育成が間に合わない補助犬の代わりに活躍する生活支援ロボット「KEIO TECHNO-MALL 2016」

2016-12-22 14:50:37 | イベントレビュー
ライター: アスカ



第17回慶應科学技術展「KEIO TECHNO-MALL 2016」が2016年12月16日、東京国際フォーラムで開催されました。

医療、環境、情報コミュニケーション、エレクトロニクス、メカニクス、応用科学など、会場いっぱいに展示されたさまざまな研究テーマの中から、ロボログにぴったりなブースを見つけましたのでご紹介したいと思います。



こちらは慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科・中澤和夫准教授の研究所が展示している生活支援ロボット。高齢者社会で活躍が期待できそうな補助犬ロボットです。

音声認識が可能で、音響センサーで命令内容と声の発せられた位置を検知。また、距離センサーで障害物までの距離や傾きを検知することができます。



研究所の学生に話を伺ったところ、「補助犬の育成が間に合わない現状をロボットで解決したい」と言っていました。高齢者や障がい者の方を助けるための補助犬が足りないそうで、それとロボットで補えないかという研究です。



補助犬ロボットはキネクトや音声認識機能を搭載しつつも、現状の操作はワイヤレスコントローラーが基本となっています。センサーで部屋をリアルタイムに解析し、遠隔操作が可能なのも特長。



責任者を務める中澤准教授によると、難しいのはやっぱりプログラムを組むことだそうです。ハードウェアは中澤さんが担当し、「あとは学生たちがここに魂を入れ込む感じで作ってる」とのこと。研究所のチームワークの良さが伺えました。

よくあるロボットの場合、こちらが音声で命令すると行動で示すことで私の命令がロボットに届いたんだと気づくことができますが、命令が届かなかった場合はロボットは何も行動しません。

一方で、中澤研究所の補助犬ロボットは命令を受け取ると「OK」「No」「Pardon?」といった具合に音声で返すのが特長。これにより発言者は「あれ?通じたかな?」といった迷うことがなくなり、円滑なコミュニケーションが可能となっています。



「今度はアームを取り付けて、隣の部屋にある冷蔵庫の中からドリンクを取って持ってきてくれるようにしたい」とのことで、リビングのソファでのんびりしているときに犬が冷蔵庫から缶ビールを加えて来る様を想像してしまいました(笑)実用化したら、生活が便利になるだろうし、ペットのように可愛がりながら寄り添えるロボットになりそうです。



実用化の話はまだまだ遠いようですが、非常に幅広いところで活躍しそうな研究だと感じました。


ライター: アスカ

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