線の曲は13音以下で構成されています。
しかもギターの様にチョーキングやビブラートはありません。(ビブラートは
取り入れている人はいるかもしれないが・・・)

装飾音はいくつか登場します。
例えば「打音」はギターで言えばプリングオンです。
カチャーシでは欠かせない「掛音」はアップピッキングです。三線は基本的にダウンピックで弾きますが、カチャーシの様な早弾ではアップも装飾音として挿入します。

工工四は飽くまでも目安です。曲の感じをつかむ際には欠かせませんが、最終的には工工四通りに演奏する必要は全く持ってありません。
三線はかなりアバウトな楽器ですので、弾き手によって色んな表現を盛り込んで演奏するのが最も理にかなった演奏スタイルだと思います。
(その意味ではブルースギターに何となく似ています・・・)

したがって全く同じ工工四を使って練習しても、最終的な演奏は人それぞれです。

工工四は楽器店に行けば、沖縄以外でも簡単に入手できます。またインターネットで検索すれば山ほどヒットします。


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