花の公園・俳句 ing

日本は素晴しい花の国。美しい花々と公園、四季折々の風景を記録したいと思います。我流の俳句は06年3月12日からです。

織田家ゆかりの蓮 西光寺白蓮

2007年08月03日 22時53分54秒 | 蓮・スイレン  
やや細めの花弁がいかにも涼しげな、西光寺白蓮 saikoji byakuren。
これを撮ってしばらくしてからアップしようと思い、由来などを
調べたのですがほとんど出てきませんでした。
行田古代蓮の里のハスではこういうケースは稀で、ちょっと残念なので
問い合わせてみることにしました。

日本花蓮協会HPで大阪府和泉市の西光寺に伝わる蓮、ということだけは
分かりましたが、同市に2つ同名の寺がありました。
どちらかと考えて同市伯太町 (はかたちょう) の西光寺のようなので、
手紙で問い合わせたところ、うれしいことに返事が返ってきました。
しかし蓮の花の枚数や色合いなどしか書かれておらず、すこし
がっかりしました。

このままにしようかとも思ったのですが、きっと何か由来があるものと思い、
西光寺に電話を掛けてみました。
すると住職 (検索では藤田成教さんとありました)とお話しすることが
できました。
住職は見も知らぬ私の問い合わせを何に利用するのかと訝ったようです。
それも全くもっともなことで、あらためて私のブログの趣旨を説明した
ところ、ようやくご理解をいただき、今日になって詳細な由緒をFax
していただきました。

それは予想以上に素晴らしい内容でした。 御礼の意味をこめて全文を
ここに紹介します。


  西光寺白蓮の由来    大阪府和泉市伯太町5丁目13-18

   當寺の中興、聞了法師は元禄6年 (1693) 9月大和国式上郡柳本 (奈良県
   天理市) より入寺の時、織田家の菩提寺専明院 (織田長益・有楽斎の二子、
   尚長公からの菩提寺) より持参の蓮を今に伝える。 藩主遺愛の蓮。
   花の形質 : 花弁数20〜26枚の純白の一重咲きで外側の花弁は薄黄緑色で
   中型。 開花は6月下旬から8月中旬。

  聞了法師のこと

   寛文8年(1668)8月19日 柳本藩織田家中 逵(おおじ=rocky注)五郎
   右衛門道玄の二子、幼名孝丸、元服して道祐と名を改める。 18歳のとき
   専明院にて剃髪、聞了という法名をいただく。 元禄6年9月和泉国泉郡
   伯太村へ入寺する。 同10年3月、渡辺備中守基綱公より寺領を拝領。
   正徳2年 (1712) 12月本堂を再建し、その他堂宇を整備したので
   当寺中興の祖と崇められた。
   享保15年 (1730) 11月28日 行年63歳であった。

とのことです。
住職は遠慮されたのか氏名を書いておられません。

織田有楽斎長益は織田信長の末弟、関が原では東軍に与して大名となり、
しかし豊臣秀頼にも出仕したとのこと。
その四男五男の二人は父の隠居に際し分封されて大名に列したそうで、
五男が柳本藩祖尚長公です。
そして柳本藩は明治の廃藩置県まで続いたそうです。

分封の時には存命だった織田有楽斎もこの蓮を目にしていたのかも
知れません。
柳本藩織田家藩主遺愛の蓮が、三百数十年の時を越えて行田の地に
美しい白華を咲かせているのでした。
     (埼玉県行田市 古代蓮の里 070707)

(追伸) この記事をプリントしてお送りしたら、丁寧なお電話を頂戴しました。
    お名前の成教は「じょうきょう」、伯太町は「はかたちょう」と読むそうで、
    訂正しました。
    私より10歳ほど年長で、若い頃は京大阪奈良の古刹の珍しい蓮を訪ね
    たそうですが、なかなか教えてもらえなかったそうです。
    今回の私の問い合わせに応えていただいたのは、そんな頃のことを思い出して
    同情していただいたのかもしれません。

    そうしていろいろな花蓮を収集したのだそうで、大学の先生が何度も訪問
    するほど多様な品種があったそうです。
    今は世話をしかねて、ほとんど人に差し上げてしまったとのことでした。
    機会があったらぜひ一度この藤田成教和尚にお会いしたいと思っています。 
      (8月7日)





   
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