怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

くすねた食べ物を大事にしている

2016年07月29日 | カテゴリー分けするのに飽き
ドイツ人E子さんの行動は常軌を失っていることが多い。
その行動の一つは食べ物のお持ち帰りだ。レストラン等の外食先で食べ残したものを持ち帰るのではなく、招かれた家庭や持ち寄りパーティなどで、こっそりとあるいは堂々そこの料理を包んでいく。
周囲の人たちは皆、気付いているのだけれど、彼女に注意することをしない。
いないところで、悪口大会になってしまう。
E子さんの数少ない友人の私は、この事態をどうにかしなくてはならないと思っている。
思っているのだけれど、E子さんのはちゃめちゃさにちょいと魅力に感じるのも事実。
彼女がこれ以上周囲との人間関係を悪くするのは損だから、また、私も彼女とどこかへ出かけるのが億劫になりがちになるから(特に友人に紹介しにくくなる)対策を取らなくては、とゆるゆる考えているところ。

先日、彼女の家を訪問した。事前の電話連絡等もなしでも受け入れてくれるんだ。そういうお気楽さは素晴らしい。
何やら勧めてくれたケーキ。弁当箱に使われる大きさのプラスチック容器には様々な種類のケーキが入っていて「どれを食べる?」と私に見せた。
もしかして、何かの集まりで持ち帰ったものだろうな、とすぐにわかった。

「買ったの?作ったの?」と尋ねた。彼女がケーキ作りできないのは周知だ。
E子さんは何やらよくわからない説明をごちょごちょしていた。これは私のドイツ語聞き取り力でなく、明らかに、ケーキの出所を隠すためだ!

さあ、言うべきだろうか、と数秒迷った。
いやいや、これはその持ち帰り現場を取り押さえて言ったほうがいいだろう。
「E子さん、あなた、持って帰る許可を得ましたか?」って。
すでに自宅テーブルに載っているものにあれこれ難癖つけるのは相応しくない。
持ち帰った様々な食べ物はこうして家庭内で消費しているのだろうな。ケーキ作れないしね、E子さん!
ちなみに、写真のケーキはすでにかなり古かったのか、バサバサでちっともおいしくなかった。
半分以上食べるのが苦しかったので、袋をもらって持ちかえることにした。
家に戻ったら、とても食べる気になれなくて、捨ててしまった。
もしかして、私の方が食べ物に対する態度がずっと悪いかもしれない。E子さんはどんなに古い食品でも、不味くても、汚くなってしまったものでも食べちゃうからね。



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