魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

宗主国様

2010年09月26日 | 日記・エッセイ・コラム

今回の尖閣大勝利に、中国の新聞は既にすっかり、日本の「宗主国」になったかのような記事を書いている。
あまりにも、無邪気で露骨なので、笑ってしまう。
勝手ながら、サーチナニュースより、下に全文引用させてもらう。

要するに、
聞き分けのない日本を躾するのは疲れるが、宗主国様に逆らわないように、しばらく罰しておかなければならない・・・

ファ~ッ

サーチナニュースより
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0926&f=politics_0926_005.shtml
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<中国は「反日」の必要性も気持ちもない> 
2010/09/26(日) 20:21 

「環球時報」の報道によると、日本政府は、中秋節以後に中国人船長を釈放することを発表したが、しかし、日中関係はすでに10日まえの状態ではなくなった。この出来事が中日両国に残る記憶は長期間に拭い去りにくいものである。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。

  この出来事は日中両国の間で、インターネットの時代に発生しためったにない係争である。この出来事はことごとく日中の世論に暴露され、両国政府の決定は両国社会の大勢の情緒も加わわり、それゆえに、今回の出来事は中国社会と日本社会のトータルな対抗のようにも見える。

  中国漁船拿捕事件を通じて、近隣の日本と付き合う時には、中国はとりわけ注意が必要だということがわかった。今の日本政府と付き合うには、中国が特に気をつけなければならない。菅直人首相と前原誠司外相の中国に対する姿勢がなに「派」に属するかにかかわらず、彼らのアジア太平洋の全般的情勢に対する判断は正しくはなく、日中の共通利益を守る気迫に欠けている。選挙のプレッシャーのため、かれらの大部分の政治行為は推し量りがたい近視的なやり方となっている。

  このような日本政府について、絶えず「突発事態に対処する」ことは、中国にとってとても疲れることである。だから今回、中国は事のなりゆきの指揮棒を日本に手渡すことになった。「この5年間に6回も政府が入れ変わった日本政府で、対中政策が変わりやすいことが日本にとってほとんど免れない」と強調するものである。

  中国側が先般、日中間の省・部クラス以上の交流を一時停止したことは、少なくともしばらくの時間を堅持するべきである。中国社会の日本への観光に対する制裁も一時期堅持すべきである。国を治める経験に欠ける現在の日本政府がこの出来事を通じて、中国が軽率に対決できる国ではなくことをはっきりさせなければならない。また日本社会が、次のようなこと「日中間は必ず道理に則る必要があり、意地になって争ってはならない」ということを知ってもらわなければならない。

  中国からの対抗措置が平和的で、中国社会がいかなるときも冷静さを保ちさえすれば、われわれは日中関係のすべての波風ひいては悪化を耐えることができる。

  中国社会は改革開放に忙しく、「反日」の必要もまったくない。また、そんな気持ちもない。しかし、日本側がややもすれば「反中」に走ることを避けるため、日本に対して一段時期の冷淡さを保つことが大いに必要だ。(編集担当:米原裕子)


本気の時

2010年09月26日 | 日記・エッセイ・コラム

外交的大敗北?
吉田茂は「戦争で負けて外交で勝った国はある」と言った。今回の中国との外交戦争。
「外交で負けて信用で勝つ」「外交で負けて経済で勝つ」にすれば良いのだが、どうも、日本政府には期待できない。
やることなすこと定見がない。

考えようによれば、日本の反転攻勢のチャンスなのだ。
今回の中国のような原始的で稚拙な態度は、外交とは言い難い。
まさに軍事政権の面目躍如。ガキの喧嘩だ。

敬愛する中華文明の、これも一つの顔ではあるが、軍政が長すぎた。飯をいっぱい食べたら、古代怪獣が暴れ出した。
現代の世界秩序には何ともそぐわない「はずかしい」行状の数々。

強硬策に味を占めて、今後、中国内部の強硬派が力を持てば、ますます手が付けられなくなる。
しかし、そうなれば不幸中の幸いだ。こんな野蛮が通用するような時代ではないが、軍人は何時の時代も世間を知らない。
喧嘩が強ければモテると思っている。

米中軍事交流で訪米した中国軍人の、本気ギラギラの目を見た時、
『ダメだコリャ』と思った。軍がただの抑止力ではない国だ。
華々しく登場した木曾義仲も、野蛮が命取りになった。

日本は、公家のように老獪な外交を・・・
先ず、中国の軍国主義がはっきりしたことによって、欲の皮の突っ張った連中も、こんな野蛮国とはまともな契約取引ができないことがわかっただろう。遠からず中国からは引くしかない。

また、レアアースの件でも、手近だからと安易に使っていると、どうなるか証明された。代替技術の開発や、鉱山開発にも弾みが付く。

そして何よりも、中国と距離を置き、周辺国との連携こそが重要であることがハッキリした。軍事国家との互恵関係などあり得ない。
美味しそうな物がぶら下がっているからと言って、わきまえもなく飛びつくのでは犬以下だ。(犬もカラスもガマンができる)

戦後、中国が無くても世界の経済はまわっていたのに、何で「泣く子の天下」になってしまったのか。安価な労働力という麻薬を味わってしまったからだ。しかし、安価な労働力なら、世界中にある。
始めから、中国の戦略にハメられていたのだ。

今からでも遅くない
世界中が申し合わせて、世界経済から中国軍政を閉め出してしまわなければならない。中国が収まっているような安保理の、常任理事国にしてもらおうとするより、世界に働きかけて、新秩序を画策すべきだ。
中華文明を愛する者として、よけいそう思う。

しかし、そのような大局観に立った外交の智恵と情熱は、到底、日本には期待できそうもない。