CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ホール・アンド・オーツのアルバム、Along The Red Ledge、我が家の地味なレコード紹介シリーズ、その二十三

2017年10月18日 | AMERICAN ROCK/POPS
デビュー当時から気になっていたバンドもしくは歌手が中ヒットを出し始め、サウンドもノンストップでどんどんと進化して大ブレークの前夜辺りに達する頃が一番美味しい。

そうなると俺の目利きも大したものだと、まあ他人からみればあまり大したことは無いのだが、誇らしく思う。

しかし大ブレークしてしまうと、バンドや歌手の取り巻く環境は今までとまったく変わってしまうのが常である。

例えばヒット・シングルはあちらこちらでオン・エヤーされ聴き過ぎてすぐに飽きられちゃうてのもあるし、また大ブレークするとアーティスト側はどうしてもそのポジションを維持したいがため、次作はどうしても保守的となり、大衆受けを狙って無難なものとなる可能性が高い。

かといって、ブレーク後に出すアルバムは冒険しすぎると、よっぽどのメジャーなスターで無い限り、レコード会社からダメだしを食らってしまう。

1978年に出たこのホール・アンド・オーツのアルバム、Along The Red LedgeではプロデューサーをAOR系のデビッド・フォスターに変え、またライブで起用していた元エルトン・ジョン・バンドのキャレブ・クェイ(ギター)、ケニー・パサレリ(ベース)とロジャー・ポープ(ドラムス)をスタジオ録音に参加させることで、今後の足場固めが行われた。



既にシングルでヒットがコンスタントに出せるようになっていた時期で、翌年のデビッド・フォスター・プロデュースのアルバム、X-Staticを挟んで、1980年のアルバム、Voicesでついに大ブレークを果たす。

しかしながら私としては何故かAlong The Red LedgeやX-Staticの頃が今でも一番よかったのでないかと思っている。

Voicesとそれ以降のアルバムは確かに大ヒットしたが、ちょっとワンパターンで革新性はそれほど感じられなかった。

オォ~! Along The Red Ledge(邦題は赤い断層)と付いたこのアルバム、今更ながら気がついたことが。

それは、この赤い断層って赤身のことね。

Voices以降はトロ身でたしかに美味しいが、脂濃くてずっと食べ続けられない。

すなわち、通はトロよりあっさりした赤身を好むってことで、ブレーク前のAlong The Red Ledgeを一押としたい。

オーツさん、赤身を掴んでいます。

オーツ:これだけ長い赤身だから、全長1Mの鉄火のデッカ巻き出来そう。

ホール:俺はトロ食いたいから、今赤身は遠慮しとくよ。



コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« J. D. SoutherのBlack Rose、... | トップ | トム・ジョンストンのアルバ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

AMERICAN ROCK/POPS」カテゴリの最新記事