九州の流通業界 トピックス-注目される動き!!
鹿児島ではコンビニのセブンイレブンが2011年3月、県内に1号店を出店後、139店舗(2014年2月10日現在)出店する。鹿児島スーパー業界の雄 タイヨーはセブンイレブンの進出により大きな影響を受けた。これが昨年7月に発表された三井住友銀行から融資を受けてのMBO(経営陣による株式買収)に よる大証二部及び福証の上場廃止にもつながる。
▼トピックス(2014/05/06)
鹿児島の地場スーパーの タイヨーにセブン&アイが触手? その1
>>>日本発!小商圏型メガドラッグストア コスモス薬品
今から13年前、九州の流通企業のトップは 熊本県の寿屋だった。それから12年後の2013年度の流通企業の売り上げトップは11年前に売上高225億円だった「ドラッグストアコスモス」のコスモス薬品である。コスモス薬品は,日本で初めて小商圏をターゲットとしたメガドラッグストアを多店舗展開するビジネスモデルを構築した。小商圏(商圏人口15,000~20,000人)に限定した出店戦略を貫いている。
>>>イズミ 九州へ本格的に進出
広島県に本社を置くイズミの九州への本格的進出の動きも注目される。イズミの店舗数は現在97店だが、今後3年間で新店30店舗を出す計画である。2014年以降は熊本県、福岡県、広島県を中心に9店舗を出店することが決定している。
イズミは地方食品スーパー(SM)との提携に傾注しており,2012年には熊本県の中堅・(株)西紅を、子会社・ゆめマートを通じ買収した。イズミの支援を受けてニコニコ堂の小型店を継承したゆめマートは、熊本県内では最大手SMの1社に成長している。
※[ 2012年8月29日 ]
◆1月31日,北九州のスーパー大栄と資本業務提携し,同社の第三者割当増資の引き受けを決定
イズミと北九州市のスーパー大栄は,1月31日,資本・業務提携すると発表した。イズミは、北九州郊外に大型店のゆめタウン遠賀とゆめタウン行橋を有する。最近はスーパーのゆめマート小倉東も開店させているが,100万都市の北九州 市は実質未開拓領域となっている。そこで,北九州市の西部を地盤とし,31店舗展開していているスーパー大栄に対し,最終的にイズミグループの傘下入りを前提に出資したとみられる。
>>>西鉄 資本・業務提携でマルキョウの筆頭株主に
西日本鉄道(福岡市)と地場スーパーのマルキョウ(福岡県大野城市)は,2013年09月04日、スーパー事業強化を目的とする資本・業務提携に基本合意したと発表した。西鉄がマルキョウの発行済み株式の15%(235万000株)を約11億9700万円取得、筆頭株主となる。
安売りスーパーの先がけ的存在のマルキョウは,福岡県を中心に佐賀,大分,長崎,熊本の北部九州5県に97店舗を展開し,「九州で一番安いスーパー」を旗印 とする。(2012年9月期連結決算の売上高は878億2600万円)。同社は,過去3年以上,出店をストップしている。新規出店がないことに加え,競合激化から既存店の売上減少に歯止めが効 かない状況にあり,テコ入れを迫られていた。
>>>タイヨーの上場廃止
鹿児島ではコンビニのセブンイレブンが2011年3月、県内に1号店を出店後、139店舗(2014年2月10日現在)出店する。鹿児島スーパー業界の雄タイヨーはセブンイレブンの進出により大きな影響を受けた。これが昨年7月に発表された三井住友銀行から融資を受けてのMBO(経営陣による株式買収)による大証二部及び福証の上場廃止にも深く関連する。
同社の経営陣は否定するが,大手スーパーとの提携が取りざたされている。私は,銀行筋の画策により,近い時期に思いもよらない企業グループによるによる買収劇が起きると予想する。
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流通専門誌 「激流」最新号の目次情報
「激流 2014年 04月号 [雑誌]
特集 消費増税後に訪れる異次元の業界再編
【地域編】
■北海道 (究極の寡占市場で残された中堅SM最後の色分け)
■秋田・岩手(合従連衡組と地場スーパーの混戦を制する高齢化対策)
■神奈川(県外大手の攻勢でドル箱エリア噴火のカウントダウン)
■愛知(肥沃な商圏を窺う進出組の増加で優勝劣敗の構図が鮮明化)
■広島・岡山(競争無風地帯で始まった大手二強の代理戦争)
■四国(人口減と高齢化の島に押し寄せる第三勢力の荒波)
■九州(旧来勢力を駆逐したDS、コンビニ新勢力の次の矛先)
【業界事情】
インタビュー
日本M&Aセンター 三宅 卓社長
・地域密着だけでは生き残れない大手寡占の激流
食品スーパー
・一〇〇〇社のプレーヤーがこぞって糾合に動き出す
調剤薬局
・調剤報酬見直しで中規模薬局を襲うM&Aの再過熱
地方スーパー(フロンティア・マネジメント 代表取締役 松岡真宏)
・三つの危機感が背中を押し四つの再編パターンが交錯
食品卸業界 (日本M&Aセンター 企業情報部 副部長 金子義典)
・異業態卸との連携を引き金に第三次再編に突入
◎INTERVIEW・この人に聞く【コープみらい 土屋 敏夫 代表理事 専務理事(統括)】
・名門企業再生のスタート台に立てた
◎特別レポート
・海外M&Aを成功に導く、マネジメント力
◎激流レポート
・土壌汚染、物流に始まる豊洲新市場移転の難題山積み
◎激流レポート
・札幌・JRタワー成功の立役者、JR北海道・坂本元社長の死
◎中国レポート
・電子商取引を駆使、農村経済を活性化させた「淘宝村」の試み
◎米国小売流通業最前線レポート
・Part1 薬局市場に押し寄せるオバマケア医療改革のインパクト
・Part2 ウォルグリーン食品戦略強化へ踏み出す
◎新日本スーパーマーケット協会「第48回スーパーマーケット・トレードショー2014」
●地域社会から世界に広がるトレードショー
インタビュー
・FMI(FOOD MARKETING INSTITUTE)シニアバイスプレジデント ダグマー・T・ファー
・台湾流通業協会 理事 喜美超市(シビルスーパーマーケット)社長 陳 ■一
(■は左が金右が昆)
◎バイヤーズ・アイ
・ファミリーマート 商品本部 加工食品・飲料部 江口 智史
「飲 料」・売れ筋情報を生かすPB開発で売り上げ増を図る
◎ 話題店舗訪問
チャイハネPart1(エスニック雑貨・衣料の店)
・ネパールを入り口に、世界のフォークロアにお客を誘う
◎食品流通変化の先読み
・卸売市場改革に不可欠な生産者から消費者目線への転換
◎商品戦略
丸大食品
・関連販売効果をフルに引き出す付加価値商品の提案
エスビー食品
・内食志向の追い風を生かす時短調理と本格の味わいを提案
◎流通トピックス
・大阪は手強い大阪三越伊勢丹返り討ちの理由
・マックは今や「草刈り場」外食業界は実質主役が交代へ
・束の間の活況に湧く家電量販店業界
・大丸が三越伊勢丹グループを抜いた札幌冬の異変
◎海外情報
・多難な船出を迎えたウォルマートの新CEO
・カルフールが二〇億ユーロでショッピングモールを買収
・ラグジュアリーブランドの対決、コーチ対マイケルコース
◎情報ファイル
・日本M&Aセンター、青山財産ネットワークス 「最新の税制改正から考える相続・事業承継セミナー」開催
・ローソン コンビニ進化型の新フォーマット「ローソンマート」が登場
・ポッカサッポロフード&ビバレッジ 一四年度マーケティング方針説明会を開催
書評、キャンペーン 、新製品紹介 、バックナンバー紹介、読者の声・編集後記
「激流 2014年 04月号 [雑誌]
◇川上から川下までを網羅した流通情報誌
流 通業界全般の専門誌としてスーパー、百貨店、コンビニエンスストア、生協、ホームセンターや無店舗販売、問屋業界、物流など広く小売業の全般を捉えていま す。小売業の業績や購買傾向を探ることで、景気、個人消費の動向、さらに消費者ニーズの変化を探っていきます。また、スーパーのバイヤーに商品情報あるい は消費者の嗜好や変化を取材、誌面化するものや、ある商品郡の売れ筋を調査、そこから市場動向、将来性を分析します。