『ロバみみ』

言いたい!でも言えない…。ならば、穴を掘ってでも叫びたい! そんな想いから綴り始めた独り言のようなブログです。 

・『ベッジ・パードン』

2011年07月06日 | ・ロバみみの芝居小屋
実はもう、かれこれ先週の出来事。
三谷さんの「ベッジ・パードン」を観て来たんですが、感想書きそびれてました。
いやいや、ものすごくおもしろかった!
ほぼ大爆笑☆

イギリスに留学中の夏目漱石の下宿生活を描いたお話。
下宿先の使用人であるアニー(ベッジ)との淡く切ない恋のお話や、
人種差別のシビアな局面も描かれつつ、
でも、全体的には爆笑でした。

浅野和之さん、もう最高すぎる!
ロバみみはいつだったかなぁ。
劇中で、あれはアドリブだったのか、浅野さんの「銃で撃たれる鹿」っつー、
一発芸(?)を観て椅子から転げ落ちそうになるくらい笑ったあの日、
「ものわかりの悪い教頭先生」や「頑固なお父さん」イメージがぶっ飛んだのを覚えています。
あれから、浅野さんには一目置いていましたが、
今回は本気ですごい。

萬斎さんのギャラの5倍はもらってないと、割があわないでしょー(笑)
書きたいけど、ネタバレになっちゃうからなぁ…(汗)
これはネタバレよりも劇場で、その衝撃を爆笑に変えて欲しいから、
書くの我慢します~。

でも、ちょっとだけ(笑)
ロバみみの一番のお気に入りは「故・ミスター・ジャック(犬)」です(笑)
でも、他も捨てがたいなぁ……。
ああ、もうとにかく最高だっ!

そして大泉洋さん。
舞台で拝見するのは初めてでしたが、素晴らしい。
元々のキャラで得してる部分も大いにあるけど、観客をとりこぼさない笑いの作り方がすごいです☆
オトボケも突っ込みも間合いが最高。
意地悪で、情けなくって、嫌なヤツだけど憎めない、そんな役どころがピッタリでした。

もちろん、深っちゃんも可愛すぎた…。
「春琴」の時の深津絵里さんとは別人。そして年齢不詳。
やっぱり声がいいなぁ。

萬斎さんは初めて観ましたが、周りがドタバタしていたので(笑)、
それに翻弄されて戸惑いつつも、一人地に足がついていた感じでよかったです。
日本人っぽくて。(大泉さん意外は皆、イギリス人の設定です)

萬斎さんが主演された「のぼうの城」、小説はすごーくおもしろかったのですが、
のぼう様より、夏目漱石の方がイメージはピッタリだな…と思いました。
ロバみみ的には、のぼう様のイメージは「カツゼツ悪い芸人」の諸見里大介をおいて他にない(笑)

脱線しましたが、ベッジの弟くんもオバカで憎めないし、
でも、彼の存在がまたベッジの運命を悲しみの淵に追いやって行く大切なきっかけでもあったりして、
登場人物にムダがありませんでした。

でも、本当に理屈抜きで、肩の力を抜いて客席に座って、
心置きなく大笑いしてもらいたい作品。
悲しいお話も、三谷マジックでほんわかした気持ちにさせてくれます。
最近観た三谷作品の中では「ベッジ・パードン」がダントツに面白かったです。



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