飛騨の山猿マーベリック新聞

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★特定国家の指導者暗殺訓練をすること自体が、その地域の安定を損ない、目指す国際秩序から逸脱し、非難に値する行動だ

2017年10月20日 09時59分13秒 | ●YAMACHANの雑記帳
 
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラーとなり、ツイッターのフォロワーも5万人を突破しました。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、ツイッターにさらに情報を加え、最低でも週1回発行します。月額105円。【発行周期】不定期。高い頻度で発行します。

米軍シールズ洋上訓練か。特定国家の指導者暗殺訓練をすること自体が、その地域の安定を損ない、目指す国際秩序から逸脱し、非難に値する行動だということを認識すべきだ。

http://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar1352053

A;事実関係:シールズ、北朝鮮侵入を想定し洋上訓練か 米韓演習参加                             (朝日)

米海軍特殊精鋭部隊シールズが、16日から始まった米韓合同軍事演習に参加していると、米韓関係筋が明らかにした。潜水艦やヘリコプターを使い、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長ら幹部の暗殺を想定した訓練を行っている模様だ。核ミサイル開発を続ける北朝鮮に強い圧力をかける狙いがありそうだ。

シールズは米原子力空母ロナルド・レーガンなどに乗船している。13日には、特殊部隊の居住区画や侵入用の特殊潜航艇を持つオハイオ級原子力潜水艦ミシガンが釜山港に入港。シールズは洋上で空母が艦載するヘリやミシガンに乗り移り、北朝鮮に侵入する演習を行っているとみられる。

 軍事関係筋によれば、シールズは10人前後の規模で行動し、航空機や潜水艦などで敵地の後方に侵入。要人の暗殺や味方の救出、敵施設の破壊工作などを行う。2011年にパキスタンで実行したオサマ・ビンラディン容疑者の暗殺も担ったとされる。

B:考察

 第二次大戦後、世界は再び戦争をしないために如何なる秩序を構築したか。

 それは国連憲章をもとに、国連を作ったことにある。

 毎年、秋の国連総会には世界の種のyが演説する。今日も重要な機関である。

 その国連憲章を見てみよう。

第2条

1.この機構は、そのすべての加盟国の主権平等の原則に基礎をおいている。

3.すべての加盟国は、その国際紛争を平和的手段によって国際の平和及び安全並びに正義を4.すべての加盟国は、その国際関係において、武力による威嚇又は武力の行使を、慎まなければならない。

第51条

国際連合加盟国に対して武力攻撃が発生した場合には、個別的又は集団的自衛の固有の権利を害するものではない。

 つまり、軍事行動は、「武力攻撃が発生した場合」認められ、その他の時には、「武力による威嚇又は武力の行使を、慎まなければならない」のである。

 併せて、核兵器の使用をしない環境を作るにはどうすべきか。

キッシンジャー元米国務長官は、二〇世紀の最大の戦略家のひとりだ。

彼は核兵器という最大の難問について超大国間で管理する道筋を提案した。

彼の古典的名著とされる『核兵器と外交政策』(日本外政学会、一九五八年)に、次のような記述がある。

 

○核兵器を有する国は、それを用いずして全面降伏を受け入れることはないであろう。

○一方で、その生存が直接脅かされていると信ずるとき以外は、戦争の危険を冒す国もないとみられる。

○無条件降伏を求めないことを明らかにし、どんな紛争も国家の生存の問題を含まない枠を作ることが、米国外交の仕事である。

 キッシンジャー氏は核保有国について述べているが、これは今後核兵器を持つ可能性があるという国にも同様に言えることだ。。北朝鮮に核開発を本当に止めさせようと思うなら、キッシンジャー氏の議論の通りに、西側諸国は「我々は北朝鮮という国家および指導者を、軍事的に追いつめ、全面降伏を強いることは決してない」と約束し、それを行動で示すことだ。しかし、米国と韓国が取っていることはまったくその逆なのだ。

 米国がかかる対応に出るにはその利益があるからなのだが、その点の議論は別の時に行うとして、個々では、指導者を暗殺する訓練をする事こそ、緊張を高める行動であることを指摘しておきたい。

☆ ほんとうに、安倍政権に任せていたら日本の未来は無いと思う。22日の選挙だが野党国会議員を当選させたい一念である。

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