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『HOME 愛しの座敷わらし』 (2012) / 日本

2012-04-17 | 邦画(は行・ま行)


監督: 和泉聖治
出演: 水谷豊 、安田成美 、濱田龍臣 、橋本愛 、草笛光子
試写会場: 有楽町朝日ホール

公式サイトはこちら。 [ 2012年4月28日公開 ]



予告で、家の映像がとても美しかったので気になっていた作品。
2007年に新聞連載された、荻原浩の同名の小説が原作(未読)。


そしてこれ、「相棒」の和泉監督なんですね。 なので全体のタッチはどことなく「相棒」と似ています。 あくまで水谷さんをメインに出している雰囲気。
刑事ものではなくファミリーものなので、よりほんわかしたタッチですね。 そしてそれを支えているのは、ロケ地岩手県の美しい風景と、実際に撮影で使用した古民家のどっしりといた、それでいて風格のあるたたずまい。 
この家を使ったのは正解ですね。 実際住んだらとんでもなく不便なのでしょうが、それでも住むうちに愛着が湧くようなお家でした。


盛岡へと赴任した高橋晃一ですが、実際に彼が赴任先の住まいに決めたのはとんでもなく田舎。 盛岡から電車に乗ってひなびた最寄り駅で降り、さらにそこから自転車で何分山坂を漕ぐのか・・・。
見ていて、こういうところに住んだらきっと身体を動かさざるを得なくなって、かなり健康的になるような気がしますね。 車が1台しかない高橋家だからあとの家族の移動手段は自転車ですがこれがまた体力つきそうで。
でもそれだけ今は動かない生活をしている訳で、否応なしに身体を動かした方が絶対にいいような気がして、ちょっとうらやましくなりますね。


岩手に行くことになった家族のそれぞれの不安が1つずつ浮き上がって行く。
史子は、主婦として嫁として妻としての様々な細かい心配を。
梓美や智也は、それまでの都会の学校生活とは全く違う環境に戸惑って苛立ってしまう。
澄代は岩手に移り住んだことで、昔の忘れられないことを思い出してしまう。
そして晃一は一家の主として、そして仕事に対しても自問自答しながら進んで行く。
この5人に絡んでくるのが「座敷わらし」。
この「六ちゃん」がとってもいい表情。 にこーっと笑った顔が味があっていい。


座敷わらしは東北では暗い歴史を背負って来たようで、育つことができなかった子の再来として精霊になるという逸話も劇中で紹介されている。 家の守り神となる要素もある一方、接し方を間違えると厄病神になるというのもどこか神秘的。 「怖くもあるけど大切に扱うべき存在」というスタンスをうまく高橋家の人たちに取らせている。
直接的にどうこう関わるという訳ではなくても、縁あってその家を見守る存在があるかもしれないわけで、「遠野物語」ほどダイレクトではないにせよ、信仰が日常に根づいていることをベースにしている話は面白い。
そこに気がついて精霊の存在を重んじ、結果生活が豊かにいい方向になるというのも、現代の神話のような感じでした。 何もかもが詳しく説明されている訳ではないところもどこか民話チックな展開で、岩手の美しい風景とともにほのぼのと語られる作品でした。


★★★☆ 3.5/5点




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8 Comments

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これだったの? (ノルウェーまだ~む)
2012-04-23 08:59:26
roseさん☆
この前は試写状ありがとう!お陰さまで楽しく観られたよ。
roseさんはてっきり「外事~」を観たのかと思ったいたら、こちらを観たのね!
ゲストは出演者だったのかな?
ほんわかとしたかんじの映画ね。
私はこんな不便な場所の家だと、反対に家にこもってしまいそう・・・(汗)
ノルウェーまだ~むさん (rose_chocolat)
2012-04-23 10:46:24
楽しめたみたいで何よりです!
あの日は『外事・・』に行ったのよ。まだ書いてないけど。 ゲストいっぱい来場~

こちらは17日に別で観れたんで書いちゃいました。
田舎だけどすごく風格がある家で素敵だったよ。 でも交通は不便なんだけど。。
チャリ (まっつぁんこ)
2012-04-27 18:31:09
距離は10キロだからたいしたことない。
夏は暑いから駅についたら着替える必要あり。
背広で自転車漕ぐのは絶対ムリです。(笑)
まっつぁんこさん (rose_chocolat)
2012-04-27 18:48:31
大したことないかもしれないけど、山坂多いからかなりの運動だよね。
夏は汗かいて塩吹きそうw
こんにちは♪ (SOAR)
2012-04-29 12:51:13
自然豊かな風景、年寄も子供たちも生き生きとした姿、品のいいユーモア。そんなあれこれを楽しく鑑賞していたところに突然「間引き」という言葉。
何かこう胸に刺さる思いでした。
座敷わらしの逸話、シャボン玉の歌詞に隠された意味。
軽やかにしてずしりと重い、そんな作品でしたね。
SOARさん (rose_chocolat)
2012-04-29 15:00:56
ほのぼのほんわかなファミリードラマに見えて、「座敷わらし」と家運との関連を持ってきていましたね。
家運はそう簡単に変わるものではないですが、GWにこの作品を観て、日の目を見なかった祖先の人々に思いを馳せるのも一興かもしれません。

私はシャボン玉歌詞の意味は知っていましたし、遠野物語も好きですので、
本作はそのあたりをちゃんと含みつつも、映画としての軸は守っていたいい作品だと思いました。
初めまして (nemurineko)
2012-12-02 17:27:26
初めましてTBエコーありがとうございました

原作も大好きなのでほぼ忠実に描いてくれていて嬉しかったです。
原作では座敷わらしの愛らしさが沢山えがかれていましたけど
こちらはビジュアル的にも愛らしかったです。
水谷さんも片山右京のイメージを払拭する演技ですね
nemurinekoさん (rose_chocolat)
2012-12-06 07:47:58
はじめまして コメントありがとうございました。

原作は未読なのですが、民話調な部分も取り入れていて、単なる邦画の家族ものではないところがよかったと思いますね。
自然も美しくていいと思います。

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