笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

「働く女子の運命」 読了

2016年01月10日 16時02分29秒 | 読書
「働く女子はこれからどうなるのか、それが知りたい!」と期待しても、この本は「良い意味で」その期待には全く応えてくれません。
むしろ、働く女子として「立ち向かわなければならない相手」の姿を教えてくれる本であると、私は思いました。

オトコ社会である日本の企業で、女性が(高低に関わらず)ポジションを得て仕事を続けていくのは難しい、ということは一度でも会社勤めをしたことのある女性であればうっすらなりとも感じます。

この本は、その理由が「あの上司」とか「あの会社」というそんな瑣末な問題なんかではなく、ほとんど「大河ドラマ級」の歴史に裏付けられたことなんですよ、ということを「これでもかぁぁ!」というくらい過去の資料から教えてくれます。本当に身も蓋もないくらいに。

学校卒業までは、男女平等。
企業組織に入ると、男>女 の明らかな身分社会になる。(そこには学歴も専門性も存在しません)
そして、それが劇的に変わることは、残念ながら、おそらく、ない。

「どうだ、恐れ入ったか、(生意気にも)働く気満々のオンナども!」 わっはっは、な向きもあるかもしれません。

でもね、私この本に感謝したいと思うんですよ。
だって、こんなにも「女性の働きにくさの根拠」を歴史的事実で積み上げ、政治経済的背景でまとめてくれた本は今までなかったから。あ~、そうなのか、そうだったのか、と。

働く女子の皆さん、敵の正体はこれでわかりましたね。
後は、私たち一人ひとりが、この現実を踏まえて、どのように考え行動するかにかかっているだけなんです。

濱口さんは、その最後に、
「この多重に錯綜する日本型雇用の縮小と濃縮と変形のはざまで振り回される現代女子の運命は、なお濃い霧の中にあるようです」

と結んでいますが、この本を読んだ女子の中にはきっとその深い霧の中にも、自分なりの光を見つけた人はいるはずです。
そういう「覚醒した女子(?)」が、ひとりでもふたりでも、世の中でより良く仕事を続けられるのであれば、この本はそれなりに「働く女子のバイブル」になるような気もします。

誉め過ぎでしょうか?(^_^;)
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