「身の丈」経営,「身の程」人生

身の丈,身の程を知って生きる・・・・・

TPPを考える−日本農業の現状

2011-11-05 07:43:07 | TPP−日本の農業政策

 日本の人口の3%に満たない約300万人の農家が日本の食料の大半を支える。農業従事者の平均年齢は65歳を超え,後継者不足もあって,埼玉県と同じ面積の耕作放棄地が広がっている。その農家の高齢化と減少など,幾多の難問を抱える日本農業。農業を覆う現状の問題点を追求し,農業改革の方策を探る。(政府の農業政策

 日本の国土は狭く,農業には適さない。したがって,日本の農業は競争力に欠ける。農業貿易が自由化されれば,日本の農産物はひとたまりもない。また,農林水産業といった第一次産業は,日本のように労賃が高い国では衰退し続けると広く考えられている。このように日本農業には,“弱者”のイメージと,将来性への危機感がつきまとう。 このため,農業の将来性に確信を持って就業する若物は少ない。

 生産量に応じた補助金を出して農家を保護するというのが,これまでの日本農政の基本的なスタンスであった。その補助金の原資となるのが,輸入農産物にかかる関税であった。これまで関税に裏付けられた高い農産物価格で農業を保護してきたが,日本農業の衰退に歯止めがかからなかった。
 1960年から今日までGDPに占める農業の割合は9%から1%に減少した。一方,65歳以上の高齢農業者の比率は1割から6割へ上昇した。専業農家は34.3%から19.5%へ減少し,第2種兼業農家は32.1%から67.1%へと大きく増加した。53年まで国際価格より低かった米は800%の関税で保護されるなど国際競争力は著しく低下した。食料自給率も79%から40%に低下した。

 外国からの安い農産物におされ,兼業農家がつくる農産物のみならず,専業農家がつくるものも,市場から駆逐されるとなると,問題は深刻である。極端な場合,兼業農家は自分たちが食べるだけのものだけを栽培し,専業農家はいなくなるという事態にもなりかねない。 日本の農業はどうなるのか。国際競争にさらされた時,果たして生き残ることができるのか・・・・・。

 小規模な兼業農家を手厚く保護するため,高関税で輸入米の参入を抑えてきた。そのことこそ,専業農家の意欲をそぎ,日本農業の衰退を招いた元凶ではあるまいか。この際,TPPをテコに,海外との輸出競争にも耐えられるぐらいの強い農業を目指すべきである,との指摘もある。
 

 日本農業は,国際競争力のある農業を育成し農産物輸出を強化,拡大することが重要との意見が強い。 経済学者伊東光晴先生(京大名誉教授)は,TPP参加は誤りであり,日本の米作・畜産は規模拡大政策では存立し得ないとし,“日本農業に大きな打撃を与えない国との間の2国間協定で,TPPにならい,関税をゼロに向けていくべき”である。それのみが現実的であろうと,説いておられる。
 そして,「日本の農業関係者は,日本の政治家には期待できないかもしれないことを覚悟し,自分たちで自らを守る体制を作らなければならない。生産者と消費者を縦につなぐ組織の構築である。」とも言い切っておられる。

  いま,欧州の債務問題に伴う超円高で,輸出メーカーを中心に多くの日本企業の業績が悪化し,工場の海外移転が加速しはじめている。TPP参加は,関税撤廃など交易条件を大幅に改善することになり,長期的には,こうした産業空洞化の回避にもつながる。政府は,直ちに交渉参加を決断すべきときにきている,との意見もある。

◆TPPブログ−バックナンバー

 


□■□■[-楽天プレミアムカード-]■□■□

     
           
           
           
           

 

ジャンル:
政治
キーワード
日本の農業 国際競争力 日本の政治家 産業空洞化 食料自給率 鹿児島県知事 第一次産業 耕作放棄地 農林水産業 農業従事者
コメント (1) |  トラックバック (0) |  この記事についてブログを書く
Messenger この記事をはてなブックマークに追加 mixiチェック シェア
« 東京地裁安愚楽牧... | トップ | 長崎発−前向きの... »

コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ラベンダー)
2011-11-05 12:17:03
欧米の補助金は莫大です。日本6000億円 アメリカ1兆8000億円 実際は3兆円と言われる。EUは 4兆円
フランスの農家の収入の8割は補助金。それは 食料の安全保証を考えるから。日本はその意識が薄い。ブッシュは日本の食料に対する危機感のなさを陰で馬鹿にしていたそうです

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。
※文字化け等の原因になりますので、顔文字の利用はお控えください。
下記数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。この数字を読み取っていただくことで自動化されたプログラムによる投稿でないことを確認させていただいております。
数字4桁

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。

あわせて読む