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陶磁の東西交流

2008-11-30 16:56:08 | Museum
2008.11.30 at 出光美術館

陶磁の東西交流  
―景徳鎮・柿右衛門・古伊万里からデルフト・マイセン― 特集展示:南蛮風俗図
    2008年11月1日(土)~12月23日(火・祝)

15世紀後半期は、ヨーロッパ勢力にとっての“地理上の発見”の時代と言われていますが、16世紀にはいると、彼らの東洋への進出が本格化します。その時彼らが香辛料とともに東洋に求めたものは、優れた中国・景徳鎮の磁器でした。やがて17~18世紀になると、日本の肥前地方に華やかに開花した柿右衛門・古伊万里の磁器芸術も、強い憧れをもってヨーロッパの王侯・貴族に受け入れられ、その宮殿や生活文化を彩りました。
17世紀に主として東西の世界を結んだのは、オランダ東インド会社でした。彼らを介してヨーロッパにもたらされた東洋の陶磁器は、ヨーロッパの陶芸に強い刺激を与えました。18世紀にようやく始まるヨーロッパ磁器は、熱心に東洋陶磁を写すことを通じて成長したのです。一方、肥前磁器もヨーロッパからの注文に応えることを通じて技術を養い、需要に応えることによって産業としても発展してゆきました。これはまさに陶磁器による東西交流と言えるでしょう。
本展では、17~18世紀を中心に花開いた陶磁の東西交流を、中国・景徳鎮をふくむ東洋の磁器と、それらを熱心に写し、学んだヨーロッパの陶磁器との比較展示でご紹介します。交流史上の数々のエピソードを交えて鑑賞していただきながら、交流を進めた人々の熱意や、時として生じるほほえましい“誤解”、陶工や商人たちのたくましい営みなどを楽しく感じ取っていただけたら幸いです。

色絵司馬温公甕割文八角鉢
 
日本 江戸時代前期 柿右衛門     ドイツ 18世紀 マイセン窯

同じ写しが他にも2点出ていた。
 イギリス:18c チェルシー窯
 オーストリア:18c ウィーン窯
当時の熱烈なオリエンタルブームが窺える。


 芙蓉手がかなりの数出ていた。
明代景徳鎮・江戸初期肥前窯・17~8世紀デルフト窯(オランダ)が比較できるように並んでいた。
 やはり呉須は明代景徳鎮が美しい。肥前もなかなか。デルフトは…。笑
 当時は、焼物に関しては東洋の技術がはるかに上をいっていたのだから、そりゃ憧れるだろう。ドイツ シャルロッテンブルグ宮殿 磁器の間 を思い浮かべながら当時へタイムトリップしてみる。
 



色絵花鳥文八角共蓋壺
柿右衛門 江戸時代前期
重要文化財


実に私好みの展覧会で嬉しい。娘の献身的なお世話も申し訳なくも嬉しい。

       

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