吉田はポジションを失ったのか

サザンプトンの吉田麻也はベンチが続いている。１月６日のＦＡカップ３回戦まではリーグ戦もほぼ先発フル出場だったが、それ以降のリーグ戦４試合はベンチ、ＦＡカップ４回戦に後半途中から出ただけ。最大のライバルだったファンダイクが移籍したにもかかわらず、ＣＢはフートと若手のステイーブンスに取られている。


吉田が起用されないのはポカが多かったからだ。吉田だけの責任ではないだろうが、１１月２９日のリーグ戦１４節から１月２日の２２節まで吉田が先発した８試合の成績は、４分４敗というひどいものだった。吉田が踏ん張っていれば失点しなかったという場面もかなりあったので、守備を整備しようと監督が考えるのは自然の成り行き。


特にひどいと見えた失点場面は、１２月１３日の１７節レスター戦で、右からのグランダーのボールを岡崎に前を取られて失点したもの。自分より圧倒的に背が低い相手に前を取られて失点するなんてぶざまなＣＢはそうそういない。


ポジショニングも悪かったし身体の使い方も下手だった。次に思い出されるのは、１２月２６日の２０節トットナム戦で、ケインにあっさりとかわされて失点した場面である。あのゴールはケインのハットトリックのせいで世界中に配信されて吉田はさらし者になった。


このまま今季をベンチに座り続けるようならば、ＷＣに向けて試合勘をなくすのは必然でハリルの心配事がまた増えたことになる。