とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

7月のラボ便り

2015年07月10日 | ラボ便り


7月のラボ便り


今月は、
改めて私たち胚培養士についてお話させて頂きます。

培養士の主な役割は
・卵子、精子の扱い
・体外受精、顕微授精
・受精卵の培養管理
・胚移植
・受精卵、精子の凍結融解

などが挙げられます。

現在、胚培養士には医師や看護師などのような国家資格はありません。

その代わりに、学会の認定資格というものがあります。
日本卵子学会の生殖補助医療胚培養士
日本臨床エンブリオロジスト学会の認定臨床エンブリオロジスト
の二つの資格です。
しかし、これらはあくまでも認定資格であり
この資格がなければ業務が行えないわけではありません。
つまりは、誰でも培養士の業務は行えてしまうわけです。

果たしてそんな簡単なものでいいのでしょうか。
治療を受けられている皆さんは大切な卵子・精子を預ける立場の方たちです。
その立場からしたら、
技術のない・知識のない・責任感のない・適当な“培養士”には絶対に預けたくないはずです。

しかし、患者さんが培養士を選ぶことはできません。
「ここの先生であれば、ここの病院であれば、きっと胚培養士も信頼できるだろう」
という間接的な信頼で任せるしかありません。

当院には胚培養士見習いのスタッフがおります。
将来、培養室業務の一端を担う者たちです。
ですが、
先ほども申しましたように誰でもがなれる簡単なものであってはなりません。
技術や知識だけでなく、責任感、厳しさ、優しさ、心を持ち
患者さんからの信頼・期待を裏切ることのない胚培養士となれるよう、
日々精進してもらいたいと思います。


写真は渋谷の夜景です。
物も町も、見方が異なると色々な表情があるな、、、としみじみ感じました。



とくおかLCラボスタッフより



とくおかレディースクリニック
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