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ネタばれ

私は火祭りで火の上を渡る時にこの上ない緊張と快感を感じていました。

何度もやけどしているからわかっているのです。一瞬で大やけどになることを。そのギリギリのところをなんとか乗り越える火渡りの行が大好きでした。ほんの一瞬です。三歩か四歩で走りぬけます。火は勢いのある時で頭の上まであがるので額をガードしないと危ないです。印を組んで顔の前に腕をあげます。天候や風で火は生き物のように変わるので用心しなければ本当に怖いものだと思います。

見た目ほど熱くない火もあればこちらの気合が負けそうなほど熱くうねる炎もあります。しかし火の行を満行できてはじめて不動明王に近づいた気分になるのです。
お不動様は火を背中に背負っています。熱くないはずがありません。しかし私達の苦しみを焼き尽くす智慧の炎であるかぎりその火生三昧の行から逃げることはできないのです。

私の身体には松明行でやけどした痕が今でもお腹に結構のこっています。白衣の袖に葦を束ねた松明を通す行です。でも実際はお祭りの本番でなく隠れて練習をかねて行をしていた時の痕がほとんどです。きちっとした行でないから結構やけどしたみたいです。
火渡りも実は何度も杉の葉を燃やしてその上をわたってどれだけ痛さになれるか試したりしていました。

今となっては懐かしい日々です。

私は不器用だから何をするにしてもこうした努力をしないとまともに行ずることができないみたいです。
ネタばれしてしまったのはもうそれほど恰好つけなくてもいい年齢になったからでしょう。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
努力の証 (麗華)
2017-06-19 01:27:27
成功の影には多大な努力があるのですね。

何事にも精一杯の気持ちで努力なさるお姿はあなた様らしいと思いました。

身体を張った素敵な行のお話ありがとうございます。

本日(6/18)も1日お疲れ様でございました。
 
 
 
6月ですね。 (猪八戒)
2017-06-19 10:45:31
火祭りの時期ですね。以前、行ってみようと思ったのですが高いお山の上のお寺さんだと思い諦めました、今年も平日なので断念です。
やはり、和尚様は仏様と人間の間を生きているのですね。仏様に向いては苦行を重ねる修行僧、里人の前ではいつも涼しいお顔で諭されて、お腹の火傷がどれほど痛くても精一杯のお声でお経を唱える。私はいつも和尚様のお声は絶対天上界まで届いていると思っています。
 
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