傍流点景

余所見と隙間と偏りだらけの見聞禄です
(・・・今年も放置癖は治らないか?)

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映画覚書~如月・弥生~

2008-04-14 | 映画【劇場公開】
煌びやか~な『マイ・ブルーベリー・ナイツ』画像で、ゴマカシてみましたが・・・。
年度末の記事から既に半月、そして連赤映画初見から1ヶ月。今月はまったく映画を観てないのだけど、正直現状の私には映画鑑賞に対する熱意が欠けております。専ら連赤関連の本を読むほうける日々ですし・・・って、明らかにこれはハマッているという状態やね、誰が見ても!(苦笑)
月末にはもう少し落ち着くだろうし、待望だった映画たち(『アイム・ノット・ゼア』と『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』)も公開されるので、それまでにまとめ出し。

■マイ・ブルーベリー・ナイツ
役者が毛唐オンリー&英語だろうが、現代米国舞台だろうが、王家衛電影は良くも悪くも金太郎飴なのだった。というわけで、今回はテイストとしては『恋する惑星』『天使の涙』系でわかりやすーく西洋進出に臨んだ模様。つまり、ライト&ポップ面の家衛作品、じゃないでしょうか。ヒロインのノラ・ジョーンズはとっても可愛かった。今時の米産女子としてはちょっとウブ過ぎでは?とは思うものの、普通の女子っぽさが実に良い。使われる彼女の曲もいい感じにハマってた。彼女を中心として3つのエピソードで見せるわけだけど、ジュード・ロウとのシーンはちょっと退屈、、、に感じてしまったのは、私が彼に全然興味無いせいだと思われます。(>同行した友人は彼のファンで、曰く「堪能できてサイコー!」だったとな) 私的目的はレイチェル・ワイズで、うおおお超久々のファム・ファタル路線がウレシイじゃないかあ!!さすが家衛 女優が輝く術(役柄)を知り尽くした男。そして、そんなレイチェルに振り回されるデヴィッド・ストラザーン。端整でダンディな顔立ちな彼の、情けなさ過ぎる中年男ぶりに涙。そして、ナタリー・ポートマン演じる小娘ギャンプラーの役名が“レスリー”なことに、別の意味で涙です・・・(キャラ造形含め)! 王家衛映画は一面ではスター映画なので、ここに挙げた人たち&家衛ファンなら必見と断言。そうでない人には・・・かなりどーでもいい恋愛映画だと思う(笑)。

■ノーカントリー
いかんせん、コレを観たのが連赤映画鑑賞直後だったというのが悪かった、とは思います。あとね、原作が実に詩的で美しくて(物語は殺伐としているのだが)素晴らしかったから、その読後感を引きずってしまったのもイカンかったのかも・・・。
これがアカデミーに相応しい映画なのか?はやや首を傾げるけれど、しかし単品として観ればデキは見事だと思います。なんせ、本っ当~に原作に忠実な映画化だもん。本音を言えば、忠実過ぎて、コーエンbrosの演出も配役もハマリすぎて殆どスキがなく、逆に喰い足りない感あり。唯一予想と違ったイメージのキャスティングは、モス@ジョシュ・ブローリンの嫁役の女優さんかなあ。もっと幼な妻風な、ややスレてるけどあどけない雰囲気の女性を想像してたので。
だがしかしハヴィエル・バルデム演じる、人というよりヒトガタの災厄・シガーの噂通りなキモ不気味さには惜しみない拍手を贈ろう! なんてったって、髪型も服装も、センスは殆どジョニー・ラモーン!(>ラモーンズの鬼軍曹、いやNY出身のロック・バンドには極めて珍しいと思われるリパブリカンにしてグレイトなギタリスト。合掌)

■エリザベス:ゴールデンエイジ
インド人監督、豪州産主演女優によるイングランド映画。というある種の倒錯ぶりさえプラス要素で娯楽映画として楽しめた前作ですが、今回はどうしちゃったんだ!・・・えーと、正確にはゴールデンエイジ・ビギニング、というところで終わる映画でした。しかも、あの「スペイン無敵艦隊は全然無敵じゃなかった!」海戦がびみょーにショボいので、ちょっと悲しい。更に私のお目当てだったクライヴ・オーウェンは、ホントにただのビーフケーキ状態(=お色気担当)なので、逆に欲求不満ですっ! しつこく前作と比べてしまうけど、今回はなんでこんなに散漫なのだろうか。。。とにかく演出の焦点が絞りきれてない出来上がりで、スコットランド女王メアリー・スチュワート@サマンサ・モートンのクーデター、その熱演も空回り気味で、非常に残念でした。まあ、衣裳のゴージャスぶりとケイト・ブランシェット女王だけを観るなら良い映画なんじゃないかしら。

■ラスト、コーション
前作BBMに続き、今回もヘヴィな愛、というか理屈抜きの人間の情動と、激動の香港・上海を通して近代中国史を描いた映画でした。やはりアン・リー監督は、人の生きる時の流れの無情さと容赦ない残酷さを、深い慈愛をもって作品を撮る人であった。鑑賞後は、BBM以上に胸にもたれる重たさに項垂れたほど・・・。
主演2人のアクロバティックな絡みがスゲエ!とかそーゆー視点は遥か彼方、むしろその過激さがどこから来るものなのか、が感じられるゆえに、とてもエロ目線では楽しめません。むしろ果てしなく哀しい、切ない気持ちになります。思えば、青春期ゆえの理想が先走り、己の手に余るところまで突き進んでしまい、それがやがて無残に押しつぶされる悲劇は、連赤映画と通じるものがありましたな。トニー・レオン、いつになく何を考えてるかわからない暗い2枚目ぶりが印象的。しかし、その名優の誉れ高い彼と張り合って、いささかも霞むことのないタン・ウェイの魅力が画面に溢れている。まったくタイプの顔ではないけど、この女優さんのハマリ方は凄かったです。

■子猫の涙
昭和43年、メキシコ・オリンピックのボクシング・バンタム級で銅メダルを獲得したボクサー・森岡栄治の伝記映画。脚本は森岡利行で、彼の実の甥なのだそうな。いやー知らなかったなあ~。私、森岡さんの脚本で好きな作品がいくつかあったので(代表作は『新・悲しきヒットマン』)だからこの映画も観たいと思ったんだけどね。で、その森岡氏のボクサー引退後の人生を中心に描いてるんだけど、彼はいかにも~な浪速のおっちゃんで、しかも生活者としても父親としてもかなりダメな人なんだけど、それを武田真治がやっちゃうわけですよ! ボクサーとしての肉体の作りあげ方は見事なのだが、昭和にこんな小奇麗な顔の男はまずおらんぜ! しかも彼の愛人・鼻っ柱の強いホステスを広末涼子・・・これまた昭和の女とは程遠いわけや。
でもね、ある意味で“昭和の泥臭さ”とは縁遠い造形である彼らをキャスティングしたからこそ、幅広い層に受け入られる映画になったのかもしれない。2人とも熱演だったし、映画自体も良く出来てたので結果的には無問題と思います。それに、主役は娘の治子@藤本七海ちゃんなんだよね。このコがまたウマい!生な少女の、複雑に揺れ動く心情が手に取るようにわかる。なので、かなり個人的にはグッとくるところもあり、観て良かったなと思わせてくれた佳作でした。

■アメリカン・ギャングスター
アカデミー、これに取らせてあげても良かったんじゃないの~!?と個人的には思いました。奥深いテーマやら背景があるわけじゃないけど、純粋に娯楽アクション映画として堂々とした作品だし、デンゼル&ラッセルの2大スター映画としても完璧。『ニューシネマ・テイスト&ブラック・ムービー+東映実録もの』ってな構えにググッと心掴まれたわよ~。邦題つけるなら「ハーレムの顔役vsはぐれ野獣デカ」ってとこ?(>ダサいよっ・・・;;)
映画は途中まで、ベトナム戦争を背景に麻薬密売で成り上がるギャング@デンゼル主演の話と、腐敗しきった警察組織の中で孤軍奮闘する無頼の刑事@ラッセルの話が並行して進み、緊迫したままついに対面するところで、2人の共闘的局面を迎える。エンドロールになる頃には、1本の映画なのに中味は3本の映画を観たかのような充実感が味わえるというわけ。その捌き方、リズムの良さ、さすがリドリー・スコット!というところなんでしょうか。って、私がリドリー監督の作品をちゃんと観るのって久しぶりなんだけど、少なくとも『グラディエイター』よか面白く感じました。音楽も当然カッコ良かったぜい! 

■ベティ・ペイジ
これ、日本公開希望の記事書いた気がするなあ・・・一昨年。という訳で、伝説のピンナップ・ガールにしてボンテージ・クイーン、ベティ・ペイジの伝記映画がようやく観れました。監督は『アメリカン・サイコ』のメアリー・ハロン。わりと最近知ったのだけど、この人は元々ロック系ライターさんなのですな。読み直したVUの本に出てきてビックリした。さて映画の話ですが。敬虔なキリスト教徒にしてカントリー・ガールなベティが、いかにして“裏マリリン・モンロー”と呼ばれるような存在になったのか。そして、なにゆえに表舞台から去っていったのか・・・ということをコンパクトにまとめて見せた作品でした。
ベティ@グレッチェン・モルの好演が何より印象的で、無邪気でキュートで微塵の卑屈さもない彼女の姿を観ているだけで楽しめるので、アイドル映画としては申し分なし! なのだけど、もう少しパンチの効いた作品にして欲しかったかも。さりげなくフェミニズム視点を盛り込んだところはグッジョブなんだけど、映画としてはちょっと、お行儀良すぎな感じなのよね~。そこがなんか、惜しかったです。

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総括せよ!2007年~映画編

2008-03-31 | 映画【劇場公開】
映画編、と書いた時点で他は後回し、結局年度中には総括できませんでした。まあ、そんなもんよ。
2007年に鑑賞した劇場公開の新作映画は合計53本(たぶん・・・)。今までよりは確実に減り、痛恨の見逃しもザッと5本ぐらいあるのにも関わらず、観ても観なくともどーでもいーじゃん!な映画が同じく5本ぐらいあること。いわゆる、ヒマツブシに観たってヤツですか? そんな気分で観て「おっ」と乗り出すような掘り出し物がいくつかあれば良かったんだけど、ん~『ロッキー・ザ・ファイナル』ぐらいかなあ、それは。ただし、自分が期待した以上の素晴らしさでノックアウトしてくれた作品も数多く、上位のシノギを削りまくってくれた。以下の2007年傍流点景的ベスト10、上位4位までは甲乙つけがたし。この4本はコメントも少し長めに・・・残りはなるべく簡潔に、を心掛けようかと思います。

①ドリーム・ガールズ
そもそもミュージカル映画というものに対して、基本的にはNGな私が、本作をこれほどまでに愛するとは思いもしなかった。ビル・コンドン監督はやっぱり凄い。もう、大好きだ!! 映像と音楽が美しく調和して、彼女・彼たちに代表される米国黒人音楽の光と影がよどみなく語られる。そして、拍手喝采のフィナーレ!嗚呼、これぞエンターテインメント、ハリウッド映画ってもんでしょ! とウットリすること5回、の劇場鑑賞であった。
余談ながら、本作のおかげで人生最大のブラック・ミュージック・ブーム到来! 改めて「やっぱ私はモータウンよりスタックスなんだよな~」なんて思いつつも、サントラをリピートすること約半月に及んだのだった・・・。

②パンズ・ラビリンス
映画としての完成度、そしてズシンと胸に響いた度では1位である。私にとっては『ヘルボーイ』でのオタクぶりサイコー、パート2待ってるゼイ!なギレルモ・デルトロ監督だったのだが・・・本気と書いてマジ!モードな彼が、よもやこれほどまでに哀しくやりきれないダーク・ファンタジーを撮る人だとは思ってもいなかっただけに、不意打ち感も手伝って余計に衝撃的だった。これは、童話の起源と歴史を思い起こさせるような作品である。その痛ましいまでの残酷さと歪んだ美しさを見せつけられて、私は号泣した。現実の世界に逃げ場などなく、必死でさしのべられた腕さえ届かない。だから、少女はあちらの世界のプリンセスとなれるのだ。この映画は、残酷な世界で生き残ることができなかった子供たちに捧げる鎮魂歌だと思う。

③スキヤキ・ウエスタン~ジャンゴ
さて。これまた世間様では風当たりの強い作品だけど、なんでだろーねえ。現在までの三池崇史監督作品・集大成。と三池ファンの私は断言したい。これだけスタッフ&役者一同が真剣にノリまくってて、かつ「これはスクリーンで観なくてはならぬ!」と思わせるスケール感とケレン味溢れた日本映画が他にある? まあ、確かに遊びすぎな部分もあるが、それは豪華出演陣それぞれに見せ場を作らなくちゃいけないからさ!サービス精神旺盛でイイじゃないか。しかし、根っこはしっかり漢度満点である本作の肝は、ラストにこそあり。役目を終えたガンマンから平八少年へ引き継がれていく魂。豪雪の中を馬で走り去るその背中に、日本のソウル・キングこと北島三郎先生の『ジャンゴ』が朗々と響き渡るエンドロール。ここで毎回、私の目は涙で潤むのだった。余談ですが、私の嫌いな俳優筆頭・伊藤英明が主演なのに、今作での彼は良かった。こんな感想になるとは、自分でもビックリよ・・・。

④グラインドハウス
US公開バージョンである『グラインドハウス』=『プラネット・テラー』『デス・プルーフ』の2本立て+フェイク予告編。タランティーノもロドリゲスも、好きな映画だけ撮っていられて、幸せな人生だなあ・・・と嫉妬しました(笑>まあ私生活はいろいろ大変なこともあるようだが…特にロドリゲス)。ロドの『プラネット・テラー』は、基本ゾンビ映画だけどもアクションあり、熱く戦うラヴあり、バカバカしくも泣ける兄弟愛&親子愛ありと、安くともギュウ詰めなB級娯楽映画っぷりがビバ! タラの『デス・プルーフ』は、車殺人鬼 VSカシマシ娘達のデッドヒートにドキドキです。あと見所は、女子更衣室トークのよーなリアル会話(中味などないアホ話)。なんだかんだと、やっぱタラの脚本はこーゆーところがスゴイわ・・・。こんなくだらない映画なのに、アホなキャラなのに大マジで力投するカート・ラッセルの漢っぷりに感動します。ラストの爽快感はたまらないね!館内のお客さんも大拍手で盛り上がってました。何も考えないで笑い転げて目一杯楽しんだ度では№1。

⑤パフューム~ある人殺しの物語
『ラン・ローラ・ラン』のトム・ティクヴァ監督、随分芸風変えましたね。しかし、これはこれで良し。映画としての完成度は高いと思えない。が、私は「変態の真摯な思い」「報われないオブセッション」的映画に弱く、そこに異端者の絶対的孤独、というテーマが加わると、もういけない。主人公のかたわ故の人でなしぶり、その哀れさに涙・・・というわけで、この作品はツボにハマったのだった。主演のベン・ウィンショーの存在感も深く印象に残った。

⑥ブラック・スネーク・モーン
冒頭、臍出しTシャツにホットパンツという扇情的な姿で闊歩するレイ@クリスティーナ・リッチの後ろ、でかいトレイラーが鳴らすクラクションに向かって彼女が中指を突き上げるタイトルバックに、速効でノックアウトされる。前作『ハッスル&フロウ』も素晴らしかったグレイグ・ブリュワー監督だけど、米国産としては近年一の逸材だな、と確信した。彼の映画の中のブラック&ホワイトのバランス、その距離感の取り方と寄り添い方が凄くリアルに感じる。前作に続き舞台はアメリカ南部、出てくるのは低層の黒人と白人、そしてブルース。ブルースってやっぱり演歌なんだなあ、としみじみ噛み締める映画でもある。

⑦腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
一応、基本は家族の映画なんだろうね。最凶バカ姉(ただし見た目は美形)と、降りかかる身内の不幸もバカ姉もすべて「ネタとしての面白さ」として昇華してしまう漫画書きの妹(見た目は勿論オタクでイモなメガネッコ)の愛憎物語。この姉妹の仁義なき戦いの容赦なさを、ブラックな笑いに転化するとこが良い。確執のある姉妹(兄弟でも家族でもいい)が最後には和解する、なんてキレイ事じゃないラストにも何故か一種の爽快感を感じたのだった。

⑧ロンドン・コーリング~ライフ・オブ・ジョー・ストラマー
硬派な兄貴、は営業用だったのね…!という、ファンであるならば多分ショーゲキの事実が、クラッシュやジョー・ストラマーに思い入れのない私には逆に大変興味深かった。カット割過ぎ!とか編集が煩すぎ!とか難もあるけど、ジュリアン・テンプル監督のロック・ドキュメンタリーはやっぱり面白いよ。ロック・ファンとしては、やはりこうした作品には様々なことに思いが及んでしまい、考えさせられることも多いです。

⑨ハリウッドランド
ベン・アフレックとエイドリアン・ブロディという、我がミーハー的に外せないお犬様共演作品!というだけでランクイン。まあ、はっきり言えば期待が大き過ぎたな・・・と思う作品ではある。でもでも、崩れ色気垂れ流し状態のエイドリアンは反則!とても平常心では観ちゃおれーんっ >バカです、ええ。もうひとつの萌えであるベンちゃんだが。こんなシリアスな役作りしまくってる彼を観るのは久しぶりだ・・・正に迫真。迫真過ぎて、ただでさえイタい役なのに辛さ倍増。とてもミーハー視点では楽しむなんて余裕はなかったわ。それでも、我が愛する2人の魅力をじっくりと描いてくれたアレン・コールター監督には感謝。そんな映画。

⑩クローズZERO
三池の青春ヤンキー&ヤクザ映画にハズレなし!(まっきー先生絡みの一部作品除く;;)というわけで、良かったですよ。娯楽映画として本当にプロフェッショナルな作り込み、そして青春の熱き血潮に溢れた正統派“アイドル”ヤンキー映画。そして思うのは、やっぱり不良ってのは男の永遠の憧れなんだな、と(全ての男の、ではないにしろ)。ただ、やはり同じジャンルの傑作『喧嘩の花道~大阪最強伝説』は超えられなかったなあ・・・と。まあいいさ。この映画のヒットのおかげで、三池さんも助けられたところが大きかっただろうし。それに、主人公・小栗くんのライバル役が山田孝之で、そういや私、6年ぐらい前からこのコは俳優として好きだったよ!ということを思い出し、去年末はプチ・ブームになりましたから。以上!

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【2007年4月~12月 観た映画メモ】
(◎=傑作/○=良く出来てる/☆=個人的に好き)

ゴーストライダー ☆
龍が如く ☆
パフューム~ある人殺しの物語 ○☆☆
サンシャイン2057
クィーン○
ハンニバル・ライジング
ラヴソングができるまで ☆
約束の旅路 ○
ロッキー・ザ・ファイナル ○
スモーキン・エース ☆
バベル
スパイダーマン3
プレステージ ○
ハリウッドランド ☆☆
ゾディアック ○
殯の森
Watch with me~卒業写真
ラッキー・ユー
グラインドハウス ◎☆☆☆
フリーダム・ライターズ
それでも生きる子供たちへ ○
インランド・エンパイア
夕凪の街 桜の国
ブラック・スネーク・モーン ○☆
シッコ
スキヤキ・ウエスタン~ジャンゴ ◎☆☆☆
腑抜けども、悲しみの愛を見せろ ○☆
ロンドン・コーリング~ライフ・オブ・ジョー・ストラマー ○☆
パンズ・ラビリンス ◎☆☆☆
ファンタスティック・フォー2
トランシルヴァニア ☆
クローズZERO ○☆
Too Tough To Die~ジョニー・ラモーン・トリビュート
スターダスト
ローグ・アサシン
ブレイヴ・ワン
犯人に告ぐ
ヘアスプレー ○
呉清源~極みの棋譜 ☆
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長すぎた啓蟄

2008-03-29 | コトワリガキ
約1年間余り、冬眠してました。生きてます。今もこちらをご覧になっている方がいるんでしょうか。大変ご無沙汰してました。のろのろと冬眠の穴ぐらから這い出してまいりました。テンプレも変えて、気分一新。

ココにいたるまで、いっそのことスッパリ止めてしまったほうがいいかなあ、と何度も思いましたよ。別にたいした理由はありませんけどね。早い話、私は「書く側」より「読む側」の人間なんだなあ、と思うので。この1年、今日こそは書こうか。どうしようか・・・などと思いつつ、うっかり自分が過去に書いたことなどを読み返すに、毎度赤面。映画感想文はなんだかエラそうなことばっか書いてるし、何より更新が遅れたときの、単に己の怠慢に甘えただけの言い訳がヒドイね。目に余るね、コレは。敗北主義者としての自分に甘んじているだけじゃないか!自己批判せよ!と言われたらいくらでも出来るのに、反省ナシときたもんだ。(←観た映画に感化されてみた発言なので笑いどころですぞー) 
それでも、考え直してみました。反省は相変わらずないけど、このブログを始めたときのことを思い出し、再開することにしてみました。再開するにあたって、まず「言い訳でクダをまかない」ことを第一の目標にします。見苦しいもんねえ・・・。感想文が偉そうなのは、たぶん治らないので大目にみてやってください。よろしくお願いします。
また、この1年の間にgooの機能が拡充したらしいので、早速活用してみよう!というわけで、スパムが嫌なのでコメントとトラックバックは承認制にさせていただきます。

以上、ゆるい復帰宣言のあとは、今後予告。とりあえず「総括せよ!2007年」シリーズとかやってみますかね。
もしくは明日(って、もう今日だ)再見してから感想をまとめたいと思っている『実録・連合赤軍~あさま山荘への道程』。恐らく今年は本作を凌ぐ日本映画はないんじゃないか? というほどの衝撃余波に呑まれております。実は同じ日にコーエン兄弟のアカデミー最優秀作品賞である『ノーカントリー』を観たのですが、このスケジュールは完全に失敗でした。およそ身を入れて鑑賞できたとはいえない状態で、かろうじて「原作に忠実過ぎる映画化だなあ~」と思ったぐらい・・・。(珍しく鑑賞前に読む気のなかった原作を読んで、そのあまりの素晴らしさに感動していたというのに!)
なんてことを書き始めるとキリがないので、今年度中を目標に次回へ持ち越しです。
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弥生までの映画メモと、観たい映画たち

2007-03-13 | 戯言・四方山話・メモ
◇◇1~3月上旬に観た映画メモ◇◇ (◎=傑作/○=良く出来てる/☆=個人的に好き)

【劇場公開作】
フランキー・ワイルドの素晴らしき世界
硫黄島からの手紙 ○
あるいは裏切りという名の犬 ☆
それでもボクはやってない ○
マリー・アントワネット
ダーウィンの悪夢
ブラザーズ・オブ・ヘッド ☆
ディパーテッド ○
グアンタナモ、僕達が見た真実 ○☆
墨攻
ドリームガールズ ◎☆☆☆
叫~さけび ◎☆☆(再見)
どろろ
さくらん
 ・・・・『ドリームガールズ』が素晴らし過ぎて既に3回鑑賞済。未だ文章化出来ない有様です…。

【旧作】
シカゴ (TV放映版)
歌う大捜査線 (DVD)
▼以下「ケン・ローチ・オールナイト」@池袋・新文芸座にて
ケス 
マイ・ネーム・イズ・ジョー
ブレッド&ローズ 
スウィート・シッスクティーン
 ・・・・基本的に上記作品は全て個人的評価はオール☆◎ですが、特にスクリーンで初めて観た『ケス』は沁みました。沁みまくりでしたっ!(涙) 初見となった『ブレッド&ローズ』は特集中唯一の米国資本/舞台で、まあ一言で言えば移民労働者の権利を守れ!という労組万歳映画なんですが^^;; 勿論それだけでは終わらない笑いと涙の人間ドラマでした。祝DVD化!


◇◇継続視聴しているテレビ・ドラマ◇◇

NHK大河ドラマ 『風林火山』
NHK土曜ドラマ 『ハゲタカ』
 ・・・・今年のNHKドラマ部門のイイ仕事ぶりには瞠目だね! 『ハゲタカ』は主要キャストを映画系俳優で固めているところも良し^^ もう直ぐ終わってしまうけど週末に楽しみが増えたのは嬉しかったな~♪
FTV木10ドラマ 『拝啓、父上様』
 ・・・・倉本脚本ファンとかでは全然ないのだけど、これはマッタリ&ゆったりと観れるところが好き。猫な神楽坂の雰囲気も好きだなあ。


◆◆忘れずに録画マスト!なテレビ番組◆◆

弥生下旬はNHK-BS『とことん!あしたのジョー』祭りだーーっっ!!
3月27日~31日の4日間、BSアニメ夜話スペシャル放映が物凄いことになっておりますっ。出崎監督VSちば先生の対談やら塚本晋也監督が直撃する制作秘話やら…倒れそう…走って帰るぞこの期間。以上あしたのジョー備忘録様よりの情報です。
ついでに夏目房之介の「で?」より、NHK教育でもETV特集として『あしたのジョーの、あの時代』放映とのこと!(>こっち特出しは梶原一騎の原稿…で、フォーカスは団塊の世代みたいですが) 
この祭りの後に、何かあるんだろうか?!…ドキドキ。


◆◆今月中旬から来月にかけて観たい映画◆◆

ラストキング・オブ・スコットランド
絶対の愛
パラダイス・ナウ
ステップ・アップ
クロッシング・ザ・ブリッジ ~サウンド オブ イスタンブール~
黒い眼のオペラ

 ・・・・その他、前売券有りな『龍が如く~劇場版』『パフューム~ある人殺しの物語』、サービス・デー狙いの『今宵、フィッツジェラルド劇場で』『ゴーストライダー』も鑑賞希望作品ではありんす。ああ『エクステ』も観たいんだった…;;
とりあえず、年度末の今月を越えれば! ついでに春先のロー・テンションさえ乗り切れれば! って感じですかねえ。
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無難は美徳?

2007-02-27 | 戯言・四方山話・メモ
 実は一週間前に自宅PCに不具合が起こりまして、ようやく友人の助けで復活できた矢先。今年のアカデミー受賞結果を知ったのですが……んーー、やはり私はこと米国の映画賞関連とは、つくづくソリが合わないんだなあ。てなことを思いましたねえ。(日本アカデミーなんて論外なんで文句言う気にもならんのだが)
 勿論、現時点ではノミネート作すべては観てないし、日本公開待機作である『クイーン』『ラストキング・オブ・スコットランド』『バベル』は楽しみにしていますよ。
 でも今のとこ、受賞に合点がいくのは『ドリームガールズ』のエフィ@ジェニファー・ハドソンだけですねえ。『ドリーム~』については、後日改めて書きますが、彼女は貰って当然だよね。日本の菊池凛子がいかに素晴らしいか知らないが、誰であろうと現在最もアメリカン・ドリームを体現しているジェニファーに、あの全身ソウルフル&パワフルな存在感に太刀打ち出来るわけがなかろう。ということで、本当にジェニファーちゃん、おめでとう~~!!

 …なんですが。問題は監督&作品賞がスコセッシの『ディパーテッド』だということですわ。おそらく、相当数の彼のファンも同じ気持ちではなかろうか? だいたい、よりによって何故に受賞作がコレなのか?!
 ココで個人的なスコセッシ作品への思い入れれを語らせていただく。私は近年のスコセッシの映画で、最も評価されるべきだったのは『ギャング・オブ・ニューヨーク』だったと断言する者である。この作品について、特に日本では評価が低かったことは知っているし、確かに「気合が空回り」「金と時間がかかったわりにダルい内容」との評にも、多少理解しない部分がないでもない。 
 が! 知られざる創世記のアメリカ~ニューヨーク史をあぶり出し、血と暴力の歴史を愛蘭移民を中心に描かれるアンダーグラウンド史、そんな彼の“我が街NY”に対する渾身の魂と愛がこもった見事な映画だったと思うのだ。ラストで現代のNY(崩壊前のWTC)が映し出されるシーンなど、今観ても尚、胸と瞼に熱くせり上げるものがある。更にエンディングのU2のテーマ曲が追い討ちをかけるのだ。私はほぼ20年ぶりぐらいにU2の曲に感動し、映画の内容と相俟って初見のエンディング後しばらく席から立ち上がれなかったほどだった。
 ところが、その『GONY』はオスカーではノミネートに留まった。監督賞は、ポランスキーに譲っても、作品賞は…と思ったが、キャサリンに負けてしまった。(>単に私にとって『シカゴ』の見所がキャサリン・ゼタ・ジョーンズ姐御だけだった、という話です;;)

 そして『ディパーテッド』。ご存知、香港映画『インファナル・アフェア(無間道)』のリメイクである本作、確かに上手く出来ていた。本家と話も殆どのエピソードも同じながら、受ける印象は対極にある。乾ききった暴力描写と、たたみかけるロックのリズム。スコセッシの作品としては明らかに『グッドフェローズ』路線のギャング映画になっていた。こうなっては最早、オリジナルと比べてどうこう言うのも野暮というほど、完璧にスコセッシ印の仕事であった。映画の出来映えとしては確かに高レベルだとは思う。
 でもさー、コレは結局スコセッシにとっては単にヌカリのない職人仕事だよね。この程度(なんて言ったら失礼千万だが)の映画なら、彼の過去のスキルを使いまわせば済むんだもん。オリジナルを観てない米国人は素直に「面白い!」と思うだろうし、ましてや『グッド~』あたりのファンであれば「スコセッシis bak!!」と快哉を叫ぶのかもしれない。でもさ、要するに『ディパーテッド』は“無難”な映画なんだよね。そこに、スコセッシ自身の挑戦とか志なんて、殆ど入り込む余地なんて無い。

 そんな作品で御褒美貰ったって・・・少なくとも、ファンとしては喜べません。おめでとう、とも言えないや。まあ、どんな理由でも褒美は褒美として、ありがたく受け取るのがオトナって事でしょうから、圏外から騒音立てても仕方あるめえ。とも存じますが。
 スコセッシの次回作は遠藤周作原作『沈黙』だそうで、今回の受賞に複雑な思いを抱いたファンとしては気持ちを切り替えて、彼の新たなるステップに期待を賭けましょう。

 てなところで、久しぶりの愚痴終了(苦笑)。次回こそは超久々の映画感想文でお目見えしたいと思いまーす。
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今の私の心の支え

2007-02-16 | 戯言・四方山話・メモ
 約10年間、自ら選んだとはいえヌルい仕事で長引かせ過ぎたリハビリ期間に終止符を打ち、今年初めから“社会的な”リハビリ期間に突入いたしました。世間様的には常識とは言わずとも、ありふれたこととは存じますが、もの凄く久しぶりにほぼ毎日が「残業2時間半」ぐらいで過ごしているこの1ヶ月あまり。いやぁ~ただでさえ普通以下な脳の処理能力がサビつきまくってるね!てなことを実感する日々ですよ…。
 ただし、今のところ決して辛い仕事ではないので、それなりに元気にやっております次第。たぶん、もうちょっとこのペースに慣れれば、本ブログもボチボチ進むと思いますわ。
 映画も週一ペースぐらいでは観てるしねー。ついでにTVドラマも観たりして。特に大河ドラマはここ数十年来の傑作の予感で、毎週日曜が楽しみです。が、在宅時間にあまり物書きモードになれないだけの話でして、はい^^;;
 shitoの近況としては、そんな感じです。月末までには、メモ書き程度でももう1、2回ぐらい更新したい。という目標だけはありますけども、アテにならないわよ(笑)。

 そんな現在の私の心の支え、頭の中を占めているのは、もうブッチギリで週末公開予定の『ドリームガールズ』ですっ! 画像にも挙げちゃったわよ! 早速輸入盤サントラも入手、その見事な出来栄えに毎日聴き惚れておりますわよ♪ んも~コレ、映画館で黙って聴いてられるかしら。心配だわ~、というほどに心も体もウズウズさせる楽曲の数々です。ミュージカルなので聴いてるだけで凡その物語はわかるし、しかも思わず涙こみ上げる唄(GGでも最優秀助演女優賞取った新人ジェニファー・ハドソンの魂の熱唱!)まであって、今から号泣の準備は万端。観どころはビヨンセだけじゃないわよ!
 正直、私は特にモータウン好きでもなきゃブラック・ミュージックに格別の思い入れなどもないほうですが、それでも惹きつけられずにはおれない歌曲群&予告映像に、今からドキドキなのです。しかも、監督はかの傑作『ゴッド&モンスター』のビル・コンドンと来た日にゃあ、オネエ心も鷲づかみな映画なんじゃないかな、と思います(笑)! アタシもオネエ心を持つ女と言われておりますので(…)そりゃ期待するわよ! しなきゃウソだわよ!! と、激しく前のめりな意気込みで初日に臨む予定ですわ。
 願わくば、映画の出来がこの熱い期待に応えるものであることを祈りつつ、とりあえず今回はこのあたりで失礼いたします。
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睦月鑑賞希望&参加予定イベント・メモ

2007-01-10 | 戯言・四方山話・メモ
【ライヴ】
☆1/8  面影ラッキーホール @表参道meet and eat CAY (了)
☆1/25 Scissor Sisters @台場Zepp東京
☆1/27 Scissor Sisters @横浜Blitz
 … 今年初の来日ライヴは鋏姉妹!! 25日、開演に間に合うか超不安だけど、キバッて走るぞ~~!

【演劇】
☆1/12 『哀しい予感』 @下北沢・本多劇場 
     演出:塚本晋也/出演:市川実日子、加瀬亮、藤井かほり ほか
 … お芝居鑑賞は滅多にしないし、観るとしてもたいてい役者目当てな私だけど、コレは演出に興味津々。しかも加瀬くん出るしね~!

【映画】
 今週末公開作品からが、今年の本番!ちゅー感じでしょうかね。個人的には、今年は去年より更に鑑賞出来る映画が減りそうだけど、とりあえず観たいなあ~という希望だけ書いておこう…。

悪夢探偵
 TVスポット観ちゃいましたぜ…塚本晋也監督作品なのに(笑)!『双生児』以来のメジャー展開の模様。いやあ、しかし松田龍平は、いよいよ好きとか嫌いを超えた存在感を醸してきてますねえ~。

ディパーテッド
 一応、待望の日本公開!ですわな。『無間道』リメイクとして、よりもMスコセッシ監督のボストン~アイリッシュもの、として観るのが良い気がしている今日この頃。

それでもボクはやってない
 周防正行監督作品、実はマトモに観たことないんだよなあ。でもコレは主演が加瀬くん! ヘタレな哀感たっぷりに魅せてくれるんじゃないかと、S気味なファン的には大期待(笑)。

マリー・アントワネット
 以前にもチラっと書いたけど、これはもー別世界過ぎてムカつく気にもなれないであろう、ソフィアのブルジョワ&少女漫画趣味を堪能すればよろしくてよ♪な広い気持ちで、ね^^;;

ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド
 実は、今月公開される映画のなかでは↓の作品と並んで、楽しみにしている作品。TIFFでの上映はパスしたんだけど、英国ロック・ファン的にはハズせない!はず。

グアンタナモ、僕達が見た真実
 マイケル・ウィンターボトム監督作品は、私的には凄く好きなものと、そうでもないものとの落差が激しい。これは『ウェルカム・トゥ・サラエヴォ』『イン・ジィス・ワールド』に続く社会派路線だわね…予告では、今までの中では一番良さそうな感触だった。

エレクション
 実はジョニー・トー監督作品は、ビミョーに私のツボを外してくれちゃうことが多いのだけど、コレは面白そう。梁家輝が主演なことに期待! 予告で久々に観た古天楽は、やはり若い頃の渡瀬恒彦みたいだったわね^^;;

ワサップ
 “ティーンエイジ・ウェイストランド”を描くことがライフワーク、のようなラリー・クラーク監督。だけど、コレはそんなに荒んでなさそーな雰囲気。『ロード・オブ・ドッグタウン』なノリだとウレシイんだけどな。

ルワンダの涙
  『ホテル・ルワンダ』で描かれた事件・虐殺を白人の視点から描いた映画、ということで・・・・たぶん『ホテル~』より辛い気持ちになりそうではあるけど、だから尚のこと観るべきではないか、と思ってしまう。ジョン・ハート主演、というのも注目点。

 ほか、『顔』『ぼくんち』に続く女性映画を撮った阪本順治監督『魂萌え!』や、塩田明彦監督ったらとうとうココまできたのか…と様々な想いが過ってしまう『どろろ』あたりも、観れたらいいんですがねえ。

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明けて亥年も

2007-01-09 | 戯言・四方山話・メモ
 すでに10日過ぎようとしているわけですが、今年も宜しくお願い致します。
 たぶん、今までとさほど変わらず、更新滞りがちで気分次第なブログになると思いますが、どうぞ生温かく見物していてくださいませ。
しかし、こんなにどーでもいいトコに、何故かアクセスが常時40以上はあるというのが謎。10以下でも驚かないんだけどなあ。それともこの数値は平均的なもんなんでしょうかねえ?> もっとも知り合い/友人が半分以上という内訳かな^^;;

 大晦日から新年、そしてこの三連休の間にはテレビドラマ(時代モノ中心)視聴と、初映画&初ライヴで終わりました。あとは年末に大人買いしたセール品DVD視聴か…。

 そして、初仕事&初職場も4日から。研修中心なんでまだよくわからない部分のほうが多いですが、今年の大きな目標の一つは【仕事をマジメにする!】(おいおいっ;;)なので、ココは一つ腹を据えていかにゃあ!というところですね。

 余力があれば、週末あたりに2006年の映画/音楽系等のベストなど書ければいいな、と考えております。…というところで、今年初記事でのご挨拶は珍しく簡潔に終るのでありました。

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さて犬納め

2006-12-31 | 戯言・四方山話・メモ
 やっぱ戌年にお別れするには、ケジメつけないとね~! 我が愛する3人のお犬様達の来年の活躍を祈りつつ、今年を〆くくりたいと思いまーす。そのほか、来年に観れたらいいな映画メモも溜めてた分含め、一挙放出の巻!


◆エイドリアン・ブロディ
 寡作気味な彼の出演作は、今年は『ジャケット』だけで寂しかったわ。まあ来年はきっとベンちゃんと共に『Hollywoodland』でお目見えしてくれることでしょう!
 で、その次。以前の記事で書き忘れてたけど『Manolete』が公開まで後少しのところまで来てましたね~。監督は待機予定作『Capa』でもご一緒するMenno Meyjesで、共演はペネロペ・クルス。本記事使用画像が、本作でのエイドリアンざます。覇気のない闘牛士(マタドール)だなあ~(笑>でもソコが彼の良いところ)
 加えて上記事内ではガックリきてましたが、トッド・ヘインズ監督による噂のボブ・ディラン映画『I'm Not There』キャストにも返り咲いた模様!(←imdbより) 役名不明ですが…それにしても4人の役者に“Bob Dylan”と書いてあるのは、いとおかしなり。
 こーして改めて調べると、ガンガン仕事してるみたいだね、エイド犬。喜ばしいわ♪ その他にも、ウェス・アンダーソン監督の新作コメディ『The Darjeeling Limited 』にも出演するとか。共演はジェイソン・シュワルツマン、オーウェン・ウィルソン…と兄弟の設定らしい…全員少しも似てないぞ、これ。
 最後に。これは新作ではないのだけど、未DVD化の為に長らく観られなかったエイドリアン出演のケン・ローチ監督作品『ブレッド&ローズ』をついに観られる日が来た~!と浮かれてます。しかも私の誕生日近くなので、これはもうプレゼントと思うことにして絶対行くわ! ありがとう新文芸座、私のために!>違うよ^^;; → 【ケン・ローチ オールナイト】『ブレッド~』以外のセレクトも、ザッツ・ケン・ローチ!でしびれますなあ。『ケス』がスクリーンで観られる機会なんてそうないだろうし。素晴らしい企画です。


◆ベン・アフレック
 今年はベンちゃんにとっては、近年稀に見る良い年だったんじゃないかなー。娘は生まれたし、ココでも紹介した『Hollywoodland』では、ベネチア国際映画祭で賞取ったし、ゴールデングローヴ賞でもノミネートされたもんねえ(まー本命はニコルソンおやじって言われてるんだろーけどさ)。そんな訳で、早く日本でも観たいです! エイド犬も出てるし『Hollywoodland』!!
 他にもレベッカ・ローミンちゃん共演のコメディ『Man About Town』とか、昔馴染みのケヴィン・スミス監督の『ClerksⅡ』という公開作があるけど…日本では前者はまず劇場公開は無理っぽい(涙)。ケヴィンの映画はロザリオ・ドーソン(ロクサネ后~)も出てることだし、まあ地味にファンが多い人だからミニ・シアターでひっそり公開されるだろう、という期待を繋いでますが…。
 しかし観たい度では『Hollywoodland』と並んじゃうかも、なのはジョー・カーナハン監督の新作『Smokin' Aces』ですな! 実は私、この監督のデビュー作の『NARC』にはグサリとヤラレてしまったんだよね~。超ツボのノワール作品だった。一時期『MI:3』の監督にも挙げられたけど、断ってくれて良かったと思った(笑)。本作は、トレイラー等を観る限りちょっとガイ・リッチー風味なクライム・アクション・コメディ?の模様だけど、出演陣も適度に渋くお洒落(アリシア・キーズ&コモンとかね)でイイ感じ^^ ベンちゃんは殺し屋の1人みたいだけど、きっとマヌケなんだろーなー(笑)。楽しみですわ♪
 ちなみにカーナハン監督は、この次作ではJエルロイ原作の『White Jazz』映画版を手掛けることが決まってるらしい。ダークで乾いた情念のハードボイルド/アクション路線こそ彼の本領と思うので、こちらにも期待出来そうっすね^^


◆コリン・ファレル
 劇場でお目見え出来たのは『ニュー・ワールド』だけだったのが寂しい限りであった本年。←しかしコレだけでも5回観て、DVD即買いしたんだから私のノボせ具合も本物ってことがわかりましたけど…^^;; 
 嗚呼、『イノセント・ラヴ』のDVDスルーに続いて『Ask the dust』も劇場公開されるのか不安になってきた昨今でありますが、一応期待してますよ、GAGAさん
 そして次なるコリンの新作は、ギャビン・オコナー監督によるNYPD汚職モノというかアイリッシュ警官モノな『Pride and Glory』なのだけど、これは日本では来年中に観れるのかしらね? 主演エドワード・ノートンと、どの程度彼と絡む役なのかも気になるわ。でも、この映画、脚本がジョー・カーナハンじゃん!と気付いて(何か繋がってるぞ~^^)相当期待値上がってまっせ~。
 ウディ・アレン監督の新作、ユアン・マクレガー共演作は『Cassandra's Dream』というタイトルに決定して以後、特にニュースがないみたいですな。個人的にウディ・アレンものを殆ど観てないので、本作が公開される迄ちょっとお勉強しなきゃ、って感じかしら。
 しかし、実質もっともワクワクする来年の目玉は、石公さんの夜目、遠目、幕の内 【12/29近況】で触れてくださってた『アレキサンダー』ディレクターズ・カット第2弾!長尺バージョンDVDの発売!ですけどね!!(それでイイのかよ…)


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 以下は、今までにもちょこちょこ小出しに書いてたけども、お犬様モノ以外の(笑)来年のお楽しみ映画&メモ。

★『Shortbus』 ジョン・キャメロン・ミッチェル監督 →ココでも書いたけどしつこく(笑)
★『Prestige』 クリストファー・ノーラン監督
★『EL LABERINTO DEL FAUNO (PAN'S LABYRINTH)』 ギレルモ・デル・トロ監督 
★『SOUTHLAND TALES』 リチャード・ケリー監督
★『TRANSYLVANIA』 トニー・ガトリフ監督
★『Sunshine』 ダニー・ボイル監督 →ココに軽くサイトの紹介しました
★『Venus』 ロジャー・ミッチェル監督
 ↑ゴールデングローヴでもノミネートされたというピーター・オトゥール主演作!という以上に、ハニフ・クレイシ脚本ってのがめちゃめちゃ気になる!

★ 今年のうちに観れなくて後悔している映画は10本はあるけど、その一つがアダム・サンドラー映画『もしも昨日が選べたら』だったりする私(涙)。でも今年は『スパングリッシュ』『ロンゲスト・ヤード』と2本はちゃんと観れたからいいんですが、来年期待したいのはコレ! → 『Reign Over Me
 サイト見て、たまにはこんなアダムたんもいいわ~~ヨレっぷりが間違ってセクシーだと思えてしまうじゃない(笑)!なんて萌えてたんだけど、映画の内容自体はそげなノーテンキな萌えは不謹慎ですな…^^;; アダムたんの役は9.11で妻子を失った男の役。彼の学生時代からの友人である医師@ドン・チードル兄貴とのバディなヒューマンドラマらしいです。アダムは『パンチ・ドランク・ラヴ』『スパングリッシュ』で、コメディ以外の映画でもイケることを証明してるので、この映画も楽しみですね。

★ 今年のゴールデングローブ、『ウォーク・ザ・ライン』で賞を取って以降のホアキン・フェニックスだけど、彼はシリアス路線邁進中ですね~。
 まずは『裏切り者』に続く、ジェイムズ・グレイ監督マーク・ウォールバーグ共演の『We Own the Night』が待機。NYのナイトクラブのマネージャー(ホアキン)が、友人(義兄弟?)とその父をロシアン・マフィアのヒットマンから救おうとする話だそうだけど…ジェムズ・グレイ監督、毎回撮るテーマが同じだねえ(苦笑)。私は好きだからいいんですが。
 もう一つの待機作は、『ホテル・ルワンダ』での縁があったからか、テリー・ジョージ監督の新作『Reservation Road』。共演はジェニファー・コネリーで、轢逃げ事故に巻き込まれる家族の話らしい。なんかこう、『イン・ザ・ベッドルーム』とか『砂と霧の家』あたりのヘヴィさがたちこめる作品になる予感だわ…。

★ 最後は音楽モノ。レナード・コーエンの『I'm your man』が、日本ではDVDスルーになりそうな予感がヒシヒシと迫るなか、またもやコレも同じ憂き目に合いそう---だけど、絶対に観たい!のが『Scott Walker : 30 century Man』です。
 スコット・ウォーカーScott音楽のみなもとさんの記事をじっくりと読んでしまいましたが、私もデヴィッド・ボウイ~ジャック・ブレルの流れからスコット・ウォーカーを聴くようになり、以来好きなアーティストの1人なので、これは非常にありがたい&嬉しい作品。メンツの豪華さ(imdbより)というか、マイ・フェイバリットな人たちが大挙してるのが如何にもとゆーか…趣味がわかり易いとゆーか、あははっ。
 東京では渋谷のシアターNが、マイナーな音楽系の像作品をかなりプッシュしてくれてるけど、この映画館は傾向にやや偏りがあるので(>パンク/オルタナティヴ/ブラックが中心だよね…)どこか別の映画館でかけてくれませんかねえ。出来れば渋谷ライズX(←映画観る座席環境じゃないよ…)以外で。お願いします!

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 以上を持ちまして、今年は終了! 本年お世話になった&こんな時期に(笑)コレを読んでくださった皆さま、ありがとうございました。お体に気をつけて、良いお年を~♪

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早めの冬眠から目覚めたら

2006-12-30 | 戯言・四方山話・メモ
 明日は大晦日じゃん!(笑) さて2006年戌年も終了間近、猪が真後ろに控えております。どうもご無沙汰しておりました。えーと、長の停滞の遠因かと思われる(それだけでもないけど)来年の身のふり方についてですが、ひとまず今月半ばに決定致しまして、ようやく落ち着いた面持ちで新年を迎えられそうな私の近況でございます。
 それにしても師走のエントリ、コレが最初で最後なの?!と思うと、ねえ。1ヶ月以上放置すると自動的に消滅します、なブログじゃなくて良かったわ(そんなのあるのか?)。さすがの私も、何の為にブログやってんのかしら、とか考えちゃったわよ。なんかねー、記事の様式を変えたほうがいいのかな、とか色々と思うところもありましてね。また、一応mixiもやってるのだけど、そっちはかなりクローズ設定なので、細々とした備忘録的役割はそっちになりつつあったりして…ダメだわ。元来、人間の設定自体がクローズ&レイジーなアタクシを改善していくことが来年の目標、ということにしておこう。

◇◇ 11月~12月の放置期間中に観た映画のメモ (◎=傑作/☆は個人的に好き)◇◇
【東京フィルメックス2006】
叫~さけび ☆◎
マキシモは花ざかり ☆
半月 ◎☆
オフサイド ☆(リンク先はトレイラー)
オペラジャワ
ワイルドサイドを歩け 
暗黒街の対決

【劇場公開作】
ワールド・トレード・センター
明日へのチケット ◎☆
悪魔とダニエル・ジョンストン
サンキュー・スモーキング
麦の穂をゆらす風 ◎☆
父親たちの星条旗 ◎☆
トゥモロー・ワールド ☆
007カジノ・ロワイヤル
イカとクジラ
王の男

【旧作】
天と地 ☆
ラスト・サムライ (TV放映版)
たそがれ清兵衛 (TV放映版)
戦場のメリー・クリスマス (再見) ☆
顔役
博徒外人部隊

 劇場公開作に関しては、今年最後になって『麦の穂を揺らす風』と『父親たちの星条旗』の2作にトドメを刺された感じ。それから『麦の穂~』に関しては、この前に観たケン・ローチ参加作である『明日へのチケット』の彼のパート込みって気持ちは強い。この両作品は号泣…ただし意味は対極だったけど。この3作を観終えてしまったら、今年の映画はもういいや、という気になったけど、今月は更に4本観ました(笑)。それぞれに面白い映画で、観といて良かったと思う。特にクタビれ気味のクライヴ・オーウェンに萌えた(って断じてソレだけの映画ではないが)『トゥモロー・ワールド』はもう一度観たかったな…。
 既に公開中のもので、来年には観たいと考えているのは↓この辺りです。
硫黄島からの手紙
あるいは裏切りという名の犬
ダーウィンの悪夢
フランキー・ワイルドの素晴らしき世界
リトル・ミス・サンシャイン

 旧作は、何故かアジアもの中心。鶴様(=鶴田浩二)映画は、たまたま通りかかったビデオ屋閉店セールで1本100円の投売り状態に釣られて買ってきてしまいました…。そしておそらくは、劇場公開時以来23年ぶりに再見した『戦場のメリー・クリスマス』。決して傑作とは思わないけども(ヴァン・デル・ポストの原作【影の獄にて】が凄すぎるし)、今尚観る価値の映画であることを再確認であった。昔はいいシーンだな、ぐらいの感想だったハラ軍曹@ビートたけしの、繰り返される「めりー・くりすます!みすたー・ろーれんす!」に涙止まらず…目下、原作を読み返している次第であります。

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Little Wonder!

2006-11-21 | 戯言・四方山話・メモ
○ 昨日のことである。北国に住まう親友の1人から「蜥蜴の紳士が讀賣新聞に載ってたわよ~記事コピーしようか?」とのお知らせメールを頂き、嗚呼~やはり持つべきは友♪と浮かれていたらば。ブックマークさせて頂いてる石公さんの≪夜目、遠目、幕の内≫でも讀賣オンラインの紹介記事を挙げてらして、早速読んでみて吃驚仰天!
 マイケル・カニンガムがぼういさんとミュージカルを作る計画があるですとーー?! きゃああ~~~(動揺中)!! スゴイっ!何がスゴイって私にとって(>それが重要)凄過ぎる展開だぞコレは!! 
 いやあ、長生きってしてみるものですね。自分の好きなモノ(人)達が、期せずしてスルスルと繋がったりしていく様子が見れるなんて! 縁よね~コレも、とすぐ自分の都合のいい解釈をしてしまうが、ホントこーゆーことがあるから人生ってスバラシイのよね!(笑>短絡的な思考回路なのである)
 少し前のScissor Sistersの来日覚書にも「(カニンガムが)新譜のサンクスリストに挙がってて超嬉しい!」てなことを書いたばかりだけど、まさか我が初恋にして別格の存在であるボウイおぢさんとのコラボレーションが実現だなんて、妄想してみたこともなかったよ! (【この世の果ての家】に登場する名曲群の中にボウイの“Modern Love”を見つけたときは、密かにニヤついてたけどさ~。そういえば、ボウイは'99年に『Hours』というアルバム出してましたわ。まあ、コチラはヴァージニア・ウルフとは無関係ですが^^;;)
 それにしても、2人でどんなミュージカルを作るんだろうか。カニンガムの書く台詞に合わせて、或いは詩作は共同って感じでボウイさんが曲をつけていくのかしら・・・物語はやはり近未来風?などなど、想像は拡がるばかりだけど、是非ともこのコラボが美しい作品として結実してくれることを祈るばかりである。尤も、このミュージカルが無事完成したとしても私が観に行けるかどうかはまた別問題だけどもね^^;; (そのときは借金してでも観に行くべきなんだろうなあ・・・)
 ともあれ毎度のこととはいえ、このように独り善がりにはしゃいでしまう御目出度き私を、更に喜ばせて欲しいものである。

○ ところで。かつてトッド・ヘインズ監督作の『ベルベット・ゴールドマイン』への楽曲使用許可を断る口実だったはずの『Ziggy Stardust』のミュージカル化計画、って話はいったいどーなったんでしょうかねえ、ぼういさん…。個人的には、Ziggyはアルバムのみの存在で充分、今更過去の偶像を掘り起こすことはない!と思ってるから、流れた企画なら、それはそれでいいんですけどもねー。

○ ボウイさん関連で、もう一つ覚書。ピンク・フロイドのギタリスト:デイヴ・ギルモアのブログによれば、クリスマスに合わせたシド・バレット追悼盤シングルとして“Arnold Layne”の2バージョンをリリースする予定で、うち1曲はBowieのvo.参加になるそうな。
 ボウイはシド在籍時のフロイドの大ファンで、彼に凄く憧れていたことを公言している(実際、BBCへのシドの追悼コメントでも言ってる)。自分のアルバムでもかつて“See Emily Play”を取り上げていたので、これは双方のファンにとっても、何よりのクリスマス・プレゼントになるんだろうね・・・。

○ で、自分のアルバムは何時出るのかしらねー、おじさん?(笑) とりあえず、現在各方面で絶賛らしい(興行成績含め)クリスファー・ノーラン監督の『Prestige』でのニコラ・テスラ博士役を観れることを楽しみにはしてるけど、本業にもとりかかって欲しいものだわ。

○ ちなみに。マイケル・カニンガム関連についても覚書。検索してたら、ロック系繋がりでトンでもない情報発見! イスラエルの新聞ハァレッツ紙(英語Web版)からひろってきたインタヴュー記事によると、クイーンのヴォーカリスト:故フレディ・マーキュリーの生涯についての脚本も書いてるらしい!  ・・・ってコトは、映画化が計画されてるということだよね。うわあ、めっちゃ難易度高そうだな、コレ…^^;;  
 だってクイーンと言ったらば、大英帝国(笑)が世界に誇るビートルズ、ローリング・ストーンズに次ぐアイコンだし(ロックのポピュラリティーという意味においてなら、この順番でマチガイないと思う) ましてフレディという複雑な背景を持った不世出のパフォーマー/ヴォーカリストをどのように描くのか。私自身はとくにファンではないけども、とりあえず、脚本がカニンガムということでは文句は出ないとしても、監督、俳優は絶対英国産でないと納得されないだろうねえ(>しかもフレディ役となれば、南アジア~中東系の血が入ってなくちゃいかんだろうし・・・)。

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秋の映画覚書~米国犯罪実録路線二本立

2006-11-15 | 映画【劇場公開】
◆『ブラック・ダリア』 ブライアン・デ・パルマ監督
 1940年代の米国。L.A.の空き地で1人の若い女の惨殺死体が発見される。胴体を真ッ二つにされ、内臓は抜き去られ、口は耳元まで裂かれていた死体の主は、エリザベス・シュート。ハリウッド女優を夢見ながらも、実際は娼婦のような生活を送っていたという彼女は、一体誰に殺されたのか。何故、こんな残酷な死体となって放置されたのか? ---この事件は、現在に至るまで迷宮入りだという。黒髪のエリザベスは、いつも黒いドレスを身に纏い“ブラック・ダリア”と呼ばれていた。そしてジェイムス・エルロイは、この事件をモチーフにした【ブラック・ダリア】というノワール小説を書き上げた。

 ---ということなのだが、私は今もってエルロイの原作は読んでいない。だがデ・パルマ監督のファン故に、私は本作を2回も観てしまった。が…残念ながらイマイチだなあ、という感想は変わらなかった。ううむ。デ・パルマ好きを公言したところで、所詮私など十両以下のお遊びレベル。とてもこの作品で「デ・パルマis ba~ck!」と狂喜するほどの愛は無かったみたい・・・嗚呼。

 以下、正直にコゴトを書くことにする。まず第一に、主役である2人の刑事の人物紹介、関係、その背景の描写に時間を割いた前半は、おそらく原作をそれなりに踏襲しているのだろうが、もうちょっと何とかならなかったのだろうか。これは映画全体に関して感じたのだが、いかにも“原作をがんばって纏めてみました”という作りなのだ。デ・パルマらしい長回し、ケレンの効いた演出は、後半からようやく調子を出してくるのだが(ウィリアム“ウィンスロー”フィンレイの出演場面からが本番)、どうにも本来の味を出してくれてるとは言い難いものがある。よく言えば、職人に徹した手堅い映画なんだけども、ニュアンス的には『アンタッチャブル』の系統で、はっきり言って私の好きなデ・パルマ映画ではなかった(デ・パルマ映画過ぎると世間で馬鹿にされるからだろうか? 前作『ファム・ファタール』みたいに;;)。
 次に、主演陣のキャスティングも微妙にハズしてる気がする。あんまりこういうことは口に出しちゃいかんと思ってるんだけど(苦笑)今回ばかりはスミマセン! 事件の被害者であるエリザベス@ミア・カーシュナーに入れ込む2人の刑事---リー@アーロン・エッカートにしろ、バッキー@ジョシュ・ハートネットにしろ、なんというか普段表面化しないにしろ、根底にあるだろう屈折感や暗い情念、それによって立ちのぼる歪んだ色気、みたいなもんがなくアッサリし過ぎてるのだ(おそらく彼らの属性が“スマート”で“育ちが良い”雰囲気だからかも)。加えて女優2人(スカーレット・ヨハンソン&ヒラリー・スワンク)も、かなり記号的な演技に終始しているように思えたし。(ヒラリー@マデリンの男装という部分のみ、彼女をキャスティングした効果はあるのだが…)  だから、もう少し旨いキャスティングしてくれてたら映画のレベルも上がったんじゃないかなあ、と思っちゃったんだなあ…(主演陣俳優ファンの皆さん、聞き流してくださいな。個人的趣味だから)。あ、そうそう。レズビアン・バーで唄うk.d.ラング、というサービス(?)は、オマケ程度には楽しめるけど…老けたなあ~k.d.ラング…。

 されど、この映画にも光はある。唯一文句なしに素晴らしかったのが、エリザベス@ミア・カーシュナーである。もしかしたら、彼女こそが本作を救っていると言っても過言ではないかもしれない。
 映画オリジナルだという【スクリーン・テスト・フィルム】のモノクロ・シーンで、淫靡に輝くエリザベスを見よ。カメラの外側から聞えるサディスティックな男の声(なんとデ・パルマ自身がやってるとか。やっぱりな~!)に応えて、怯えと媚の入り混じった視線でカメラを見つめる彼女の哀れさ。常に男に縋って、嘘で自分を塗り固めて、夢に喰いつくされてしまった女。無残な死体となったエリザベスの、そんな冥く儚い魅力が焼き付けられたモノクロ・フィルム---これらのシーンがあるからこそ、私は2度観ることが出来たとも言える。
 或いはこの物語=映画の場合、それで充分なのかもしれない。なぜなら残像でしかない、オブセッションの対象としての女~ブラック・ダリア=エリザベスの存在そのものが陰の主役であり、デ・パルマ・ワールド不変のテーマであるとも言えるだから。 (あら? 結局キレイにまとめちゃったのかしらアタシ…)


◆『カポーティ』 ベネット・ミラー監督
 本作は、1950年代末に米国カンザス州で起こった農場主一家殺人事件を取材したトルーマン・カポーティのノンフィクション・ノヴェル【冷血】についての、執筆秘話的な映画である。コチラは、ちゃんと【冷血】読んでおいて良かった~、という感じでしょうかね。(読んでなくてもわかる映画だと思うけども)

 この作品の場合、殆どカポーティを演じるフィリップ・シーモア・ホフマンの為の映画(苦笑)という印象だろうか。監督もホフマンの旧友で、本作がデビューとなるベネット・ミラー。実にソツのない正統派な映像で、演出がややノッペリとして緊張感に欠ける感じがあるので、正直途中眠くなるところもあったんだけど^^;; 良いんじゃないですか、という出来かな。ただ作品全体としてはフックに欠ける、ちょっとした違和感が残る映画だな…と個人的には思いましたが。
 この違和感はたぶん、主演俳優に起因する部分が大きいのかもしれない。何かね、可愛過ぎるんだよね、ホフマンのカポーティは。って私もカポーティの大ファンとかではないし、主にAウォーホール人脈として少し辿った程度なので、ちょっと間違った先入観とかあるかもしれない。けれど、カポーティは単に可愛い変人“おかまちゃん”ではなかったはずで、つまりそれはホフマンのカポーティにはイヤラシさを、“欲望”を感じられなかった、ということなのだ(事件の主犯であるペリー・スミスに対して、ということ。原作を読むと、余計そう思ってしまう。決して“同調”だけではなかったと思う)。
 勿論ホフマンが演技者として素晴らしいのは認めるし、個人的には決して嫌いではない。でも、肝心な部分を巧妙に避けた(或いは無意識に重視しなかったのか)役作りに思えてしまったのだ。

 それでも本作の面白さには、ホフマンを軸とした手堅い俳優陣によるところも多く、中でもカポーティの幼馴染にして親友である作家ハーパー・リー(【アラバマ物語】)@キャスリーン・キーナーが良くハマってたと思う。こんなお姉さんが欲しいって感じ。そして私的注目点だったのは、犯人であるペリー役のクリフトン・コリンズJr.なんだけど、彼もイメージ通りで見事! 言葉よりも多くを語る、彼の暗い瞳。知性と凶暴性と孤独を内包したペリーという男の、得体の知れない魅力が充分に感じられたと思う。クリス・クーパーは、まあいつも通り(苦笑)。ちょっともったいない。

 タイトルであった【冷血】とは、=ペリーというだけではなく、カンザスに代表される保守的な地域の人々のことでもあり、一方では事件を己の最高傑作となる格好のネタとして利用したカポーティ自身のことでもあった---ということが原作よりもわかりやすく描かれた、親切な映画でもありましたね。

 さて、こうなるとワーキング・タイトル製作によるもう一つの【冷血】秘話映画『Infamous』が、俄然楽しみになってくる。Showbisだったか、テレビでチラッと断片を観た限りでは、カポーティ役のトビー・ジョーンズの似ている度においては、既にハイレベルなそっくりさん状態(笑)。しかも、現ジェイムス・ボンドであるダニエル・クレイグがペリー役! のみならず、彼ら2人のキス・シーンまであるというのだから…期待ですぞコレは。
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秋の映画覚書~『フラガール』

2006-11-14 | 映画【劇場公開】
 常磐ハワイアンセンター(現在の名称はスパリゾート・ハワイアンズ)と言えば、昭和40~50年代に関東圏内に在住していた人なら、TVCMとかでお馴染みの観光名所、ではないだろうか。当時、スレたガキであった私は「はあ?なんで常磐にハワイなのよ?」と半ば失笑気味に横目で見てたりしたのだ…が。
 すみませんでしたっ! もうね、行きたくなったよ常磐! コレ観た殆どのお客さんは福島にフラダンス観に行きたくなるハズ! 地元振興・宣伝映画(笑>という側面はかなり重要だと思う)の戦略に、気持ちよくノセられちゃうよ~!
 フラダンスはポリネシアン~ハワイアンのもので、日本人の踊りじゃない。しかもハワイは南国だけど、常磐は東北。でもいいのよ! 日本には数多の舶来文化の和製展開があり、意識するか否かは別としてそのキッチュさを愛してきた歴史があるじゃないか!(代表はやはり宝塚?) キッチュの極地は、マガイモノを本気でやってこそ。そこにはマガイモノにしかない輝きが、美しさがあるんだよね(涙)!

 現在も絶賛ロングラン中の本作、上記の如く感嘆符満載で力説したくなるのも道理、と納得してくれる方も多いだろう(笑)。この映画がヒットしているのは、素直に良いことだなあ~、と言える。
 ツクリはハッキリ言って、泥臭いまでにベタである。でも、それがイヤらしくはない程よいベタ。時代背景は昭和40年代の福島県いわき市。とはいえ、近頃の食傷気味なノスタルジー~田舎はイイよブームとは一線を画した、普遍の物語である。すなわち負け犬巻き返しモノ、或いは若者達が中心となって閉塞した田舎町で活路を見出し夢を叶える成長モノ。
 閉山寸前の炭鉱/雇用~生活の危機に直面する労働者/ダンスときたら、否が応にも英国産『リトル・ダンサー』を想起せずにはいられない訳だけど、ソックリなシーンが随所に見られます(笑)。でも、ソレはやっぱ無くちゃいけないんだよね。リトル~が父息子なら、コチラは母娘。家族だからこそ一層激しい、世代変化による生き方の対立、そして超克。その軸の立て方がブレないからこそ、泣きに繋がるわけだし。しかも、古の美貌の頃には緋牡丹博徒のお龍姐さん@冨司純子が、炭で汚れて女の細腕一本で子供2人を育てた肝っ玉母さんに成り切ってるのだ! この際、「蒼井優の母ちゃんじゃ、無理あり過ぎでは…」ってツッコミはナシね(笑>まあ、もう一人の子供がトヨエツなんで…優ちゃんは恥かきっ子というヤツか^^;;)。 泣き落としシーンでの東映仕込な大芝居さえ、彼女がやるからこその納得展開。ラスト間際で、人目を気にしつつ娘の晴れ舞台を見つめ、やがて喝采する姿も母物王道である。

 この映画、前記事の『キンキー・ブーツ』とも少し共通点があるし“姐御モノ”と括っても良いかもしれない。その場合、姐はもちろん冨司純子ではなく(笑)SKBの踊り子から落ちていわきに流れてくる松雪泰子@まどか先生ということになるだろう。なるほど、やさぐれてダメ人間化した彼女の再生モノとした映画、と観ることも可能だ。
 しかし私の場合は、それよりやはり、いわきのイモ娘っコたちが生活のために必死でフラを踊る、その過程と青春成長モノ的方面に思い入れてしまう。となると、やっぱり主演女優は蒼井優@紀美子であろう。優ちゃん、今現在おさげさせたら日本一! しかもウマいし素朴な可愛さ満点だし、今回は何はともあれ彼女ありきの役どころだから、もちろん素晴らしいですよ。
 ---が、実は私的に最も目を惹いた、心を奪われたのは、彼女の親友・早苗@徳永えりというキャラクターだった。今年度の日本映画マイ・ベスト助演女優賞は、彼女をおいて他にない。

 そもそも、この映画のファーストシーンは早苗から始まるのだ。全ては彼女のフラダンスへの憧れ、炭鉱町の中で埋れるだけの人生じゃなく、ほかの道があるんではないか、というささやかな夢から始まる物語だったのだ。彼女は、親友の紀美子とその夢を分かち合いたかった。けれど物語の途中で、彼女は夢をあきらめなる他なくなってしまう。解雇された父親の次の仕事先である夕張へ、去っていかねばならなくなる。
 実のところ、私がこの映画で一番涙ツボ押し捲られたのは、ボタ山に並んで座る早苗と紀美子の別れのシーンである。紀美子は、早苗がフラに誘ってくれたことで自分の人生の目的が見つけられたのだ。炭鉱の娘、以外の道を選べたのだ。だから、早苗がいわきを去らなくてはいけないことが本当に辛くて悲しくて、遣り切れなくて、思わず「早苗がやめるならおれだってフラなんかやめる!」と言うのだが、早苗はピシャリと諌める。「紀美ちゃん、それ本気で言ってるの? そんならもう紀美ちゃんとは絶交だ。…紀美ちゃんがフラをここで頑張ってると思えれば、おれだって頑張れるもの。(いわきのフラガールが)新聞にのるくらい有名になったら、このコは友達だって自慢するんだから」 ---って、もう思い出すだけで涙が出てきちゃうほど。

 紀美子が母にフラを猛反対され、大喧嘩をして家を出るシーンがある。そこで紀美子は「おれの人生はおれのもんだ! おれが選んで何が悪い!」というような意味のことを叫んで、母に打たれる。紀美子の気持ちは、痛いほどわかる。でもこの場合は、母が正しいのだ。口惜しいけど紀美子はまだ子供で、自立できないのだから。けれども彼女は、恵まれているのだ。片親だけど、歳の離れた兄がそれこそ“人生を選ぶ”なんて意識のないまま、炭鉱で稼いで生活を支えてくれている。そして、兄は若い妹の夢を影ながら応援してくれる心優しい存在だ。
 けれど早苗には、人生を選ぶ自由などなかった。やはり父親だけの片親、そして小さな弟妹の面倒を見なければいけない。その父が仕事を解雇されれば、まだ自活出来ない子供である早苗に、どんな選択が残されるというのか。彼女には、親弟妹を捨ててまで夢を選択することなど、出来なかったのだ。
 フラ仲間や、まどか先生との別離に早苗は微笑みながら「先生。おれ、今まで生きてきてフラ踊ってるときが一番幸せだった。いい夢見させてもらって、ありがとう」---と告げる。この場面でまたもや滝涙になってしまった私は、既にクライマックスは終わった気分になってしまったのだった(苦笑)。
 そう、この映画が多くの人々の気持ちを掴んだ理由の一つに、早苗に象徴される“夢を諦めた側”の描写を、その気持ちの機微を丹念に描いたことが挙げられるような気がする。熱意と努力だけでは、どうにもならないことはあるのだ。
 早苗を演じる徳永えりちゃんは、あどけなく澄んだ表情が魅力的な可愛いらしいコだから、余計にその健気さが際立つ。はっきり言って、このコが出てるときは優ちゃんより目立つくらいだ(…って、話の流れとしては、優ちゃんの役はそれで正しいのだが)。

 もちろん本当のクライマックスは、終盤のハワイアンセンター開幕を飾る圧倒的な群舞~紀美子@優ちゃんのソロ・ダンスシーンであり、そこも泣けたけどね。だから、冒頭で書いたような盛り上がった気分にもなるし、温かい気持ちで観終われる映画なことも確かである。

 ただ、全体的に観れば多少ダレるなあ、とかツメが甘いんじゃ?と感じる部分もあるし、ちょっと芝居が大味な役者が多いのも「ううむ…」という感じだけど、まあそれは些細なことですかな。岸部一徳はいつものような絶妙なユーモアセンスで笑わせ、ときにビシッと〆てくれるし、紀美子のあんちゃん@トヨエツ氏もほんわかした役で良かったしね。しずちゃんの役は…まあ、あれはアレでいいんじゃないかな、てコトで。

 最後に余談になるが、李相日監督は、本当は小さい規模の自由に撮れる映画が撮りたい人なのかもしれない、と思ったりもする。例えば個人的に観た中では、『Borderline』のような鋭さと毒を持つ佳作も印象に残っているもの(やや似たセンの前作『スクラップ・ヘヴン』はアカンって感じだったけども)。
 だけど『69』や本作のようなメジャー感のある娯楽映画も、今のセンスで大胆に、しかもある程度のスケールを持って撮れるところは、今後も生かされて欲しいなあと思う。今作は随分とヒットしているけども、彼自身はこれからが勝負のしどころなはず。試行錯誤もあるだろうけど、これからの日本映画界を支える重要監督の1人として伸びていって欲しいものです。
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秋の映画覚書~『キンキー・ブーツ』

2006-11-14 | 映画【劇場公開】
 英国中部・ノーザンプトン。紳士靴一筋の歴史ある靴工場。その三代目を父に持つチャーリー@ジョエル・エドガートンには、どうやら靴職人としての才能はなかった。親戚のように見知ってる工場の職人たちも口には出さないが、彼が家業を継げるのか危ぶんでいる。チャーリーはいいヤツだが、凡庸を絵に描いたような青年で、頼りないことこのうえなしだ、と。チャーリーには、毎日が居たたまれない気持ちだ。とにかく逃げ出したかった。オヤジから、家業から、片田舎から。だから、恋人に誘われるままロンドンへ引越そうとするのだけど、その矢先。父親の急逝に直面してしまうのだ。否応なくチャーリーに残されたのは、靴工場だ。しかも、息子の知らないうちに、オヤジの靴屋事業は傾きかかっていたのだ! 彼の肩に工場経営~職人たちの生活の危機が一気にのしかかる。どうしたらいいんだ、一体?!

 ---という訳で、この映画は英国トラディショナル一辺倒だった靴屋の若旦那にして冴えない田舎青年であるチャーリーが、怪我の功名(?)で出会ったロンドンのドラッグ・クイーン“姐御”ローラ@キウェテル・イジョフォーの、胸ならぬ脚を借り(笑)見事金鉱を掘り当て、正しい女将さん候補との縁結びまでしてもらい、無事に四代目襲名に漕ぎつけるまでの顛末記である。
 もしかすると、ご覧になった方の中には「そりゃ随分と偏った見方では…」と抗議の向きもあるかもしれないが、私にはそういう映画だったんだよ! いいじゃん、自分の見方を語ってもさ! という開き直りの弁でもってご容赦願いたい。

 映画の冒頭、Bowieの【Prittiest Star】に乗って、コーンロウ・ヘアのアフリカ系の少女がステップを踏む。そわそわしながらヒールの靴に履き替えて、そのヒールに導かれるように少女はうっとりと、夢中になって踊ってるのだが、その陶酔は破られる。鋭く窓を叩く音。父親が、厳しく苦い表情で睨んでいる。その視線に立ち竦んでしまう少女は---実は少年であった。それが、本作の姐御にしてヒロイン(?)ローラだった。---このオープニングのシークエンス、Bowieファンの私はもうだけでメロメロになる。嗚呼、ローラはPrittiest Starになりたいのね、とそれだけで彼女のキャラクターを理解出来てしまう。
 さて一方では。大きな体をした父親を見上げて、少年は父の話を聞く。父の、人生と靴がいかに強く結びついているのか、その講釈を熱心に聞いている。少年がいかに父親を愛し、尊敬しているかがわかるシーン。少年は、チャーリーだ。
 この2つの対比はまた、本作の根底にあるものが父親と息子の物語~父からの抑圧/呪縛、それを乗り越えるものであることを伝える重要なシーンでもある。ローラもチャーリーも、父親の期待からは外れてしまった出来損ないの一人息子だ。

 だが、出来損ないにだって意地がある。プライドがある。立派な後継ぎには相応しくないやり方と言われても、王道の隙間に新たな道を、独自の道を拓いてやろうじゃないか!! そんなチャーリー若旦那の心意気に、出来損ない度では彼より上手のローラ姐御は、いっちょ一肌脱いで差し上げましょう、と応じるわけですよ。コレがイイ話にならなくて何としよう!
 そりゃあ2人のタッグ・チームは、初めから順調って訳にはいかない。ノーザンプトンの田舎町に降り立つローラの存在は異質過ぎたし、ちょいと野暮天なチャーリーはローラとぶつかり、傷つけてしまうこともある。田舎モンの無神経さやガサツさに傷つけられて、ローラは涙に暮れることもある(だって女の子だもん…)。でも、誠実さと不器用のみが取り得のような若旦那は後悔も早く、不器用ゆえの飾らぬ殺し文句で姐御の心を引き止める。そして、彼女のために用意されたミラノの花道、一世一代のショーのため、姐御見参!---かくして、傾きかけた靴工場は「ドラッグ・クイーン御用達/専門靴」部門で起死回生、めでたしめでたし♪で終わるこの映画、ほぼ実話というのも含めて大拍手である。そりゃヒットするのもわかるわ~、てなもんです。 

 だが“笑って泣ける!”と評判の本作における私の泣き所(笑)、それは実はローラとチャーリーとの場面ではなかったりする。
 ローラを“姐御”と呼ぶ、その由縁。姐御なオンナとは、どんなうわべは強気でハデハデしくとも、弱い者の痛みと哀しみを、その苦労や惨めさを思いやる情の脆さがあるものではないだろうか。見栄や虚勢を張って生きる人の、その影にある弱さを感じ取り、先回りしてさりげなくフォローする。そんなオンナのことである。そして紛れもなくローラが“姐御”だったのは、靴工場の職人ドンとの腕相撲シーンである。
 ドンという男は、田舎のマッチョなワーキングクラスの価値観で生きる、その象徴だ。“オカマ”を心底嫌悪し、蔑んでいる。(工場の男連中は殆どがこの手合いだ。女たちの方が彼女に対する理解…というか「まあ世の中、こういうコもいるわよね」的態度で接している) 腕っぷしの強さが自慢で、“男の中の男”という自信を持っている。
 ローラはそんなドンのマッチョイズムに傷つけられて、だから彼の言う“男らしさ”=腕相撲勝負に挑むことになる。挑めるだけの根拠もあった。ローラの父は、彼女(彼)をボクサーにしたくて、子供の頃から鍛え上げていたのだから。ローラは、腕っぷしには自信があった。
 ところが、パブで行われたそのドンとのタイマン勝負、その白熱した接戦を制したのは---ドンだった。ローラが勝てるはずだった。しかし、彼女は勝負のクライマックス、その一瞬フッと瞳を揺らす。此処で勝つのはドンでなくてはいけない。そう思ったから。
 だってローラは、この土地に住んでいる訳じゃない。たまたま、助っ人として来ているだけ。ドンは一生、此処で暮らす。それなのに、何年もの間、腕相撲のチャンピオンとして鳴らしていたドンが負けたら。しかもその相手が“オカマ”だと、街中の人間が全員知るような状況で---彼のプライドはズタズタだ。一生笑い者になる--- いい気味! アタシを虐めた報いよ!とローラが思っても、咎める者はいなかった、かもしれない。
 でも、ちょっと待って。そこまで彼を傷つける、追い込む必要がある? 
 ----だからローラは、あっさりと勝ちを譲ったのだ。これぞ姐御の心意気と言わずして、なんと言おうか! もう、あたしゃ泣いたねッ!! ドンの“弱さ”を気遣って勝ちを譲ったローラのオンナっぷりに、涙が止まらなかったよ~~っ!
 そんなローラの気持ちはドンにだって、充分に伝わった。勝負した2人にしか、わからない。本当に強かったのは、どちらなのか。男の中の男、と自負するドンが、わからずにおられようか。だからドンは、ローラの度量の大きさに、懐の深さに完敗したことを、潔く認める。そしてこれまでの自分の器の小ささを痛感し、本物の漢となるのだった(大涙)。

 もうね、この名場面があるだけで、本作への私的評価&愛着がバーーーンッ!と跳ね上がったわよ。こうしたさりげないエピソードにいろんなものを含んでる、この巧さはやっぱり英国モノならではだね~。ジュリアン・ジャロルド監督、名前しかと覚えたぞ!(笑)てなところで、姐御大活躍!な映画を愛する御仁は是非ご賞味あれ♪な英国産逸品映画なのであった。  

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年明けはScissor Sistersよ♪

2006-11-11 | 音楽
 先月のMTV主催ハロウィン・イベントでもアナちゃんが約束してくれた通り、来年早々に来日ライヴ決定!! 呼び屋のスマッシュのサイトでは11/11現在、まだ情報アップされてないないけど、鋏姉妹オフィシャルにはバッチリとスケジュール入っております♪ とりあえず、関東地区でのライヴはこの2つ。

[東京]
■公演日:2007年1月25日(木)
■開演:7:00PM ■開場:6:00PM
■会場: Zepp Tokyo
■席種・料金: 1F立見(オーダー別), 2F指定(オーダー別) 各6,500YEN

[横浜]
■公演日:2007年1月27日(土)
■開演:7:00PM ■開場:6:00PM
■会場: 横浜BLITZ
■席種・料金:1F立見(オーダー別), 2F指定(オーダー別) 各6,500YEN

☆ 2006/12/2(土)一般発売

 今年一杯は売切御免の英国ツアー、彼らにとってもジャパン・ツアーはNew Year一発目のライヴになる模様。来年なんて、現時点では私もどーなってるかわからないけど、このニュースで俄然生きる活力が沸いてきたわ(笑)!ウレシイ!めでたい!! ついでに、音楽ライター赤尾美香さんのサイトから鋏ちゃん達のインタも可愛かったのでリンク☆

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 ところで。私は自分の趣味はかなり統一感ナシ&一部著しく偏向、と自負してますが、不思議なものでどこかで繋がっちゃう場合があるんだよね。まだレヴューしてませんが(;;)鋏姉妹ちゃんのワンダフル♪なセカンド・アルバム『Ta-dah』のライナー、サンクス・リストを見て「きゃーーー!」でした。だって、マイケル・カニンガムとパートナーのケニーの名前が!…って、冷静に考えれば同じニューヨーカー、ゲイ・コミュニティという繋がりも強いだろうから、そんな騒ぐことじゃないかもですが、ね^^;;(ま、このところカニンガムづいてることもあり、ついでに書いた次第…)
 ちなみにこのサンクス・リストに挙げられている絢爛豪華な面々も凄いです(笑)。意外な人から、そりゃそうだろ~な人まで盛りだくさん。音楽関連では ボノ&U2、ボブ・ゲルドフ(この辺りはライヴ8参加つながりね)、ロジャー・ダルトリー(やっぱ【Tommy】?)、ブライアン・フェリー(!)、カイリー・ミノーグ(笑)、そしてルーファス・ウェインライト(ジェイクの友達だって!)に、アルバムでも1曲だけアレンジ参加のヴァン・ダイク・パークス。映画界では当然ながらのジョン・キャメロン・ミッチェル、そしてジーナ・ガーション。作家では、カニンガムのほかなーんとスティーヴン・キングが…!ファッション界からはヴィヴィアン・ウェストウッド、そしてロック写真家であるミック・ロックの名前があったのが個人的にわーい☆でした。

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