盆ムードのスーパー

お盆ムード高まる、スーパーで
平常心なまま、足早に
普段の買い物をする。

期待させて裏切るのはいやだから、
そして、がんばって、空回りして、傷ついて、
勝手に腹立ててるのも、迷惑みたいだから・・
もうがんばるのをやめた。


なのに、ぶっちゃけ、時間があるんだね。

家中の掃除をこの2ヶ月し続けた。
飽きたのか、もう、どこやろうかって、見当たらない。

倉庫の奥まで、引っ掻き回した。
捨てるものを探して。

フルーツや、そうね・・お魚の高級な切り身や、盆花や、
『ママさんお助け3点中華』や、おつかいものの箱物。
いつもより、プレミアム感あふれる、ポッキーやお菓子。

かごに、山盛りにしてるね。

色んな組み合わせの客。

ややお洒落した母と、このスーパーにこの格好かい！な、
都会の香りをまとった、AKBさながらの帰省娘。
（ふふ、スーパーでも気合はいるのよね、
・・久々に会う私アピールよね、若いってかわいい）

40・50代と70・80代の組み合わせは、
その横顔のシルエットと表情から血縁を分析する。

普段は、親とかよ！なんて突っ張ってる中学男子も・・
「まあ、盆だし、仕方ねえか」って感じで、付いて回ってる。


寂しいひと！私って。


結局、倉庫の奥から出てきた、寿司枠が頭をよぎって
地産コーナーのみょうがを見て、
新鮮な鯖がぴんっと一尾100円なのも見つけて、

お金もかかんないしって、即座に頭で電卓たたいて・・

鯖とみょうがの押し寿司を、作ることにした。

でも、まだ早くて、寿司酢とみょうがの酢漬けを
ゆるい腕裁きで、こしらえて、息を潜める。


このお寿司、きっと、私中心で食べるんだよね。



ご主人、ごめんね。