今日、2月22日は、「世界友情の日・国際友愛の日」なのだそうです。
このような日があることは知りませんでしたが、かなり昔 1963年のこの日(2月22日)、
ボーイスカウト世界会議で制定されたのだそうです。
『より良い人間関係を国際的に深めて、平和で国境を越えて世界の人々と手をつないで
明るい社会を作る』を目的として制定されました。なぜ、“2月22日”かといえば、提唱
者の、ボーイスカウト・ガールスカウトの創始者ロバート・ベーデン=パウエル卿(B-P)
夫妻の誕生日が同じ(年は違う)この日であることにちなんでいるのだそうです。
世界友情の日
(ネット画像より)
ベーデン=パウエル卿は、イギリスの軍人(騎兵団総監)で作家とあり、ある時、南ア
フリカにおける従軍経験から、ある着想を抱いて、イギリスのブラウンシー島という島に
20人の少年少女たちを集めて8日間の実験キャンプを行ったことが、ボーイスカウト運動の
始まりとなったそうです。 仲間たちと自然の中で遊びながら、いろいろなことを身につ
けて、より良き社会人を目指す活動として、1908年にボーイスカウト組織が創設されたの
です。
ボーイスカウトは、団体訓練により 11~15歳の少年の心身の錬磨,社会性の涵養をはか
ることを目的として、急速に全世界に普及したのです。 定期的な地域別会議が開かれ、
20年以降は 4年ごとに国際会議「世界ジャンボリー」が開催されています。
日本には,1915年 田中義一少将により少年義勇団として結成され、22年にボーイスカウ
ト国際事務局に加盟したそうです。 第2次世界大戦中は一時解散しましたが、1950年に
再組織されたとあります。
素晴らしい理念と、その組織力・実行力を基盤として発展しているようですが、私には、
どうも、いま一つグッとくるところが感じられて来なかったのですね。この集団は、何や
ら特別、裕福な、特権階級みたいな、そんな偏見ぎみの横目で見ていたのかもしれません。
子供のころ、近所にいた子からそのような印象を受けたのがずっとこびりついていたの
かもしれません。 そして、最近も、あまり目にすることもなくなっているのです。
子供に集団生活の大切さ、人の役割を実践・認識する活動は、それこそこの時代に大事
ですし、この運動をもっと拡大するべき・・ とも思えるのに、逆に、1983年をピークに
日本連盟のボーイスカウト人口は、36%にまで急減しているそうです。 少子化の影響も
ありますが、それよりも激しい減少傾向なんですね。 10年前に、各県連に対してボーイ
スカウト人口を増加するようハッパがかけられていましたが、現状はどうでしょうか?
なんとなく、閉じた組織の中で、いま一つ“崇高な理念の実践拡大・浸透”が貫かれて
いないような気がしています。
世界のボーイスカウト人口は、216の国と地域で、2800万人以上が活動しているともいわ
れていますが、それぞれの国、地域では状況はどうなのでしょうか?
これとは全く違った組織活動ですが、オリンピックがあります。 これより少し前、
1894年にフランス人、ピエール・ド・クーベルタン男爵の提唱により近代オリンピックが
発祥しました。
クーベルタン男爵は、教育改革にスポーツを取り入れ、心身を鍛え、喜びを味わう体験
を通じて、国際交流、平和の追求を目指したのだそうです。
オリンピックは、年々華々しく拡大し、その内容もいっそう高度に発展してきています。
確かに、世界中の人々が、一堂に集まり、競技を通じて理解・交流を深め、時に肩を組み、
感動を分かち合う姿は美しいものです。 ショー的色彩、商業的な側面も感じられますが、
オリンピックは、世界に根付き、そして盛り上がる 一大平和的イベントとなっています。
これに反して、少し後に生まれた、ボーイスカウト活動は、素晴らしい理念ながら、そ
の運営・展開の公開性、推進力にいま一つ見直すべき点があるのではないかと思うのです。
ボーイスカウト経験者には、多くの有名人が名を連ねているのですね。
ケネディ、レーガン、クリントン大統領、ビルゲイツ、スピルバーグ、ベッカム、ポール
マッカートニー、マイケルジョーダンなど幅広く多くの人達が出身者なんですね。
日本では、橋本竜太郎、大二郎、河野太郎、岡田武史、奥田瑛二、野口健、野口聡一ら
多くの人達がいるのですね。
それなのに、あまり盛り上がって来なかったのですね。
スカウトソングの一つだそうです。