世間知らず

毎日のやられっぷりを書いていこうかなと・・・

人種差別

2005-02-25 | サッカー
人種差別反対運動の背景 number より。

イングランドでは人種差別は歴然としてあります。
しているほうに自覚はなくても、された、されているほうは忘れることなどできません。

わたしの住んでいた街では、あるエリアにモスクが建ったとたんにそのエリアのアパートや部屋の賃貸料金が驚くほど安くなりました。

スタジアムでは、いくら順番を待っていても、周りに人が一人もいなくなるまで、コーヒー一杯買えませんでした。
スタンドには有色人種は多くありませんでした。

「何しにここに来てるの?」と、スーパーのトイレで見知らぬおばさんに問い詰められたことがあります。
あなたの来るところじゃないのよ、という圧迫感がありました。

北のほうだからかもしれないですけど…

知り合いのイングランド人ご夫婦はいつも言ってました。
「We want to be different, as actually we are different.」

ヨーロッパ、イギリス、欧米、などという言葉を使って、他と一緒にしてほしくない。
自分たちは「違う」のだから、と。

それが差別であるという自覚が何もありません。
当時は「ただ正直なだけなの?」と不思議なような納得できないような、複雑な気持ちでした。

人種差別をなくすことは、一企業の一過性のキャンペーンでできることではありません。
国民の意識を変えることであり、価値観を変えることです。

人種、国籍、肌の色、母国語…これは自分のアイデンティティであり、誇るべきものです。
自分にとってそういう大切なものなのに、相手のは尊重できない人がまだまだ多いようです。

いつか人種差別という言葉が死語となるような日がくることを心から願っています。
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