老人党リアルグループ「護憲+」ブログ

現憲法の基本理念(国民主権、平和、人権)の視点で「世直し」を志す「護憲+」メンバーのメッセージ

人権も確保した捜査・司法に、ルネサンス

2010-11-10 07:11:31 | 民主主義・人権
最近、“「護憲+資料館」”関連で、下記の事件(記事)に遭遇した。その他にも、警察・検察・裁判所絡みでの事件報道には、事欠かない今日この頃。過去、現在の冤罪事件、そして進行中の「高知白バイ事件」など、アレコレ思うと採り止めもなくなる程。
 
そこには、是まで日の当たらなかった漠たる法の闇とも言うべき『巨悪』があるようにも思う。人権委員会(日本で未だ日の目を見ない)や是を支持する広範な市民が立ち向かうべき種類のものが。根底には、日本社会の人権尊重に対する不十分さがあるのだろう。特に、国家機関、公務員の。
 
今は、冒頭紹介の事件から、理不尽・人権侵害を述べつつ、漠たるものに懸かっていこうと思う。
 
①は、概略このようなもの「被害者弁護士津谷裕貴さんを犯人と誤認、津谷裕貴さんの妻の面前で殺害された事件。駆け付けた警察官が津谷裕貴さんを制圧、この時に(逆恨みした)菅原容疑者が、別に持ち込んだ剪定ばさみで、津谷さんを刺し殺した。…藤憬刑事部長は5日、「警察官の目の前で被害者を守り切れなかったのは反省点。どのようにしたら守れたのか検討したい」と非を認める発言をした。」
 
②は、概略このようなもの「昨年12月、JR新宿駅で痴漢の容疑をかけられ、警察からの取り調べ後に自殺した私立大職員・原田信助さん=当時(25)。えん罪の指摘があるなか、事件当時、被害を受けたとされる女性の男性仲間から、原田さんが激しい暴力を受けた可能性があることも判明。原田さんの母親は今年4月、被疑者不詳のまま原田さんが受けた暴行の被害届を東京地検に提出。最近になって目撃者が現れ、事態は新たな展開を見せ始めた。」

①は、確かに尋常ならざる強い悪意と犯罪計画の結果であり、誰しも想定外ともいう事件ではあったでしょう。しかし、その被疑者が刺し殺すまで、全く気が付かなかったかは疑問。警察官が危険を察知して身を交したかどうか定かではないが、ここの所に、警察官の日常性が見える気がする。

犯人確保に拘泥するばかりで、他の事象を見失う硬直と頑なさ。警察は「犯人確保」に余りに傾きすぎてはいないか。警察といえど、国民の生命・財産を護るべき公務員、つまりは、人権の尊重がより上位の義務であり、単に組織内で形骸化した「上命下達」「犯人確保(成績主義)」に囚われてはなるまい。かつての政権時代には、私兵の如き働きを愛でる風潮があったとしても。例えば、麻生首相時代のように。
 
そういう幅の広い使命感を持っていれば、自分のみならず、当該弁護士の危険も頭を過ぎったのではないか。自宅室内に押し入られ、自ら呼んだ警官に却って取り押さえられ、これ幸いと刺殺した加害・加害者を面前で見てしまった同妻女の悲しみ・衝撃・憤怒はは如何ばかりか。
 
案の定、公務を盾に、現場は謝罪・反省をしなかったようであるが、遺憾だ。外部から遮断された、偏頗な教育が蔓延しているのだろう。また、身拵え等、状況判断も変だった。

②は、自殺に追いやられた冤罪被害者を「東京地検は被疑者死亡で不起訴処分」とは、冒涜、死者に石つぶてを打つ、心無い所業でしかなく、許しがたい。(冤罪被害者の母の)冤罪の訴えを聞き流したまま、これを行うとは、予断と偏見の塊としか言いようもない。これを決定した現場の責任者、責めは重大。成果を焦ったとしても。それは組織内の話だ。
 
えん罪を信じる被害者・原田さんの母親の諦めない奮闘努力に頭が下がる。そして、ありがたい目撃者の出現。ブログにも目撃談が寄せられたとか。憂き世も捨てたものではない!?
 
手柄争いや虚名(割り屋)に狂奔せず、誰の人権も尊重する、真実から目を背けない、そういう外部の参加や協力(監視)を得られるような体制作りが求められるのではないか。特に、こういう人の密集地では。(拾えば)情報はあるのだから。目撃者に呼ばれた駅員も又情けない(情報を遮断した)。

原田さんの母親や冤罪被害者の側に、甚大な悲嘆や憤慨を、そして大変な努力・継続を強いる現行(捜査・司法)制度には、疑問がある。その一つは、官憲が証拠を独占・勝手使用をすること。権利保釈の原則に反し、人質司法を行っていること。裁判が無罪となっても、検察の上訴を認めていること=長期裁判は、人権蹂躙。捜査自体にも、全面可視化や弁護人の立会いが、不可欠か適切である。
 
最後に一言申し上げるが、人権尊重やこれを最高法規として認めた日本国憲法を擁護、尊重すべきは、すべての公務員の第一の義務・責任であること、その教育・浸透が肝要であること、肝に銘じてもらいたいものと思う。畢竟、これらは、内閣・国会・裁判所の責任である。

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/11/20101106t43013.htm
① 被害者を犯人と誤認 県警、認める 秋田・弁護士殺害
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20101105/dms1011051616017-n1.htm
② 目撃者現れる、痴漢容疑の大学職員自殺“被害者”仲間から激しい暴行
http://www.47news.jp/CN/201011/CN2010110501000846.html 
③ 検事調べ、一部違法が確定 国、元少年に22万円賠償
 ★(一審を減額)国に22万円の支払いを命じた二審判決が確定した。最高裁は、国に甘いそんな傾向がありはしないか。

 ☆ご参考☆
 http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/nitibeikeijijikenn.htm
 日米の刑事事件取り扱いの相違
 >無罪判決に対する上訴
「米:できない」/「日:できる」(裁判の長期化)

「護憲+コラム」より
蔵龍隠士
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