カウチ☆シネマ

心の隙間は自分でしか埋められないというけれどたまには映画に頼ってもいいじゃない

Things You Can Tell Just by Looking at Her彼女を見ればわかること(2001)

2012-02-26 15:39:21 | アメリカ映画

こんなにいい映画なのに、アメリカでは内容が地味すぎるという
ことで上映されなくて、有料テレビでだけ放映されたらしいので
すが、日本ではル・シネマで上映されてロングランだったみたい
ですよ。
5人の女性が、それぞれ自分の心に出来ている空虚な隙間、、、
みたいな存在をしっかり認識して、静かに見つめる瞬間を描いた
オムニバス作品です。このオムニバス作品って私大好きですね。
誰もが、自分の知らないところで関係し合ってる、、って、そう
であって欲しいっていう希望でもあるし、またそれが真実でもあ
ると思います。
第1話 「キーナー医師の場合」
グレン・グローズが認知症の母の面倒をみるバツイチ女性医師役
で、一見自信たっぷりで余裕があるように見せてるんだけれど、
心の中は不安と恐怖に支配されてる。一人でも平気な様に振舞
っているけれど、誰か見つけなきゃってすごく思ってて、仕事で
であった年下の男性に執着してる。それをタロット占い師にズバ
リいい当てられて、、、、、、、、、、、、、



第2話 「レベッカへの贈り物」
ホリー・ハンター演じる銀行支店長のレベッカは、不倫して3年に
なる相手がいる。割り切って付き合ってるつもりだったけれど
妊娠したことから、自分のあり方がこれでいいのか、という問題
に直面する。



第3話 「ローズのための誰か」
思春期の息子とシングルマザーの家の前に小人症の男性が越して
きて、何故かローズも息子もその男性のことがすごく気になって
いる。そんな中で子供だと思ってた息子の初体験がもう済んでい
ることを知ってショックを受けるローズ。特別な誰かをいつも探
してるとさらっと言ってのける息子。ローズの特別な誰かはどこ
にいるのか。


第4話 「おやすみリリー、クリスティーン」
キャリスタ・フロックハート演じるレズビアンの占い師は、病気
で死期が近い恋人と暮らしてる。日に日に弱っていく彼女を見て
は出会った頃の楽しかった日々を思い出したり、何も出来ない自
分を無力に思ったり。。。。一体自分はどうしたらいいのだろう
。。


第5話 「キャシーを待つ恋」
キャシーは盲目の妹をもつ女性刑事。盲目の妹キャロルをキャメ
ロン・ディアスが演じてる。盲目ゆえの出口のないキャロルの苦
悩を目の当たりにして、キャシーは自分のことには積極的になれ
ないでいる。でも、それは違うのではないと思う日がやってくる。


うーむ、、豪華な女優陣です。確かに渋めではありますが、実に
素敵な配役です。みんな表情が本当にすぱらし~い☆表情だけを
写してるシーンがかなりあるんですよ、それも音楽もなく静かに
、、、そのそれぞれの表情に、ぐっと惹き付けられちゃいます。
自分の内面を表情で演技できる人、日本にどれだけいるんでしょ
うかね。私決して日本映画をみないわけではないんです。すごい
なぁと思う俳優さんもたくさんいらっしゃるんですが、なんとい
うか、こう、根本的に、ベースが違う感じがしますよね。
キャメロン・ディアスも盲目の役なので、いつものお決まりのス
マイルがなく新鮮だし、ある意味素顔が垣間見れた感じがします。

物語は静かに静かに、余計な音楽もなく進んでいきます。それが
地味に感じる理由のひとつでもあると思うけど、これは人の内面
にフォーカスした作品だからいいというか、余計な音がない効果
がちゃんと仕事してるとおもうなぁ。

それぞれがそれぞれの事情をもっていて、それぞれに考え悩み
それぞれに希望をみつけてく、、っていう素敵な人たちが演じる
身近で地味な、それでいてキラキラした作品だと思うわ。
それぞれの状況は、女性特有のものばかりだから、是非女性に
みてみて欲しい作品です。あ、男性もね。

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