九州のスーパー各社は,軒並み減収,もしくは売上が伸び悩んでいる。そして,全国展開する大手スーパーとの競争が激しくなる中,各社とみに生き残りの途を探っている。
------------------------------
>>>鹿児島 タイヨーは,経営陣による自社買収(MBO)で上場廃止
鹿児島県を地盤とする食品スーパーのタイヨー(鹿児島市)は2013年10月12日、株式の非公開を目指した経営陣による自社買収(MBO)の結果、応募があった1393万株を10月19日に取得すると発表した。タイヨー社長の清川和彦氏が社長を務める「清和薩摩」(鹿児島市)がタイヨーの親会社となる。
なお,2013年(平成25年)11月, 東京証券取引所第2部と福岡証券取引所は上場廃止となった。
⇒⇒ 告知 ⇒ 清和産興株式会社による当社普通株式に対する公開買付けの結果並びに 親会社及びその他の関係会社の異動に関するお知らせ http://www.everybirdie.net/ir/9949/350497/
・売 上 高:1,308億円(2012年2月末)
・店 舗 数:93店舗
・従 業 員 数 :8,282名(社員1,379名、嘱託326名、準社員4,383名、アルバイト2,194名(平成24年2月)
----------------------------------
>>>2013年09月 福岡-西鉄資本・業務提携でマルキョウの筆頭株主に
西日本鉄道(福岡市)とマルキョウ(福岡県大野城市)は2013年09月04日、スーパー事業強化を目的とする資本・業務提携に基本合意したと発表した。年内に西鉄がマルキョウの発行済み株式の15%(235万000株)を約11億9700万円取得、筆頭株主となる。
西鉄は「西鉄ストア」と「あんくるふじや」を福岡、佐賀両県で計62店舗(2012年度の売上高は785億4500万円)。
安売りスーパーの先がけ的存在のマルキョウ。福岡県を中心に佐賀,大分,長崎,熊本の北部九州5県に97店舗を展開し,「九州で一番安いスーパー」を旗印とする。(2012年9月期連結決算の売上高は878億2600万円)。同社は,福岡証券取引所に上場しているが,株式市場での評価は低かった。のの理由は,過去3年以上,出店をストップしていることにあった。新規出店がないことから,競合激化に伴い既存店の売上高は減少が泊まらず,減収傾向に歯止めが効かない状況にあった。
-------------------------------
>>> 北九州市を地盤のスーパー大栄、イズミの出資受け入れ
大型ショッピングセンター「ゆめタウン」などを展開するイズミ(広島市)は、北九州市の「スーパー大栄」と資本提携。将来的にはを買収する方針。スーパー大栄は,イズミから営業担当の役員を迎える。
スーパー大栄は福岡県や大分県などで31店を運営。競合他社などとの価格競争の激化が響き、14年3月期の単独売上高は230億円と、5期連続の減収となる見通し。経営体制の立て直しに向けて1年ほど前から資本提携先として複数企業と交渉してきたという。
--------------------------------------
>>> マックスバリュ九州 生鮮4品がアキレス腱
マックスバリュ九州は,福岡県福岡市を本拠地とし,佐賀,大分,宮崎,鹿児島に店舗展開している。同社は2013年2月期連結決算で増収増益と,安定成長を続けている。ただし,売上高(営業収益)を総店舗数で割った一店舗当たりの売上高では,ハローディ,西鉄ストアと較べて低い水準にある。この原因は,生鮮品の売上構成比が低いことに起因する。生鮮部門の強化が当面の課題となっている。
------------------------------------
>>>ハローディ 消費者に感動を!!! -競争力の強化に腐心-
ハローディは,売上高の拡大を第一義とせず,競争力のある「九州最強のスーパー」を指向している。同社の一店舗当たりの平均売上高は,17億1100万円で九州のスーパーマーケット業界では暖冬のトップである。マックスバリュ九州は,10億円台,鹿児島のタイヨーは14億2100万円にとどまる。
毎年,2~3店舗は出店しており,着実に商圏を拡大・確保している。
◆【九州流通業界】 ブログ アーカイブス
・鹿児島の食品スーパー タイヨー 「経営陣のMBO成立」・3
・鹿児島の食品スーパー タイヨー 「経営陣がMBO」・2
・鹿児島の食品スーパー タイヨー 「経営陣がMBO」・1
・セブン-イレブンの鹿児島進出で大苦戦のスーパー「タイヨー」・1
・九州でのセブン-イレブンの存在-<地域大手のイオン,トライアルカンパニー,コスモス薬品をしのぐ規模>
・
激流 2014年 03月号 [雑誌] | |
特集 コンビニに打ち勝つ 食品スーパーデリカの反撃 | |
国際商業出版 |
特集 コンビニに打ち勝つ 食品スーパーデリカの反撃
■競争力格差の自覚が生み出す劣勢挽回の2つの切り口
■ヨークベニマル(ライフフーズ)・・自社工場への傾斜を深め人口構造の変化に備える
■イオンリテール・・幕張新都心で実験する総合スーパーの食シーン対応
■阪食・・出自は百貨店の強みを生かす高質食品専門館の先兵役
■エブリイ・・売り切れ御免の逆転の発想で獲得した消費者の熱い支持
■ライフコーポレーション・・定番商品からオペレーションと新商品に向かう改革の矛先
■サミット・・主力商品強化に始まり新店でコーナー化にステップアップ
■マックスバリュ九州・・異業種同業の激戦区で花開く1グラム1円のおかずバイキング
■コープさっぽろ・・偶然を利用して生協初のでき立て惣菜の宅配に挑戦
■信濃屋食品・・脱スーパーで作り出す、本格料理と土日のメリハリ
■ヤオコー・・三味の内省化と新惣菜センター稼働で始まる巻き返し
■いなげや・・コミュニケーションの横展開で惣菜シフトを明確化
■ロピア・・生鮮DSが挑む安さと美味しさ両極の実現
■日本アクセス・・スーパーのニーズに応え簡便・上質商品の開発が急ピッチ
◎INTERVIEW・この人に聞く(第一屋製パン 門脇 宜人 社長)
・名門企業再生のスタート台に立てた
◎中国レポート
・13億の人口を抱える中国に忍び寄る食糧危機の足音
◎特別レポート
・その後が読めない消費増税対応の枝分かれ
◎新店レポート(イオンモール幕張新都心)
・3つのキーワードを具現化する次世代SCの滑り出し
◎米国小売流通業最前線レポート
・Part1 外食市場の構造を一変させる新業態の台頭
・Part2 新ブランドのビールの売り方を変え、市場が活性化
◎データが語る 消費の実態(ドラッグストアのフェイスマスク)
・大容量低価格のヒットでユーザー獲得競争が激化
◎バイヤーズ・アイ
・マルエツ 商品本部 加工食品部マーチャンダイザー 小澤光夫
「簡便調味料」 時代のニーズをしっかり捉え、改廃のスピードを上げる
◎ 話題店舗訪問
・FICO&POMUM JUICE(スムージーとフレッシュジュースの専門店)
青果の恵み丸ごとの健康飲料専門店が出現
◎食品流通変化の先読み
・今も昔も食の安全・安心への無理解と無策
◎業界支援(日本惣菜協会)
・市場の信頼を勝ち取る自主表示と新教育事業の創設
◇ケーススタディ【クックサン(いなげや惣菜子会社)木村博尚社長】
・デリカアドバイザーで磨く惣菜を柱とした店作り
◎流通トピックス
・高島屋新宿店の建物取得に1050億円投資の愚
・あの「しまラー」はどこへ?しまむら、五期ぶり減益の苦悩
・大同団結へSM2協会統合の胸突き八丁
・コープさっぽろ、契約職員1000人正職員化が示す「教訓」
・円安に苦しむニトリ低価格戦略大転換か
◎海外情報
・激動の中国小売業、ウォルマートは サムズクラブで勝負
・驚異的な伸びをみせた年末のオンラインセール
・ジュエリーとファッション分野でM&A旋風強まる
◎情報ファイル
・伊藤忠食品 食品総合展示会「FOOD WAVE 2014」を名古屋で開催
・ハウス食品 春の新製品発表会を開催、消費者の「賢い消費」に対応する
・イオン アジアの学生による事業戦略プラン策定コンテストを開催
・ファミリーマート ファミマプレミアムシリーズ、ラインナップ強化が進む
・東洋水産×味の素 即席麺事業の合弁企業設立、新興国の成長市場を開拓
・新日本スーパーマーケット協会 横山清協会長・スーパーマーケット・トレードショーへの期待を語る
逆風で伸びる革新企業の秘密。なぜ、九州から次々に全国に通用する革新企業が生まれるのか?注目革新企業、業態別、県別、注目エリアなどなど新たな闘いが繰り広げられる、流通激戦区の最新俯瞰図。