つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

晩夏の夕暮れ散歩。

2017年08月19日 22時42分58秒 | 日記
盆を過ぎ、季節は次のステージへと移りつつある。
日中は暑さが残るものの、陽が陰れば秋の気配が漂う。
今日は、夕暮れを待って散歩に出かけた町内の風景を紹介したい。

田んぼでは、稲が頭を垂れ始めた。
一般的に9月中に市場に出まわる米を指して「早稲(わせ)」というが、
千葉などの利根川下流域に並び、ここ北陸も栽培が盛ん。
あと1ヶ月も待たず、新米がいただるだろう。
飯の友には、漬物か煮しめ、塩鮭か煮魚、豆腐と油揚げの味噌汁があれば十分。
その食卓を想像すると、今から喉が鳴る。

風に揺れる青栗。
物言わぬイガの色は雄弁に語っている。
「まだ早い」と。
鋭い棘によって外敵や乾燥から護られた果実が弾け出るのは、もう少し待たねばならない。
季節はまだ夏なのだ。

「庄町振興館」前での納涼祭。
ちょうど今頃、津幡町内では地区毎に夏の集いが行われている。
老若男女、皆、楽しそう。

…少々大げさに言うなら、納涼は「逞しい営み」だ。
「避暑」は、暑さから逃れるエスケープ。
「納涼」は、暑さから逃げず、踏みとどまって乗り越えようとするスタンド&ファイト。
夏を耐え実りを結ぶ稲や栗と同じなのである。

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