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『ダイアナ』 (2013) / イギリス

2013-10-08 | 洋画(た行)


監督: オリヴァー・ヒルシュビーゲル
出演: ナオミ・ワッツ 、ナヴィーン・アンドリュース 、ダグラス・ホッジ 、ジェラルディン・ジェイムズ 、チャールズ・エドワーズ 、キャス・アンヴァー 、ジュリエット・スティーヴンソン
試写会場: よみうりホール

映画『ダイアナ』公式サイトはこちら。 (2013年10月18日公開)

1995年、英国皇太子妃ダイアナ(ナオミ・ワッツ)は夫と別居して3年、2人の王子とも離れ、寂しい暮らしを送っていた。そんなある日、心臓外科医のハスナット・カーン(ナヴィーン・アンドリュース)と出会う。心から尊敬できる男性にやっと巡り逢えたと確信するダイアナ。BBCのインタビュー番組に出演し、別居の真相を告白、“人々の心の王妃”になりたいと語って身内から非難されるが、ハスナットは彼女を励ましてくれた。1年後、離婚したダイアナは、地雷廃絶運動などの人道支援活動で世界中を飛び回る。自分の弱さを知るからこそ、弱者の心を理解する彼女は、人々を癒し、政治を動かす力も持ち始めていた。一方、ハスナットはゴシップ紙に書きたてられ、彼の一族からも反対される。ダイアナは、ドディ・アルファイド(キャス・アンヴァー)との新しい関係に踏み出すが……。(Movie Walkerより)


 


ライブドアさんからのご招待で行って来ました。この試写は回数が少なくて、当たった人は少なかったようですね。


故・ダイアナ妃は言わずと知れた方だし、その生涯も散々いろいろと書かれ、またメディアを通じて我々も見ることができた人物。
1981年の成婚から97年の死去まで世界中が注目し、多くの人が彼女の置かれた環境や生き様を知っている。
王室を描いた映画としては『クィーン』が有名だが、これもまたドラマティックに亡くなったダイアナ妃との関係を絡めた作品だった。今のイギリス王室を描くにはダイアナ妃の存在は欠かせない訳で、今回のこの作品はまさにダイアナ妃そのもの、特に別居~離婚~死去までの一連を描いている。

彼女がドディ・アルファイド氏と一緒に亡くなったことは周知の事実で、さほど深くダイアナ妃を調べたとかそういう訳でなかったら、ドディ氏が最後の恋人であり結婚も視野に入れてたんじゃないかという報道等を信じている人も多いのではないかと思う。
連日マスコミに追いかけられているダイアナ妃の報道は、あの頃かなりしつこくお茶の間にもゴシップとして流れていたし、逝去後も時間を取って報道されていたのでそのくらいのことは一般的に分かっていると見ていい。
しかしながらその「最後の恋人」ドディ氏の陰に、実は別の人物がいたのではないかという話を本作では取り上げている。ハスナット・カーン氏との出会い、そして交際、発覚後の顛末。ダイアナ妃は本当はドディ氏ではなく、ハスナット氏が心にあったのではないか。それを仮定して本作は作られている。

それにしても、あれだけ彼女はマスコミに追いかけられていたのに新しい恋が生まれる余地がよくあったものだと、別の意味で感心してしまう。どの時代でも抜け穴というか盲点はあるもので、恋が生まれる時は生まれてしまうものなのだろう。90年代後半当時はまだインターネットがそんなに普及してなかったこともあって、こっそり相手の部屋に行ったり、深夜に屋外で会ったりしても簡単にはバレなかったのだろう。今だったら一般家庭にもネットがあって、個人もスマートフォンを持っているのでたちまちのうちに世界中に拡散されてしまうが、この頃はまだ発覚するまでの時間が稼げたしマスコミにも適当な嘘が通りやすかったのだろう。

世界中から愛された妃だが、その立場とカリスマ的な魅力故に、世界中の誰よりも孤独を味わったのも想像がつく。注目を浴び追いかけられプライバシーもなく、悩みを打ち明けることすら滅多にできない。普通の人として暮らすことが不可能な彼女の恋人になれる男もまた、その全生活を暴露されることに耐えられなければいけなかった。しかしそれをされてもいいという男はごくごくわずかだろう。仕事に誇りを持ち、祖国に残した大家族の血縁を大事にするハスナット氏とダイアナ妃では、あまりにも結ばれるためのハードルがあり過ぎた。
そして王室で過ごす日々が長くなってくると、自分ではそうと思ってはいなくとも、世間一般の感覚からはかけ離れていってしまっていることにダイアナ妃自身も気がつかなかったのではないか。その結果がハスナット氏に思わず言ってしまったあの言葉だ。自分の感覚が相手と乖離していることに気がつかない、それは間違いなく相手との距離を生む。

これらの内容を網羅しているのが本作だが、結果として出来事を追うことしかできない構成になっている。ハスナット氏との関係を修復させる手段として、彼を振り向かせるためにドディ氏との交際を見せつけさせたこと、これも真実なのか仮定なのか観客にはよくわからない。最後も非常に曖昧な「間」があるが、そこでいろいろと観客に想像させようと思っても、それを仮定として描いている以上、それ以外の余地がない所が映画ではなくTVドラマ風に完結してしまっている部分だ。
「彼女の内面を描くこと」も確かにあるが、人生の結末を知り過ぎてしまっている観客にとっては、単に隠されたエピソードとしての恋人の存在を出しただけに過ぎない印象が残るのも事実。例えば『クィーン』のように、エピソードから派生した変化なども追ってほしかったが、本作では順に出来事を映画化したようなイメージになってしまっている。
例えば当時のタブロイド紙の表紙さながらに出来事を再現してみせて、ナオミ・ワッツもダイアナそっくりに見えるようにしてもらって、その努力はもちろん買うが、単に観終わった後にそれだけしか残らないのもまた事実。
本作にはチャールズ皇太子や2人の子、エリザベス2世もほぼ全く出て来ないのだが、せっかくケンジントン宮殿での撮影が許可されてリアルに近付けることができて、ナオミ・ワッツもこれだけ神格的にも近いダイアナ妃のイメージに近づけようと努力しているのだから、王室メンバーとの関係も描けば、より複雑な心境がわかったかもしれないと思うと結構残念になる。彼女が何を思っていたのか、知りたいのはそこなのに、踏み込みが浅い所が物足りなさの原因なのだろう。


★☆ 1.5/5点





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こんにちわ (にゃむばなな)
2013-10-19 11:29:05
王室メンバーを誰一人として出演させていないのは、この映画がダイアナさんを「一人のプリンセス」ではなく「一人の女性」として描いているからだと思いますよ。

個人的には確かにチャールズ皇太子くらいは出て欲しかったですけど、仮にもし出ていたらこの作品は別作品になっていたと思いました。
いい様に扱われた男にゃ勿体無い! (q うーんイマイチならぬ3歩)
2013-10-20 22:29:14
どうしても「もっと真実を描いて欲しいな」
という欲が出ちゃって
なんだか、テレビ・ドラマっぽくて・・・
物足りなく
そんなに凄い??単に障害のある恋は
燃え盛ってただけ???じゃないのよ・・・と
結構キビシーく観ちゃってたよ~
当時から世間はドディ氏を悪く言ったりもあるけど
私は「炎のランナー」の人!!世界の大富豪の息子!!!!
さすが高級!身のこなし素敵!
とチェックしてたの(笑)
この映画を観た後。事件の裏には
ドディ氏の御父上の「皇室との繋がり=金利作戦」戦略がありそう!!!
とか変な事まで想像しちゃった
Unknown (オリーブリー)
2013-10-24 16:19:26
こんにちは。

そうですねー、今だったら、「ダイアナなう」とツイートされてしまいそう(苦笑)
何だか焼き直しされただけのような知られざる一面でした。
イギリスでは酷評のようですね…。
にゃむばななさん (rose_chocolat)
2013-10-26 20:05:13
そうかなあ?
ダイアナ妃の人生においては、王室女性だったという部分がかなりあって、そこも彼女が1人の女性として生きていく上で重要な決定をしないといけなかった訳なんで、逆に王室内の確執の中で彼女がどう悩んだかも入れてほしかったですね。
そこをスルーして入れなかったからこその、結果として映画自体がワイドショー的展開になってしまったような気がします。
qちゃん (rose_chocolat)
2013-10-26 20:06:39
このくらいの情報なら、当時散々やってましたね。
映画ではさらに別の恋人がいたこと、葛藤があったことを知らせたくらいで。
描き方が淡々としすぎてました。
オリーブリーさん (rose_chocolat)
2013-10-26 20:08:46
>イギリスでは酷評のようですね
日本だってこれだけのことを皆が知ってるんだから、イギリスならなおさらで、これを今更延々と言われてもという感じでしょう。
ダイアナ妃に対して、元王室の一員としての敬意みたいなものが全く感じられないのもその一因だと思います。
イギリス人にとって、王室って特別な想いもあるんでしょうしね。
こんばんは (ituka)
2013-10-28 21:39:31
ダイアナが一目惚れするようなハスナット氏は相当魅力的だったのでしょうね。
画面の彼からはあまり感じられなかったけど(笑)

この映画見たドディ氏の親族はたまったもんじゃないかも^^;
まだ (sakurai)
2013-10-31 13:52:11
色々と関係者が健在で、世界一有名だった女性を描こうとした!という勇気を買いました。
そこだけかな。
ダイアナの孤独感と、わがままぶりと、宿命みたいなもんは、うまくあらわされてたと思いました。
でも、ナオミさんじゃ、カリスマが足りないもんね。
なんかねー (ボー)
2013-11-01 23:00:32
おもしろさがなかったねー。
itukaさん (rose_chocolat)
2013-11-09 20:11:34
ドディ氏が何だか貧弱な感じに見えたんですよね。
最初、ドライバーの1人かと思ったよ。
ご本人は見るからにリッチマンだったし、もっと貫禄ある人を起用してもよかったんじゃないかなー。
sakuraiさん (rose_chocolat)
2013-11-09 20:12:43
>関係者が健在で、世界一有名だった女性を描こうとした!という勇気
ですよねえ。
『クィーン』にあって、これにないものって何だろうね。
リスペクトなのかなあ。でも、それはどっちもあるんだけど、こっちは本当にワイドショーレベルだったよね。
ボーさん (rose_chocolat)
2013-11-09 20:12:59
まんまでしたねえ。

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