ETUDE

〜美味しいお酒、香り高い珈琲、そして何よりも素敵な音楽。
これが、私(romani)の三種の神器です。〜

バッハ:ゴルトベルク変奏曲 by ペライア(p)

2012-01-11 | CDの試聴記
寒い!
一日中どんよりとした曇り空で、夕方にはきっちり小雨模様に・・・。
まさに天気予報通りの一日だった。

こんな日は、お気に入りの焼酎を片手に、晴れやかな音楽を聴くに限る。
モーツァルト? メンデルスゾーン?
いやー、ちょっと違うなぁ。
今日の気分はバッハだ。
そうだ、ゴルトベルク変奏曲にしよう。
そんなわけで、ペライアのゴルトベルク変奏曲を聴いた。

ヘンデルとスカルラッティのアルバムでもそうだったが、この人のバロック音楽は、とにかく典雅で瑞々しい。
そして弾力性に富んでいる。
ゴルトべルク変奏曲でも、その特徴はまったく同じだ。
冒頭のアリアが、ひたすら美しい。
このアリアの部分だけをエンドレスにしておけば、確かに不眠治療にも使えるだろう。
しかし変奏が始まると、音楽は俄かに生気を帯び始める。
第一変奏で特に印象に残るのはバスの闊達さだ。
リズミックで鮮やかで、しかも必要以上に出しゃばらない。
そんな理想的なバスの動きに支えられて、高音部も実に優雅に舞っている。装飾音のセンスの良さも特筆ものだ。
続く各変奏でも、それぞれのバリエーションの性格が見事なまでに描き分けられていることに感心させられる。
また耳を澄ませば、いたるところに愛らしい旋律が見え隠れしているのが良くわかって、その意味でも大変面白い。
そして、一連のドラマが終わって再びアリアに戻ってきたとき、私の心の中は見事なまでに晴れ上がっていた。
素晴らしいバッハだ。
ピアノで弾かれたゴルトベルク変奏曲の中でも、屈指の名演ではないだろうか。

ペライアは昨年せっかく来日してくれたのに、聴き損ねてしまった。
次回は何としても実演で聴きたいと思う。


■バッハ:ゴルトベルク変奏曲
<演奏>マレイ・ペライア(P)
<録音>2000年7月
ジャンル:
音楽
キーワード
ゴルトベルク変奏曲 エンドレス バロック音楽 メンデルスゾーン モーツァルト スカルラッティ
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