風待ちGiapponese

40からのイタリア暮らし。日常生活や食のあれこれをフィレンツェからお届けします。

工房にお邪魔しました

2010-05-15 | 生活全般
フィレンツェといえば”職人の町”。とてもすてきな伝統工芸が数多く残っています。
絵画や家具の修復、靴や鞄作り、彫刻、ジュエリーなどなど、外国から学びに来ている人達もたくさん。
「製本技術を学びたい!」とフィレンツェにやってきたのは友達のMちゃん。
本当はどこかの製本工房(Rilegatorie)に入って1年くらいじっくり学びたかったようですが、そう簡単に受け入れてくれるところは見つからず、工房探しは苦戦中。
そんな中、ある工房の製本体験教室を見つけた彼女が、初回のレッスンで作ったというフィレンツェ紙(マーブル紙)を使ったノートを見せてもらいました。それが売り物のように上手に出来ていてビックリ 興味をひかれて2回目のレッスンに同行させてもらうことにしました。


マエストロ(師匠)のエンリコ氏。日本の雑誌にも数多く掲載されていて、実はちょっとした有名人だったようです


中の紙を縫って綴じていきます。

 
のりづけ作業と表紙貼り。


背表紙になる革を薄く削っているところ。関係ないけど、Mちゃんの指、長くてきれいだぁ。


最終工程。細かい部分もしっかり形を整えていきます。

 
特別にマーブル紙作りも見せて頂きました!


Mちゃんの作品・第二弾。今回は黒でシックにまとめられています。

 
エンリコさん作品集。


来日時のデモンストレーション作品。これもマーブル紙の技法です。

今では機械生産の廉価な製品に押されて受注も減っているようですが、エンリコ氏は昔からの伝統を守りつつ新しいデザイン・商品開発も常に考えているとのこと。
また日本のように、貴重な伝統工芸の技を受け継ぐ職人が減ってきているのはここフィレンツェでも同じで、後継者不足に悩んでいるそうです。
それを聞いたMちゃん、がぜん意欲が湧いてきたようで目がキラキラしてました~


「ENRICO GIANNINI」 ~Arte del Libro e della Carta~
 Via dei Velluti, 10/R 50125 Firenze
 Tel/Fax : 055-2399657
 製本体験コース:約3時間 100ユーロ


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