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匂いのない世界

最近、田んぼに水がはりだして暖かくなってきたのもあってとても気分がいいです。

匂いがします。毎年、同じ時期に同じ匂い。沈丁花の匂い。桜の匂い。田んぼの匂い。

何かで聞いたことがありますがこの匂いが人の記憶を想起するのに一番役にたつそうです。匂いが発端になって記憶の扉を開けることができるのかも。

そういえば仏教ではお線香をあげることをとても大事にします。香を炊くということですがいい匂いが出る原木が昔は一国の石高になるぐらいの価値があったと考えると人の持つ価値基準とはなんともわからないものです。戦国時代なんかはお茶碗なんかも同様に価値のあるものでした。

いい匂いのお線香を炊くと私はなんとも言えない懐かしい気分になります。本山でのことをその匂いから思い出すからかもしれません。
それよりも古い民家のあの独特な匂いが好きです。またよく市販で売られている毎日香も昔から家で使ってきたので大好きです。

それを考えると私が好きな匂いはけっして高価ななかなかかぐことのできないものよりも、私の歴史の中に埋め込まれている記憶から発する匂いなのかもしれません。


話は変わりますが今日宅配業をしている方にこんな話を聞きました。お米三十キロを一件の家に届けるのとアマゾンの製品を三十件に届けるのとが会社にとって利益が同じだそうです。便利な時代はどこか人間社会のあるべきリミッターをカットしてしまっているのかもしれません。

そんな生活がこれからも加速することによって記憶を省みる余裕さえ生まれない匂いのない世界にならないか心配です。
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コメント
 
 
 
香りのある世界 (麗華)
2017-04-19 00:46:59
この辺りは桜もだいぶ散ってしまって少し寂しい気がいたします。
田植えは早い地域では3月末くらいから始まっているそうですね。

桜の香りとても心地よくて大好きです。

最近お線香の香りも好きになりました。(毎日の日課のおかげかもしれません。)

香りのある世界って本当に素敵ですね。余談ですが、注射前のアルコール消毒の香りも実は大好きです。

本日(4/18)も1日お疲れ様でございます。
 
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