よくある間違い(8) She married with him.-3

日本語の他動詞は「~を」という語句とともに使われますので、それ以外の「~に」や「~と」といった語句と結びつく動詞が訳語になる英語の動詞は無意識に自動詞として分類されるように思います。おそらく次のような図式が多くの方の頭には出来上がっているのではないでしょうか。

「~を」と結びつく動詞―>他動詞―>「を」に相当する前置詞は必要なく、動詞のあとに直接名詞をおく。
「~を」以外と結びつく動詞―>自動詞―>動詞のあとに前置詞+名詞をおく。

しかしmarryの例でわかるように、自動詞と思われたものが実は他動詞である(あるいは他動詞としても使われる)場合もあるので、注意が必要です。以下にそのような例をいくつか挙げておきます。

  divorce(離婚する)      She divorced him.(彼女は彼と離婚した)
  contact(連絡をとる)   I’ve already contacted everyone.(わたしすでに全員と連絡をとった)
  approach(近づく)      A stranger approached me.(知らない人がわたしに近づいてきた)
  race(競争する)          I’ll race you to the park.(公園まで君と競争しよう)
 enter(入る)        He entered the room.(彼は部屋に入った)

動詞は日本語の訳語と対にして覚えているだけでは使い方がわかりません。必ず文章とともに覚えるようにし、それに準じて使うようにしましょう。

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よくある間違い(8) She married with him. -2

「結婚する」はget marriedということもできます。このmarriedは「結婚しているという状態」をあらわす形容詞で、be marriedで「結婚している」、get marriedで「結婚している状態になる」つまり「結婚する」という意味になります。

              Is she married? (彼女は結婚していますか?)
              They have been married for 30 years. (彼らは結婚して30年になる)
              He got married last year. (彼は昨年結婚した)

またbe/get marriedのあとにto+人を続けることで結婚相手をあらわすことができます(with+人ではありませんので気をつけてください)。

              She is marred to my cousin.(彼女はわたしのいとこと結婚している)
              He got marred to his first love. (彼は初恋の人と結婚した)

自動詞のmarryは次のような文で使われますが、「誰と」という語句は続けられません。

              They married in June. (彼らは6月に結婚した)
              She married early/young. (彼女は早くに/若くして結婚した)

このように自動詞としての使い方、他動詞としての使い方、marriedという形容詞としての使い方があり、ややこしいので、まずは「結婚する」と言いたければget marriedを使うようにすることをお勧めします。”I got married.”(「わたし結婚したのよ」)とだけ言うこともできますし、「いつ」「誰と」などを続けることもできるので、一番使い勝手がいいように思います。

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よくある間違い(8) She married with him. -1

marryという動詞の使い方は大学入試などのテストでもよく取り上げられます。それだけ多くの人が間違うことを期待されているということですから少々ややこしいところがあると思ってください。

まず自動詞・他動詞というものから説明します。
日本語の場合、「変わる」(自動詞)と「変える」(他動詞)のように、動詞によって自動詞か他動詞かが決まっています(「ひらく」のようにどちらでも使えるものは少数です)。
しかし英語の場合はほとんどの動詞がどちらでも使うことができ、自動詞か他動詞かの区別はうしろに目的語(名詞)があるかどうかでなされます(
”He changed his clothes.”changeはうしろにhis clothesという目的語がありますから他動詞です。”The snow changed to rain.”changeはうしろに目的語がありませんから自動詞になります)。
日本語の「結婚する」は自動詞なので、marryも自動詞であると判断し、「誰と」に相当する語としてwith ~を使いたくなってしまいますが、marryも他の多くの動詞と同様に自動詞・他動詞どちらでも使えます。
「~と結婚する」といいたい場合は他動詞として用い、「marry+人」という形にします。「彼女は彼と結婚した」は”She married him.”となります。

        Will you marry me? (結婚してくれませんか?)
              I want to marry you. (君と結婚したい)
              She married a rich man. (彼女はお金持ちと結婚した)

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よくある間違い(7) get to home (つづき)

副詞のhomeを使えるようにするには、以下のフレーズのようなhomeを「家に」という感覚でとらえられるようにすることが大切です。また声に出してtoが入らない語感にも慣れてください。

              go home
              go back home
              go straight home (まっすぐ家に帰る)
              come home
              come back home
              head home (家に帰る)
              drive home (車で家に帰る)
              walk home (歩いて家に帰る)
              hurry home (急いで家に帰る)
              get home
              on the way home (家に帰る途中で)
              take a taxi home (タクシーで家に帰る)

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よくある間違い(7) get to home

homeは「家」という名詞で覚えている方が多いと思いますが、副詞としても使われます。
そして「家に帰る」のように「家に向かう動き」をあらわすときは副詞の
homeを使います。
ということは通常「動詞+
to+場所をあらわす名詞」のパターンで言っているところを「動詞+home」で言わなければならないということです(副詞のhomeにはtoの意味が含まれていると考えてください)。
ですから「~に着く」という意味の
”get to ~”も、「家に着く」と言う場合はtoをつけずに”get home”となります。

副詞のhomeは通常「主語の人物の家に」という意味で了解されます。”I went home.”と言えば「わたしは自分の家に帰った」という意味ですし、”She got home.”と言えば「彼女は自分の家に着いた」という意味になります。

his homeとかher homeなどのhomeは名詞ですから、”I went to his home.””I got to her home.”のようにtoをつけます。
また
”She left home at 9:00.”(彼女は9時に家を出た)とか”I stayed at home all day.”(わたしは一日中家にいた)の homeも名詞です。”leave home”(家を出る)”at home”(家で)は慣用句として使われ、これらのhomeは「主語の人物の家」を指すと了解されます。
この辺が副詞の
homeを認識したり、名詞と使い分けたりすることを難しくしている原因であるように思います。

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よくある間違い(6) I have to get to the office until 8:00.

「八時までに会社に着かなければならない」の「八時までに」はuntil 8:00ではなくby 8:00になります。

untilはある時点までの継続をあらわし、byはある時点よりあとではないという期限をあらわしますが、多くの方がこのふたつを混同します。

これはuntilを「~まで」、byを「~までに」という字句的に似通った語とだけ対応させて記憶している、あるいは記憶しようとしていることが原因だと思います。

以下のように文に入っていれば「~まで」と「~までに」の差は明確です。

(1)わたしは昨夜1時までに勉強した。
(2)わたしは月曜までこのレポートを終えなければならない。

どなたでも読んだ瞬間に違和感を覚え、(1)の「までに」は「まで」の、(2)の「まで」は「までに」の間違いであると気づくでしょう。しかし「~まで」「~までに」という語だけを取り出してしまうと違いがわかりにくくなります。

untilはある時点まで矢印をひっぱっていくようなイメージ、byはある時点より前のどこかにチェックマークをつけるようなイメージで理解し、また覚えておくといいでしょう。

それから使われる動詞とのコンビネーションに注目することも正しく使い分ける手助けになります。untilは継続できる動作や状態をあらわす動詞(study, sleep, workなど)とともに使われ、byは継続できない動作をあらわす動詞(finish, arrive, leaveなど)とともに使われます。
これは日本語の「~まで」「~までに」も同じです。上の(1)(2)をもう一度読んで、文のどの時点で違和感を覚えるか確認してみてください。
(1)の「までに」は、あとに継続できない動作がくることを予測させるのに「勉強した」と継続できる動作がくるので違和感を覚えます。(2)の「まで」は継続できる動作を予測させるのに「終える」という継続できない動作がくるので違和感を覚えます。
untilbyを使うときにも、動詞とのコンビネーションが合っていないと違和感を覚える、という感覚を身につけることが大切です。

 

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よくある間違い(5) You look like tired.

それぞれの単語を日本語にして並べ替えると、「You(あなたは)look (見える)like(~のように)tired(疲れて)」―>「あなたは疲れているように見える」と自然な日本語の文章になるので一見よさそうですが、正しくは”You look tired.”です。

人やものがどんな様子・状態に見えるかはlook+形容詞であらわします(He always looks sleepy./That car looks nice.)。

“look like”のあとには名詞がつづき、「(あるひと・あるもの)のように見える」、言い換えると「~に似ている」という意味になります(“I look like my mother but my sister looks like my father.”)

look+形容詞とlook like+名詞のどちらのパターンも見たり聞いたりしたことがあるのに、いざ自分で使おうとするとついlook likeのほうを選んでしまうという場合、日本語の「~のように」に対応する語があるほうがなんとなくしっくりくるという心理があるように思います。

日本語を一語一語英語に対応させようという意識から生ずる間違いは非常に多いです。これまでに取り上げたgo to shoppinggo to thereなども、「買い物に行く」「そこに行く」の「~に」という助詞に対応するものとして無意識にtoを入れてしまうということが原因のひとつかもしれません。

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よくある間違い(4) go to there

thereは「そこ」という名詞ではなく、「そこ」とか「そこ」という副詞なので、通常toなどの前置詞はつけません。

これもgo to shopping同様、go toをワンセットで使う癖がついていることが原因でつい言ってしまうケースがほとんどだと思います。go thereと声に出して何度も言い、耳を慣らしましょう。(come herecome to hereと言ってしまう間違いも多いです。)

名詞だと誤解していることが原因でgo to ~としてしまいがちな副詞もありますので、いくつかあげておきます。

×go to abroad/overseas > go abroad/overseas(海外に行く)

×go to upstairs/downstairs > go upstairs/downstairs(上の階・下の階に行く)

×go to downtown > go downtown(ダウンタウンに行く)

「副詞」という言い方がよくわからない方は、これらの単語(there, abroadなど)にはtoの意味が含まれているのだと考えてください。
たとえば
abroad”a foreign country”という意味ではなく、”to or in a foreign country”という意味です。ですからgo to abroadと言ってしまうとgo to to a foreign countryとなり、toがひとつ余計になってしまう、というわけです。
同様に
”A friend of mine lives in abroad.”と言ってしまうと、”A friend of mine lives in in a foreign country.”になってしまうので、正しくは”A friend of mine lives abroad.”となります。

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よくある間違い(3) I went shopping to Shibuya.(つづき)

蛇足になるかもしれませんが、“I went shopping to Shibuya.”がなぜおかしいか説明を加えます。

誰かに”What did you do yesterday?”と聞かれたとします。これに対して”I went.”とだけ答えたらどうでしょう?「どこに?(to where?)」という情報が不足している感じがして落ち着きません。しかし”I went shopping.”と答えたならそのような感じは受けません。答えとして成立します。
つまり
go ~ingというフレーズの中でのgoは「どこに?(to where?)」という情報がどうしても必要という存在ではなくなっていて、go ~ingというまとまりで機能しているわけです。
そこで
to Shibuyaを続けてしまうと、goshoppingを飛び越してto Shibuyaと結びつき、本来の「行く・移動する」という意味が復活してしまいます。
すると今度は
shoppinggo ~ingというまとまりからはじき出されることになります。そして「~しながら」という別の意味で解釈されてしまいます(”He came running to me.”「彼は走りながらわたしのところに来た」と同じ形です)。
つまり
”I went shopping to Shibuya.”は「買い物をしながら渋谷に行った」という意味になってしまう、というわけです(文の構造から判断するとそうなるということで、実際の会話ではin Shibuyaを言い間違えたのだろうと受け取られると思います)。

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よくある間違い(3) I went shopping to Shibuya.

go ~ingにはもうひとつ注意しなければならないことがあります。それはあとにつづく前置詞です。

「渋谷に買い物に行った」と言いたいときに、「渋谷に行った」のだからto Shibuyaだろうと考え、”I went shopping to Shibuya.”としてしまいがちですが、正しくは”I went shopping in Shibuya.”です。

このgo ~ingという表現を使う場合、重点はgoのあらわす移動ではなく、~ingであらわされる行為の方にあります(go shoppingであればshoppingの方)。ですからgo ~ingのあとに場所を続けたい場合は「どこに」行ったのかではなく、「どこで」その行為をしたかを考えるようにしましょう。

           I went skiing(どこで?)in Nagano.

              I went swimming(どこで?)in the sea.

              I went fishing(どこで?)at the river.

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