魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

京の智恵

2013年03月20日 | 兄弟関係

3月12日、火星が牡羊座に入って以来、どうも日本勢は調子が悪い。
フィギアもWBCも、ミス続きで、思うような成績が出せなかった。
中国は中国で、相変わらず、領海侵犯を繰り返し、マスコミは毎日煽り立てている。

こちらがカッとなれば、中国の思う壺だが、日本はよく耐えていると思う。マスコミは煽り論調を止めて、バカげた行動をあざ笑う論調にして欲しいものだ。

海外のマスコミも注目しているようだが、だいたい公平な報道のようだ。志と元気のある人は、ネットで、中国の行状を世界に丁寧に解説して欲しい。上品に面白く。
ネット上のマンガ等は、日本側の一方的な言い分ばかりだ。
第三者を説得するには、公平な客観的事実から話さなければ、説得力は無い。
相手の立場の言い分を正しく挙げた上で、世界の常識で反論する。どうも、マスコミ解説も、批難ばかりの感情論で、この方式が欠けている。

長子のメンツを立てながら
長子の中国、一人っ子の日本。離れて付き合えば、君子の交わりができるが、足を踏んだ踏まれたの接近戦になると、長子中国はいつもの癖が出る。
「誰に向かって言っているんだ」と、いきなり上から目線だ。

さすがに、マズったと思ってはいるが、どちらも「自分が悪かった」とは言い出せない。日本が日本に理があると思っているように、中国は中国なりに、自分の言い分を信じている。ただ、やり方を失敗したと思っているだけだ。

こういう場合の解決法は、実際の長子と一人っ子の対決が、そのまま当てはまる。
どちらも、相手が間違っていると指摘しないことが肝心だ(日本はかなりできているが)。そして、一方で、自分の言い分を、
「あちらにはあちらの言い分があるだろうが、自分はこういう理由でこう考えている」と、第三者に向かって話すのがいい。

それは決して、抗議でも裁判でもなく、相手自身で判断してもらえるように、間接的に知らせることになるからだ。長子は、時間をおかれると、自分で考え直す。

今回のような、国同士の対立では、相手国民に理解してもらうことが必要だが、情報を遮断している国だから、在外の中国人を目標に説得するのが良いかも知れない。(もちろん政府には伝わる)
粘り強く、日本が、法治に則って主張していること。それが世界のルールであると「日本は信じている」ことを、丁寧に知らせるべきだろう。

決して、「あなたは間違っている」と、指摘してはいけない。自分はかくかくの理由でそう信じていると、「間接的に」知らせることが重要だ。つまり、メンツを立てながら、相手にこちらの考えを知ってもらい。自分で考え直して貰う。
そして、できるなら、別件で、共に法治主義に基づいた共同作業ができればいいのだが。(第三国のトラブルを法に基づいて調停するとか)

中国との違いは、民主主義の違いではなく、法治主義の違いだ。
古代中国は日本に法の秩序を教えたが、今度は日本が中国に現代の法を理解して貰う必要がある。それも、教えるのではなく、気づいて貰うことだ。

いずれにしても、相当気長に行くしかないが、このまま行くと、日本の方が、ぶちギレる可能性が強まってくる。それが心配だ。
とにかく、正面から相手にしてはいけない。
こういう時の、「おお、こわ~」こそ、力に依らずに牛耳る、公家の都の最高の智恵だ。
相手を立てながら、第三者に「アブナイ人」と印象づけ、孤立させる。