雪月華

雪と仁の物語。

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残酷な世界

2007-02-04 | 小説
世の中そんなに甘くない、
雪と仁は別れた、
いや、別れなきゃいけない宿命だったのだろう、
仁は雪との連絡を絶った。
悲しい別れである。
仁は地元に戻り独り生活を始めた、独りの生活はツライ。
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雪と仁の物語

2006-04-10 | 小説
雪月花ー序章ー


自傷行為
自らの体を傷付ける行為、方法は刃物を使ったり。
火を使ったり、オーバードーズ(OD)…薬にまで及ぶ。

そのうちのひとつ、手首を刃物で切る事をリストカットという。
大半が一度切るとなかなか止められなくなる。
自分から流れる血を見て落ち着き、生きている実感を得る。

(雪月花2章)

リストカットから抜け出せず、ODを繰り返す者が此処に一人。
名前は「雪」
リストカットが原因で精神科通いの19歳。
人が受けた苦しみを自らも受ける為に、切り続け。大量の薬を飲む。
そんな雪の現実逃避の場が創作活動。
詩や小説など、思いを文章化するのが趣味だ。
同じ苦しみを味わう、一人でも多くの人と苦しみを共有する為に雪は携帯で
サイトを立ち上げた。詩や小説…雪本人の日記が主になっている。
それも、雪の現実逃避の場だった。

偶然、雪のサイトに辿り着いた者が一人。名前は「仁」
サイトを見。色々と考え、苦しみを共有しようとメールアドレスを残した。
雪は、そのメールアドレスにメールを送る。
これが二人の始まり。


雪月花(3章)

知り合ってからは雪は仁を頼り。
仁は雪を頼…お互い頼り合い、支え合い生きていた。
お互いが大切でお互いを想い合うが故に不安定になる事も度々あった。
最初から離れた場所に居て、まだ一度も会わずの状態で相手を強く信じる事は
なかなか難しい。  けれど、二人は信じあった。
好きで、大切で仕方なかった。
側に居れたらどんなに良いだろう。
いつも一緒に居られたらどんなに良いだろう。
お互いがそんな事を考えていた。


(雪月花ー終章ー)

「雪」も「仁」も詩を書き…
人に何かを伝える手段は持っていた。
それでも雪は自傷行為を止められなかった。
止めたいと何度も思い、何度も止めようとした。
それでも止められなかった…
そんな雪に仁は「止めろ」とは言わなかった。
「止めろ」と言う事が「死ね」と同じ意味になる事を知っていたから。
自傷行為を続ける事で生きれる人の存在を知っていたから。
自傷行為を無理に止めさせた結果の苦しみを知っていたから。
お互いに苦しみも悲しみも共有していこうと誓った。
永遠の愛を誓い、ずっと一緒に居ようと約束した。
いつまでも。いつまでも。




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好きだヵらこそ。

2006-04-10 | 小説
(突然の連絡)

ある晩…雪は手持ちの薬の数を数えた。
安定剤・睡眠薬等併せて251錠。
その細かい内訳を仁にメールにて教えた。
その直後、雪は手持ちの薬251錠を飲み干した…
深夜、雪は仁に電話をした。
雪には電話の記憶はないけれど。。
雪「さっき数えた薬、全部飲んじゃった…」
仁「救急車呼ぶから」
雪「大丈夫大丈夫」
この会話の最中仁は雪が大丈夫じゃないことはわかっていた。
雪の方は、余裕なつもりだった。
仁は雪が慕っているYさんに連絡を取ることにした。

雪はYさんに、近くの市民病院に連れていかれた。
そこで、医者から母親へ電話をし、Yさんは帰らされた。
それだけを雪は覚えていた。
OD後一晩経っていたこともあり、なんの処置もされなかった。
その後、母親が病院に到着し、雪のかかりつけの病院の方へ連れて行かれ、入院することになった。
翌日…いまだ意識ふらふらな雪の元へ仁が駆けつけた。
職場の人の車を借りて。
車で約3時間…約400キロ。
仁が病室に着いた時、まだ雪の意識は朦朧としていた。
また、雪の覚えている記憶では仁と自分の母親がなにか会話をしていた。
それ以外は全く覚えていなかった。
補足・仁が帰る時にキスしたのも覚えていた。



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隔離病棟

2006-04-10 | 小説
【隔離病棟】

一般病棟ではなく、閉鎖病棟の方に隔離されてしまった雪。
面会にも制限があり、親族しか面会出来なかった。
周りにはお年寄りばかりで、何もすることがなく、これほど暇な生活はないだろうというほど暇だった。
暇すぎて苦痛以外の何物でもない入院生活だった。
2週間に1度くらいのペースで仁は雪に会いに来た。
雪にとっては、あまり来てくれないなぁと思うくらいのペースだった。
仁は雪が入院していることで少し安心して、無理をして行こうとはしていなかった。
入院中にバレンタインデーがやってきた。
雪は母からの勧めでチョコを買い、病室にチョコレートを持っていた。
バレンタインデー当日、仁は来れないと言っていたが、当日にやってきた。
だから、バレンタインデー当日にチョコレートを渡すことが出来た。
仁も当日にチョコレートを食べることが出来た。




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タバコの匂い

2006-04-10 | 小説
【タバコの匂い】

入院中、雪は仁にかりていた上着を着て過ごした。
ほんのりタバコの香りがする上着。
その香りで、雪は落ち着けていた。
安定した生活を送り、医師からの退院の話も出た。
雪が退院する時期に合わせ雪の近くでの生活をする事を仁は決めていた。
きた。仁来た。
それから、何度も二人でお散歩をしたり、のんびりとした時間を過ごした。
その頃から、雪は早く働きたいと思うようになっていた。
そして車購入。
120万円也。(ペーパードライバー)
母親同乗じゃないと、未だ自分の車を動かせない雪。
なので、二人で会うときはいつも列車。
または、徒歩。
次第に二人は出歩くのが面倒になり、雪の家で時間を過ごすことが多くなった。

そんなある日。
仁が入院したことを知らされた雪。
迎えには行けない、会いにも行けない。
しかし、仁はとっとと退院してきた。
入院期間およそ1日。
絶対安静が条件で無理矢理退院したらしい。
雪の先輩のTさん宅にて、静養する仁。
その間に仁の仕事はボロボロ・・・
とぅとぅ退社になってしまった。
再び離れ離れ。状態は完治していないまま、仁は実家へ強制送還。
その距離およそ1000㌔
雪はそれが寂しかった。
そこで、仁は再び雪の近くの職場に来ることを考えていた。
仁の知り合いが管理者をしている職場で働くことを計画した。
そのことを雪に伝える。

行動は早かった。
すぐに雪の近くの職場の方へくることを決めた仁。
雪の、仁が離れていたときの寂しさは仁が近くに来ることで消えた。
仁もその気持ちは同じだった。

今は二人で居られる時間が多くなった。
仁と雪。

これから2人はどう歩んで行くのか。
この物語はまだ、始まったばかり・・・

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