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鹿児島県知事 九州電力に川内停止を要請

2016-08-27 21:51:34 | 川内原発

 三反園知事が要請した川内原発の一時停止をめぐっては九州電力の回答に加え,要請を行った三反園知事が再稼働に同意している薩摩川内市や県議会の理解をどのように得ていくのかが,注目されるところである。

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  九州電力川内原発1,2号機 
              所在地:鹿児島県薩摩川内市久見崎町1765−3

  川内原発は,新しい規制基準のもとで,全国の原発で初めて1号機,2号機が再稼働している。

 

 

 

 

  三反園鹿児島県知事「川内原発運転期間40年妥当」

 出典:西日本新聞電子版 2016年07月28日13時16分 http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/262062

 

 鹿児島県の三反園訓(みたぞのさとし)知事は7月28日の就任記者会見で,全国で唯一稼働する九州電力川内原発(同県薩摩川内市)の今後のあり方について,廃炉も含めて議論する考えを示した。原発の賛否両派を交えた原子力問題検討委員会を設置することを知事選で公約にしており,「検討委の議論の項目に含めたい」と述べた。


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 ┃  鹿児島県知事の川内停止要請に関する西日本新聞の記事
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>>> 《川内停止要請》避難、断層 九電に宿題

                                  2016.8.27 07:02
    出典:http://www.sankei.com/region/news/160827/rgn1608270065-n1.html

鹿児島県の三反園訓知事は26日、九州電力に川内原発(同県薩摩川内市)の即時一時停止と、周辺活断層の再検証を要請した。原子力規制委員会の審査に適合し、県としても再稼働に同意した原発に対し、熊本地震を踏まえた「安全性の再確認」という高めのハードルを課した。川内原発は近く、1号機から順次定期検査に入るが、検査終了後にすぐ運転再開できるかは不透明な情勢となってきた。

 三反園知事の原発停止要請について、九電には当初「具体的な中身はないのではないか」との楽観論もあった。ふたを開けてみると、周辺活断層の再検証と、避難計画の見直しという二つの重要課題が盛り込まれた。

 「活断層(の評価)に関しては少し時間がかかるのではないか」。九電の瓜生道明社長への要請後、三反園知事は記者団に検証の長期化を示唆した。

 九電は既に市来(いちき)断層帯や甑(こしき)断層帯など原発周辺の活断層を評価し、規制委の審査を通った。新潟大の立石雅昭名誉教授(地質学)は「そもそも規制委の審査は不十分。知られていない断層は数多くあり、(周辺活断層の再検証は)時間を要する課題だ」と指摘。三反園知事はこの日、再検証の妥当性についても第三者の専門家に意見を聞く考えを示した。その議論によっては、知事の最終判断が長引く可能性もある。

 九電への要請では避難計画の見直しにも言及。熊本地震で道路の寸断が多発したこともあり、周辺住民の不安を代弁した。九電には住民避難への追加支援を要求。避難道路を複数確保するとなれば、国の予算も絡むだけに、対策に時間を要するのは必至だ。現地を知る東京女子大の広瀬弘忠名誉教授(災害リスク学)は「道路の狭さや避難時の混雑解消など、鹿児島県の避難計画の課題は山積している」とみている。

 具体的な要請を受け、九電にも動揺が走った。「規制委の審査で周辺活断層の議論は長期間、行われてきた。それ以上の調査を求められており、どう対応していけばいいのか」と同社幹部は不安を隠さない。

 川内1号機の定期検査は10月、2号機は12月にそれぞれ始まる予定。共に2カ月程度の計画だが、どの時点で運転再開に対する知事の判断が下されるのか。2基が同時に止まれば、火力発電所の追加稼働で月100億円収支が悪化する。2年連続の通期黒字を目指す九電にとって、大きな痛手となる可能性がある。

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 ■「着地点見えぬ」政府警戒

 鹿児島県の三反園訓知事が、九州電力に川内原発の即時停止を要請し、活断層の調査なども求めたことに対し、再稼働を着実に進めたい政府には「想定より厳しい内容になった」など、警戒感が強まった。

 知事が求める一時停止と点検を巡っては、政府内にも要請前には「定期検査(だけ)でもいいということ」との見方があった。しかし、実際の要請は「直ちに停止」で、活断層の調査のほか、避難計画への支援強化も含む内容。

 九電はすでに避難に備えて福祉車両を貸与するなどの支援をしているが、経済産業省幹部は「どこまで調査や支援をすれば知事に納得してもらえるのか、着地点が見えない」と戸惑う。

 政府は、原発再稼働にあたって「地元の理解を得ながら進める」方針。ただ、1号機の定期検査が終わる12月までに九電が知事の理解を得る回答を出せるか見通せず、「知事が代わるたびに認めたものをやり直すなんておかしい」(政権幹部)との不満も漏れる。

 一方、川内原発を審査した原子力規制委員会は、活断層の調査要請に対して「従前からちゃんと調べている」(原子力規制庁幹部)と強調。

 別の幹部も「熊本地震後も安全性に問題ないと判断している。何か対応することはない」と言い切った。 (東京支社取材班)

 



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 ┃┃  鹿児島県知事の川内停止要請に関する産経新聞の記事
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>>>三反園知事の原発停止要請、市長との接触なし
                                        2016.8.27 07:02
           出典:http://www.sankei.com/region/news/160827/rgn1608270065-n1.html


「県民の声を聞くといいながら、特定の意見しか聞いていない。原発が止まったら困る住民の思いにも耳を傾けるべきだ」。鹿児島県の三(み)反(た)園(ぞの)訓(さとし)知事が九州電力に対し、川内原発の一時停止を要請した26日、地元・薩摩川内市の声に耳を閉ざす姿勢に、憤りの声が沸き上がった。

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 三反園氏は7月28日の就任からこの日まで、薩摩川内市の岩切秀雄市長と一度も意見交換をしていない。

 「川内原発の停止要請を行ったことを出張先で知った。詳細な内容、状況が分からないのでコメントは差し控える」。岩切氏は地元首長でありながら、こうコメントするしかなかった。

 8月19日に川内原発周辺の避難道路や福祉施設を視察した際も、地元の事情に最も詳しい市職員は同行せず、市役所を訪れることもなかった。視察先の市民から「なぜ市の職員がいないのか?」と疑問の声が上がる始末だった。

 三反園氏が薩摩川内市の声を聞こうとしないのはなぜか-。

 「地元で事業者と話をすれば、原発が突然停止した場合に、どれほど住民が困るかが分かる。九電に申し入れをしにくくなるからだろう」。市幹部はこう推察した。

 川内原発は8月11日、1号機が再稼働して1年となった。作業員が利用するホテルや飲食店だけでなく、商店、弁当店、タクシーなど多くの企業にようやく「日常」が戻った。

 権限がないとはいえ、三反園氏の申し入れは、この地元住民の生活を根底から破壊する可能性を持つ。

 しかも、熊本地震では原発に問題は生じていない。これは原子力規制委員会も認めている。

 九電への要請文には「不安の声が多数、寄せられた」と記載された。一方、原発停止で影響を受ける住民生活には触れなかった。

 ◆振り上げた拳

 九電にとっても、この日の申し入れは寝耳に水だった。

 瓜生道明社長に事前の連絡がない中で、午後3時に要請文を手渡す段取りが組まれていた。しかも、知事が九電本社(福岡市)や九電鹿児島支社(鹿児島市)を訪れるのではなく、県庁に社長を呼びつけた。瓜生氏は急ぎ、福岡から鹿児島へ向かった。

 三反園氏の姿勢に九電内では、いら立ちが募る。

 「(熊本)地震が起きて、自分たちが動かす設備に不安を抱かない事業者はいない。誰よりも地震の影響を心配したのは九電だ。だからこそ、速やかに状況を確認した」と同社幹部は語る。

 瓜生氏は「(地震後も)安全に運転を続けている。丁寧に説明を差し上げたい」と語っていた。

 だが、三反園氏が事前に九電に説明を求めることはなかった。

 三反園氏は知事選で反原発派の支援も受けた。その反原発団体は25日、「不安は再点検などでは解消できない」などとする文書を三反園氏に提出した。

 三反園氏にとって、振り上げた拳をどこかで降ろす必要はあっただろう。

 しかし、薩摩川内市や当事者である九電の意見に耳を傾けないままの要請は、同市や九電との信頼関係に、ひびを入れた。

 三反園氏は九電に対し「県民の声に真(しん)摯(し)に耳を傾けてほしい」と語った。だが、真摯であるべきは三反園氏ではないか。

 ◆停止想定せず

 とはいえ、知事に原発を停止する権限はない。九電幹部は「停止をしない形で対応できるか検討したい」と語り、定期検査前の停止は想定していないという認識を示した。

 他の原発に与える影響が大きいからだ。

 自治体の首長が代わる度に原発が停止するような事態になれば、国のエネルギー政策が立ち行かなくなる。

 九電は、平成23年の東京電力福島第1原発事故以降、「社員一人一人がスポークスマン」というスローガンを掲げ、安全対策の説明を続けた。平成26年10~11月、薩摩川内市や鹿児島県の議会、それぞれの首長が再稼働に同意したのは、こうした努力の結晶だ。

 川内原発は1号機が昭和59年、2号機は60年に営業運転を開始した。30年にわたり、九電は地元との信頼関係の構築に努めてきた。

 日本の電力の安定供給には原発が不可欠であり、地元と電力会社との信頼関係がその基礎となる。緊張感は必要だが、無意味な対立が深まれば、国のエネルギー政策までが停滞する。

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 鹿児島県の三反園訓知事による九州電力への要請のポイント

 一、熊本地震の影響を考慮した上で、施設や設備全般を点検し、異常がないことを確認する

 一、川内原発周辺の活断層を調査する

 一、周辺住民などから寄せられた不安の声に対応するため、自治体の避難計画に対する支援を強化する

 一、地震などの災害発生時や原発で事故が起こった際、包み隠さず正確な情報発信をする



>>>川内原発「停止なら大きな影響」 経済界から懸念
                            2016.8.27 07:06
      出典:http://www.sankei.com/region/news/160827/rgn1608270012-n1.html


エネルギーの安定供給を心配する九州の経済界からは26日、鹿児島県の三反園訓氏の要請を疑問視する声が上がった。

 「原発は安定電源の核だ。停止することは九州や日本経済に大きな影響をもたらす。三反園知事にはそれを踏まえた行動を望みたい」

 福岡経済同友会恒久幹事の石原進氏(JR九州相談役)は、こう語った。

 九州商工会議所連合会の礒山誠二会長も「三反園知事は県内に立地する原発の安全性を確認したい立場だろうが、川内原発は新規制基準に適合し、国が稼働を認めている」とコメントした。

 中小企業の経営者からは、電気料金への悪影響を懸念する声が相次いだ。

 メッキ加工業、新九金属工業(北九州市八幡西区)の新田芳夫社長は「メッキ加工には電気が不可欠で、原発停止の影響が電気料金に波及するのであれば苦しい」と不安をのぞかせた。

 電子回路の設計などを行うクリテック(福岡市西区)の志村徹社長は「福島第1原発事故以来、首相や知事が替わるたびに、エネルギーについての方針が変わっているようだ。われわれ零細企業は振り回されてばかりだ」とこぼした。

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 ■「大いに議論しては」九州の経済界

 鹿児島県の三反園訓知事が、九州電力に川内原発(薩摩川内市)の一時停止を要請した26日、九州の企業からは地場経済への影響を懸念する声が聞かれた。

 鹿児島経済同友会代表幹事の上村基宏・鹿児島銀行頭取は「経済の面では原発が止まれば悪い影響が出るが、誰が正しいのか、今は決めにくいところがある。大いに議論すべきだと思う」と発言。九州商工会議所連合会の礒山誠二会長は「川内原発は新規制基準に適合し、国が稼働を認めていると理解している」とのコメントを出した。

 自動車部品メーカー、ユニプレス九州(福岡県みやこ町)の太田秀樹管理部部長は「昨年度は年間約2億6千万円の電気料金がかかった。(原発停止の長期化で)電気料金が値上がりすれば収支に大打撃」と懸念。ベスト電器(福岡市)の担当者は「店舗では省エネ化を進めており、大きな影響はないと思う」と話した。

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「いたずらに煽るな,川内原発は大丈夫」-産経新聞の主張

 産経新聞が2016年5月7日の紙面で,揺れ想定の70分の1なのに…反原発派,熊本地震を利用 川内停止署名に12万人との記事を掲載している。

 その内容は,”熊本地震をきっかけに,反原発運動が活発化している。国内で唯一稼働している九州電力川内(せんだい)原発1,2号機(鹿児島県) に対し,インターネット上で呼びかけられた運転停止署名が6日現在,12万4千人を超えた。だが,原子力規制委員会は「現状で安全上問題はない」と科学的 根拠を挙げて地震の影響を否定。有識者もリスクは小さいと強調しており,過度に不安をあおる反原発活動の非科学性が浮き彫りになっている。”との,書き出 しに始まる。 ,産経新聞のサイト,http://www.sankei.com/politics/news/160507/plt1605070006-n1.html  に全文が掲載されている。
 
 なお,「反原発活動」に関連して,産経新聞は,4月20日に,次のような記事を掲載している。

 

>>>反原発派の言い分

  果たして産経新聞が言うように,反原発運動派の主張は, ”過度に不安をあおる反原発活動の非科学性が浮き彫りになっている”と言い切れるのであろうか。産経新聞と正反対の論述を展開しているのが,東京新聞である。

 

東京新聞 社説地震と減災 原発はなぜ止まらない
               2016年4月20日   http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016042002000128.html 

 過去にないような地震が起きた。ところが過去の想定に従って,九州電力川内原発は動き続けている。被災者の不安をよそに,責任の所在もあいまいなまま,3・11などなかったかのように。

 原子力規制委員会の田中俊一委員長は川内原発に「安全上の問題が起きるわけではない」と言う。

 政府もこれを受け「運転を停止する理由はない」と断じている。

 規制委は,川内原発の再稼働を認めた審査の中で,今回の地震を起こした布田川・日奈久断層帯による地震の規模はマグニチュード8・1に及ぶと想定したが,原発までの距離が約九十キロと遠いため,影響は限定的だと判断した。

 熊本地震は,その規模も発生のメカニズムも,過去に類例のない,極めて特異な地震である。

 複数の活断層が関係し,断層帯を離れた地域にも,地震が飛び火しているという。

 通説とは異なり,布田川断層帯は,巨大噴火の痕跡である阿蘇のカルデラ内まで延びていた。海底に潜む未知の活断層の影響なども指摘され,広域にわたる全体像の再検討が,必要とされている。正体不明なのである。

 未知の大地震が起きたということは,原発再稼働の前提も崩されたということだ。

 新たな規制基準は,3・11の反省の上に立つ。「想定外」に備えろ,という大前提があるはずだ。

 未知の地震が発生し,その影響がさらに広域に及ぶ恐れがあるとするならば,少なくともその実態が明らかになり,その上で「問題なし」とされない限り,とても「安全」とは言い難い。

 過去の想定内で判断するということは,3・11の教訓の否定であり,安全神話の時代に立ち戻るということだ。

 川内原発は,1,2号機とも運転開始から三十年以上たっており,老朽化も進んでいる。小刻みに続く余震で,複雑な機器がどのようなダメージを受けているのか,いないのか。

 交通網が断ち切られ,食料の輸送さえ滞る中,十分な避難計画もできていない。

 その上,九電は,重大事故時の指令所になる免震施設の建設を拒んでいる。

 原発ゼロでも市民の暮らしに支障がないのは,実証済みだ。

 それなのに,なぜ原発を止められないの? 国民の多くが抱く素朴な疑問である。
 


東京新聞 社説地震と原発 やっぱり原点に戻ろう
           2016年4月16日   http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016041602000142.html

 日本はやはり地震国。九州を襲った「震度7」に再び思い知らされた。福島第一原発事故のそもそもの原因は,地震である。その原点に立ち戻り,原発の安全対策の在り方を再点検するべきだ。

 「今までに経験したことのない揺れだった」と,強い余震が繰り返される中,住民は不安に戦(おのの)く。

 「断層帯全体が動いたにしては規模が小さい」と専門家。さらに大きな地震の恐れがあった,ということなのか。

 あらためて思い知らされた。「いつでも,どこでも,強大な地震は起こりうる」

 今月六日,福岡高裁宮崎支部は,今回の震源地からもさほど遠くない九州電力川内原発の運転差し止めを求める住民の訴えを退けた。

 高裁は,対策上想定される基準地震動(最大の揺れの強さ)を「極めて合理的」と判断した。

 住民側は「国内の原発ではそれを超える揺れが,二〇〇五年以降だけで五回観測されている」と観測地の過去の平均値から基準を割り出す手法に異議を唱えていた。

 瓦や石垣が無残に崩れ落ちた熊本城の姿を見ても,同じ判断ができただろうか。

 国会の福島第一原発事故調査委員会は,原因は津波だけでなく「地震による損傷の可能性も否定できない」と指摘。「小手先の対策を集積しても,根本的な問題は解決しない」と結論づけた。

 ところが,電力会社も原子力規制委員会も,地震の揺れを甘く見すぎてはいないだろうか。

 その象徴がくしくも九電だ。

 九電は,川内原発の再稼働がかなうやいなや,事故対策の指揮所になる免震施設の建設をあっさりと引っ込めた。それでも原子炉は止められない。

 原発は無数の機器と複雑な配管の固まりだ。見かけは正常に動いていても,強い震動がどの部位にどんなダメージをもたらすか。その積み重ねがどんな結果につながるか,未解明のままなのだ。

 断層のずれは,想定外の地震を起こす-。熊本地震の教訓だ。

 規制委の審査を終えて次回再稼働候補とされる四国電力伊方原発の近くには,日本最大の断層である中央構造線が走っている。

 今回の被害を教訓に,起こり得る地震の規模や影響をじっくりと検討し直すべきではないか。

 「いつでも,どこでも,強大な地震は起こる」。地震国日本では,これこそ社会通念であり,一般常識だからである。

 

>>>Japan Times  The decision to keep the Sendai reactors running is also drawing criticism overseas.

                                       source:Japan Times 2016-04-18

The decision to keep the Sendai reactors running is also drawing criticism overseas.
”Given the general situation on Kyushu — including the ongoing seismic and volcanic activity, the large number of evacuees, and the damage to the transportation infrastructure — I believe it would be prudent for the reactors to be shut down until conditions have stabilized,” Edwin Lyman, a senior scientist at the Washington-based Union of Concerned Scientists and an expert on nuclear materials and atomic power safety policy, said in an email to The Japan Times.

     --http://www.japantimes.co.jp/news/2016/04/18/national/despite-assurances-quakes-prompt-calls-switch-off-japans-nuclear-reactors/#.VxVIE


Ed Lyman

Edwin Lyman
Senior Scientist, Global Security Program

Edwin Lyman is an internationally recognized expert on nuclear proliferation and nuclear terrorism as well as nuclear power safety and security. He is a member of the Institute of Nuclear Materials Management, and has testified numerous times before Congress and the Nuclear Regulatory Commission. Since joining UCS in 2003, he has published articles in a number of journals and magazines, including Science, the Bulletin of the Atomic Scientists, Science and Global Security, and Arms Control Today, and he has been cited in thousands of news stories, including articles in the Boston Globe, Chicago Tribune, Los Angeles Times, New York Times, Wall Street Journal, Washington Post, and USA Today, and in segments on ABC, CBS, CNN, C-SPAN, MSNBC, NBC, NPR and PBS. Dr. Lyman also co-authored the critically acclaimed book, Fukushima: The Story of a Nuclear Disaster (New Press), which was published in February 2014.

Before joining UCS, Dr. Lyman was president of the Nuclear Control Institute, a Washington, D.C.-based organization focused on nuclear proliferation. From 1992 to 1995, he was a postdoctoral research associate at Princeton University’s Center for Energy and Environmental Studies (now the Science and Global Security Program). He earned a doctorate degree in physics from Cornell University in 1992.

   source: http://www.ucsusa.org/about/staff/staff/edwin-lyman.html#.VzCnQumD7XA


 

 

 

巨大噴火で,全電源喪失のリスク

 九州電力は<巨大噴火が起きる可能性は低い><噴火は監視できる> とし,噴火の兆候があれば核燃料を外に運び出すと主張している。だが,巨大噴火の可能性は低いのか,噴火を予知できるのかは疑問である。御嶽山の噴火は, 専門家も予測できなかった。もし,突然,大噴火が起き,川内原発が火砕流に直撃されたら大惨事になるのは必至である。また,火山灰や噴石で送電線が切断さ れると,何が起こるか分からない。福島原発のように“全電源喪失”に陥り,メルトダウンが起きるかもしれない。

 

 

 

九州には,17の活火山がある

  2014-10-kyuu01

 

   出典:気象庁HP http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/fukuoka/volcanofk.html

 

 

 

東京ブラックアウト

 

  前作,『原発ホワイトアウト』を凌ぐディテールと迫力。 「原発再稼働」が既定路線のように進む日本……しかし,その裏には真っ黒な陰謀が渦巻いていた! いったん「原発再稼働」を認めれば,「発送電分離」は不可能となる……そのカラクリを暴いていくと驚愕の真実にぶち当たった……そう,「原発再稼働」で殺 されるのは,大都市の住民なのである。 自分の家族の命と財産を守るため,一読を!

 

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原子力ムラの“最深部”を暴露した現役官僚が再び問う、原発再稼働がもたらす「最悪の結末」-
 
霞 が関で働く現役のキャリア官僚の話題作,『原発ホワイトアウト』の続編が『東京ブラックアウト』。著者の若杉冽(わかすぎ・れつ)氏が描くのは,「某国」 のテロリストが高圧送電線網を破壊したことをきっかけに,深い雪に閉ざされた日本海側の原子力発電所で重大事故が発生。首都・東京をはじめ,日本全体が再 び深刻な危機へとのみ込まれてゆく…というストーリー。

 原発推進、再稼働に向けた動きが着々と進み,その一方で事故が起きた際の避難 計画は穴だらけです。避難計画を策定している官僚自身も,住民に説明する自治体も,当の住民だってそのことをわかっているのに,誰も再稼働への流れを止め られない。こうした現状に対する「怒り」がこの作品の根底にある。



 

東京ブラックアウト


「原発再稼働」が既定路線のように進む日本……しかし,その裏には真っ黒な陰謀が渦巻いていた! いったん「原発再稼働」を認めれば,「発送電分離」は不可能となる……そのカラクリを暴いていくと驚愕の真実にぶち当たった……そう,「原発再稼働」で殺 されるのは,大都市の住民だったのだ!!

  若杉冽著
  ・現役キャリア官僚による告発の書

  (講談社 1600円+税)

 

原子力ムラから政治家へ金が流れる仕組み…。政治,官僚,産業界が一体となってつくり出している「原子力モンスターシステム」の全貌を暴露して話題 となった 『原発ホワイトアウト』から約1年半。著者で現役官僚でもある若杉氏が,多くの国民の声を無視して進められようとしている原発再稼働のウラにある欺瞞だら けの避難計画の中身と、懲りない原子力ムラの内情を再び告発する。

 



  **************原発ホワイトアト』 *******************************

 

▼(45)
 年の瀬は典型的な冬型の気圧配置となった。爆弾低気圧ともいわれる急激な天候の変化が日本列島を襲った。
一 二月二八日の仕事納めから三日連続で激しり降雪が続き,日本海側の山沿いでは、一気に五メートル超の積雪となった。海沿いは積雪量が少ないと一般的には言 われるが,平野部でも積雪は二メートル,海岸線沿いでも積雪は五〇センチメートルを超えた。                                
 仕事納めが終わり,発電所の人員も最小限の態勢となった。大晦日の三一日、昼時は一時暖かくなり、雪が雨に変わったが,夕方に再び冷え込みが厳しくなると,根雪の上に降った雨の水分が雪を凍らせていった。・・・・・・・(略)
                           原発ホワイトアウト   286~ 287ページ

 

 

 

 (47)
 「関東地方で大規模な停電が発生,原因は調査中」とのテロップがNHKの「ゆく年くる年」の放送の途中に流れたのは,新年を迎える数分前だった。

 

  停電が起きたのは関東地方の50万世帯だったが,停電を食らった世帯ではテレビでテロップを確認することもできず,不意の停電に不吉な予感を覚えてはいた が,多くの人間はそのまま床についた。たいていの場合,大雪のせいによる停電なのだろう,くらいにしか受けとめられていなかった。

 

 翌、元日の早 朝六時から、官房長官の緊急記者会見が官邸で行われた。「昨夜二一時前、関東電力の高圧送電線の鉄塔が倒壊する事故があり,新崎原発が緊急停止いたしました・…・・現在、原子炉を非常用電源で冷却中であります。   ・・・・・・・・・  

 

 周辺住民の方々は,冷静に対応願います。この事態によりまして,関東電力の供給区域内で,現在,五〇万世帯に停電が起きておりますが,順次復旧する見込みであります」 。
 緊張した両持ちで官房長官がこう述べる。

 

            ・・・・・・・・・・・

 

p295)

 新崎原発では,午前七時の段階で,原子炉を冷却中のバッテリー電源の残量がほとんどなくなりかけていた。そのため,非常用のディーゼル発電機を始動させようと,現場の当直の作業員が努力していた。
  前日夕方からの冷え込みは非常に厳しく,気温は,氷点下九・五度に達していた。キンキンに冷え込んでいるためか,ディーゼルl・エンジンがかからない。軽 油に含まれる成分が気温の低下によって流動性が低くなり,フィルター部で燃料を詰まらせていたのだ。燃料が詰まると,当然,エンジンには燃料がいかない。
                  
 作業員は,エンジンをかけようと焦る。ただ、原子炉についての知識はあるが,ディーゼル・エンジンについての基礎知識は欠落していた。作業員にはディーゼル・エンジンが始動しない理由がわかっていなかった。
 新崎原発の所長は,正月休みをとって,東京へ帰省していた。作業員が昨夜から中央制御室に詰めている所長代理に無線電話で連絡を入れる。
「ディーゼル・エンジンがかかりません!」
 所長代理が怒鳴る。
「そんなことあるか,馬鹿野郎!」
 午前七時半にバッテリー電源が切れたあと原子炉の圧は急速に上昇し始めた。俄然,中央制御室の緊張が,原子炉の圧の上昇に比例して,ぐんぐんと上り詰めていった。
 所長代理は,外部電源車の出動を命じた。

 

 外部電源車は、フクシマの事故の反省から,原子炉のある海岸線から少し離れた高台の車庫棟のなかに格納されていた。作業員が外部電源車の車庫棟に向かおうとするが,そこに行く道は,五〇センチメートル以上の深い根雪に覆われていた……吹雪も強まっていた。
「車では近づけません!」
                   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

            

 

                                原発ホワイトアウト   292~ 293ページ 

 

 

 


 

原発ホワイトアウト
若杉冽著
 ・現役キャリア官僚による
告発の書
 講談社刊

 

内容紹介

 


 

キャリア官僚による、リアル告発ノベル! 『三本の矢』を超える問題作、現る!!

再稼働が着々と進む原発……しかし日本の原発には、国民が知らされていない致命的な欠陥があった!
この事実を知らせようと動き始めた著者に迫り来る、尾行、嫌がらせ、脅迫……包囲網をかいくぐって国民に原発の危険性を知らせるには、ノンフィクション・ノベルを書くしかなかった!


目次

 


 

第1章 選挙の深奥部
第2章 幹事長の予行演習
第3章 フクシマの死
第4章 落選議員回り
第5章 官僚と大衆
第6章 ハニー・トラップ
第7章 嵌められた知事
第8章 商工族のドン
第9章 盗聴
第10章 謎の新聞記事
第11章 総理と検事総長
第12章 スクープの裏側
第13章 日本電力連盟広報部
第14章 エネルギー基本計画の罠
第15章 デモ崩し
第16章 知事逮捕
第17章 再稼働
第18章 国家公務員法違反
終章 爆弾低気圧

 





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ジャンル:
東日本大震災



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