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妄想適性

2017年06月15日 | 兄弟関係

近頃は、兄弟関係がブームになっているらしく、バラエティ番組をたまたま観かけた。
大体、妥当な扱いだったが、一つ異論があったので、めんどくさいが、言及しておかなければならないようだ。
小説家の適正として、芥川賞・直木賞作家の数で、長子が向いていると結論づけていたが、これは正しくもあり、間違ってもいる。
要は、小説の社会的「意味」ということで、哲学としての小説なら、完全に長子のものだが、エンタティメントは弟妹の世界だ。

文学賞は立前上、思想、学問の賞であり、必ずしも楽しいものではない。
一方、源氏物語の昔から、世の人を惹きつけ没頭させるのは、弟妹が語ったストーリー、「お話」だ。人が興味を持つのは、事の次第や思わぬ展開であって、お説教ではない。
「文学」作品が為になる薬なら、「お話」は美味しいおやつだ。

文学賞など無い昔から、人を楽しませ、読み継がれてきたのは、弟妹の野次馬精神とサービス精神だ。弟妹は長子のように勝手はできない。抑圧の中で、泣くことを手段とし、妄想に逃れる。
小説家の三条件として良く言われる、長旅、長患い、投獄生活は、哲学も育むが、妄想も育む不遇な環境であり、弟妹は、生い立ちから不遇であり、妄想に走りやすい。
兄姉は恵まれ、自分は抑圧されて不幸であり、何時か必ず救われるという、弟妹の思いがある。
古代から、神話や伝承に、兄姉の横暴、末っ子の不遇とリベンジがテーマになりやすいのも、語り上手が、弟妹だったからだろう。

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