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「トライアルカンパニー」鹿児島市に初出店へ

2015-03-02 00:01:31 | 九州経済(地域経済)

 

  --追加記事⇒⇒ 2015/09/05 トライアルの鹿児島出店,恐るに足らず? vs 迎え撃つイオン,ニシムタ 

                    

「トライアルカンパニー」鹿児島市に初出店へ」

 「ディスカウントストアトライアル」を展開するトライアルカンパニー(福岡市・楢木野仁司社長 2014年3月期  店舗数  165)は,鹿児島市東開町に「スーパーセンター トライアル 東開店」を出店する。開業は,2015年12月1日である。同店は,鹿児島市東開町のイオンモール鹿児島の近くで,店舗面積は3,604平方メートルである。
 この地域は,ケーズデンキなど大型家電店やホームセンターなど商業施設が集中している地域でもある。

  ※イオンモール鹿児島(googlemap)

 

 ※ケーズデンキ鹿児島本店(googlemap)

◇九州・沖縄の2013年度小売業売上高ランク

                   ※出典:西日本新聞電子版

  東京商工リサーチ福岡支社が,10月21日発表の「2013年度の九州・沖縄の小売業売上高ランキング」によると,九州中心にドラッグストアを展開するコスモス薬品(福岡市博多区 http://www.cosmospc.co.jp/ ) が,3292億円で2011年~12年度と2年間連続1位トライアルカンパニーの3070億円を抜いて,初の1位となった。3位はイオン九州で2456億 円。通信販売のジャパネットたかた(長崎県佐世保市)は,掃除機など新商材の販売が功を奏し,2012年度11位から6位に浮上した。
 なお,九州・沖縄の売上高合計は4兆9104億円で,過去最高だった前年度から1.7%減であった。

 


>>>九州・沖縄小売業売上高 2011年~12年度1位,2013年度2位 トライアルの躓き


 九州では,トライアルカンパニ,コスモス薬品,ミスターマックス,ダイレックス,ルミエール(三角商事)と九州地盤のディスカウントストア系企業に加え,全国展開のドンキホーテが進出し,過激な価格競争をくり広げている。

  そんな中,これまで快進撃を続けて来た「ディスカウントストアトライアル」を展開のトライアルカンパニー(本社:福岡市東区・楢木野仁司社長)が,苦戦している。同社の2014年3月期の売上高3070億9300万円(不動産賃貸収入などを含む)であった。九州ではドラッグストアチェーンの「スーパード ラッグコスモス」を展開するコスモス薬品 (本社:福岡市博多区、2014年5月期連結売上高3718億2500万円)に次ぐ,第2位の売上高である。

 トライアルカンパニーが当面する課題は,売り上げと利益の確保にある。売り上げが振るわないため,円安による仕入れ価格の上昇を売価に転嫁できず,当然の結果として営業利益の減少を招いた。
 2014年3月期は22店舗を新規出店したことによる販管費の増加もあって営業利益は前年対比で半減,経常利益は同約40%減となった。最終利益は特別損失などの計上もあって2億6900万円と,前年対比82.4%の減少である。 

 トライアルの,純売上高の3045億7000万円から仕入原価を差し引いた粗利益(売上総利益)は,販管費を下回り2億8400万円の赤字である。前期の租利益率は,106.47%と0.53ポイント悪化した。
 これを,家賃などの「その他営業利益」が25億2300万円で本業の損失を穴埋めし,営業利益で22億4000万円の黒字を確保している。この収益構造は,スーパーの業績低迷をショッピングセンターのテナント収入やクレジットカード事業で補うイオンの収益構造に似る。
 
  この件に関して,7月実施の取引先とのトライアル会の席上,同社の永田久男・代表取締役会長は、大幅減益の主因はドラッグストア子会社のトライウエルの分 離の影響であり,「連結売上高は3134億1700万円で経常利益が前年度並みだった」と釈明している。だが,トライアルカンパニーは連結決算の内容を公 開していないこともあって,この説明はいささか説得力を欠く。

                                 ※本稿の参考資料 「激流 2014年 12月号」 p14~P44
 
◇株式会社トライアルカンパニー  http://www.trial-net.co.jp/corporate/profile.html
       ( Trial Company ,Inc. )
・創業     昭和49年4月
・設立     昭和56年7月
・資本金     21億2335万300円
・ 事業内容     スーパーセンタートライアル(郊外型総合販売店)の経営 食品・生鮮食品・家庭用品・衣料品・家電製品の販売 「スーパーセンタートライアル」 「メガ センタートライアル」 「トライアルマート」 「ディスカウントコンビニトライアル」「ドラッグアンドフレッシュトライアル」 「バラエティストアトライ アル」 の6業態で展開コンピュータソフトの開発、流通システムの開発

・従業員数(グループ)     社員 3,686名 アソシエート 14,874名(2014年6月現在)
・本社所在地     福岡市東区多の津1-12-2 トライアルビル
・取引先銀行     みずほ銀行、りそな銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、福岡銀行、北九州銀行、日本政策投資銀行

  決算月       売上高    店舗数
2002年9月期      216     15
2003年9月期      459     25
2004年9月期      651     31
2005年3月期      421     38
2006年3月期    1,053     48
2007年3月期     1,300     58
2008年3月期     1,504     75
2009年3月期     1,711     90
2010年3月期     2,096    107
2011年3月期     2,384    131

2012年3月期     2,529      138
2013年3月期     2,784      159
2014年3月期     3,127      165

*売上高の単位は億円 * 2005年3月期は半期決算

        出典:http://www.trial-net.co.jp/corporate/profile.html

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1 コメント

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客も使い捨て (通行人0)
2015-07-17 11:29:52
栃木千葉あたりだと、潰れた店を利用して開店し、ある程度客がついて物件が高く売れるようになったら、閉店し売り飛ばす。スタッフは当然使い捨て。支那的路上商売でショバの価値上げたらショバ売り払う手法。客の迷惑なぞ知ったこっちゃない。

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