とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

気付くという事

2009年11月29日 | Weblog
先日、お世話になった方とお話をしました。
その方は、幼児教育界での大御所と云われている大変有名な御方です。

長い会話の中で、「人に親切に出来るか出来ないかは、”気がつく人なのか気がつかない人なのか”の違いからくるだけ。」というお話が出ました。
人に親切に出来ない人というのは、その人自身が親切を沢山経験出来る環境の中で育つ事が出来なかったという事だそうです。
また、育てた親が損得勘定だけに長けていて、損するくらいなら得をとれ!というような計算しか教えなかった場合にもあるそうです。
ですので、その人自身には、別に悪意がある訳ではないという事でした、が、それでは社会で円滑に生きられない、、、と。

自分が親切を受けた体験に乏しいので、「こうしたら相手が喜ぶ・こういう言い方をしたら相手が傷つかないetc・・・」とか「こういう態度をしたら相手が不愉快になる・このような事を言ったら相手が嫌がるetc・・・」という違いさえも分からないのだそうです。

それらは、上記にもあるように、幼い頃からの家庭環境などで培われてくるものだそうです。

どれだけ人の優しさに触れてきたか・どれだけ人の親切を受けてきたか・・・それらの経験・体験がその人の優しさや親切心を育てるのだそうです。

そのような経験が不足していると、自分は人に優しくしてあげられていない・人の気持ちや状況も解っていないにも関わらず、人から優しくされる事だけ・自分の気持ちだけを訴える事だけを強く強く求めてしまうそうです。
自分の強い欲求が満たされないと、すぐに相手のせいにしてしまったり、相手に対して必要以上に強い不満を持ったりするそうです。
そして、とても不思議な事に、不満だらけの人には不満を持っている人がいそいそと集まってくるという「負のスパイラル」に陥っていくそうです。

ですが、そのような状況というものは、育てた親の責任・自分を取り囲んでいた環境の責任とばかりはいっていられません。

「私は、人に親切にしてあげる事に気付かない大人なのかもしれない・人から優しくされる事だけを強く欲求してしまう傾向があるかもしれない。」と思われた貴女・・・
今日から、ちょっとした他人の親切や気遣いを”有難い!本当に有難い!!と思う感謝の心”の癖をつけていって下さいませ。
毎日、何かに感謝をして生きていって下さいませ。
それが大切なのだと大御所の先生も仰っておられました。

ほんのちょっとした事にでさえも感謝出来るという素敵な心を持つ事が出来たら、貴女を取り巻く全てが貴女に優しくなっていくと思います。

人から親切にされる事だけを求めて生きている人は、、、いつしか不親切な人(=人に親切にしてあげる事に気付かないような人)ばかり=同人ばかりがまわりに集まる事となります。

人から親切にされたいと思ったら、やはり、貴女も人に親切にしてあげられる人にならないといけません。

人と人の関係は不思議なものです。
廻り回って自分に返ってくるように出来ています。

お互いに傷を舐めあうような「負のスパイラル」に入り込む事は、とても簡単で、一見和むような思いを感じるのかもしれません。
ですが、貴女の人生にとってマイナスである事には変わりません。
「負のスパイラル」から抜け出して、明るく前向きで優しい人々が集う「正のスパイラル」に身を置いて、正しい感受性を持ってより良き方向に向かっていきたいものです。

ーby事務長ー
コメント
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