怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

へとへとだ、留守番っ

2012年08月20日 | 家族
義両親たちが旅行に出かけたその日の昼食は早速魚を料理した。サバの味噌煮。

サバをさばいて煮る作業、いったい、何年ぶりだろう~。
頭部をどのように処分するか、ちょっとわくわくした。近所の黒猫がウチによく来るのだが、そいつにやるか、あるいはコンポスターに置いておくか。
結局、普通の生ゴミと一緒にコンポスターに目立つように捨てた。黒猫が見つけて食べるといいな、と思ったのだが、やってきたのは何と、ネズミ。小さくてかわいらしいのが生ゴミの中でめったにないご馳走に嬉しそうにしていた。

りんごが実る季節だ。夫にはりんごケーキを焼いた。ドイツのワイルドなケーキ、絶対学ばないぞ、と秘かに誓っていたのだが、ついに作ることとなってしまった。


水遣りはかなりの重労働だ。このジョウロは10リットルの水が入る。義母は両手に持ってすたすたと歩くのだが、私には無理だ。庭の数箇所に雨水を貯めてあって、そこにジョウロを突っ込んで水を入れる。

ここには蚊がうようよしている。水面にはくねくねとうごめくものが・・・ボウフラだっ。
ボウフラ、ボウフラ、うっほー!
と、叫びながらジョウロを突っ込んで水を満たしたっ。
蚊がワンワンと私の周りを飛び交った。このとき、思ったぞ「お義母さん、早く帰ってきてぇ~」

こちらは蓋がある。以前、この中でリスが水死していたからだ。「リスが水を飲みに来て落ちるから、ちゃんと蓋を閉めてね」と義母。うわわわわ~

芝生にはホースで水をやることもある・・・・
今年植えたりんご(たぶん)。なんだかしおれかかっているのが怖かった。義両親がいない間に枯れたらどうしよう・・・

野いちごはできたばかりの頃は摘んで食べるのが楽しみだったが、しばらくすると飽きる。これは誰にも食べられずに残った残骸。

野菜畑。右のきゅうりは義母がいない間に全部枯れてしまった・・・義母が出かける直前は三分の一が病気でやられていて、いなくなったとたんに全部ダメになった・・・

家の中の植物は「水をやらなくてよろしい」。下手にやりすぎると枯れるからなぁ・・・
私はその水遣りの加減がわからず、これまでの人生で大量の植物をだめにしてきた。
階下の居間のソファ。
義両親が占有している部屋はクッションひとつの置き方も気合が入っている。
うかつに座ると、私はこのように真ん中を上手くへこませることができない。階下で大暴れ、の予定だったが止めておいた。

自由を満喫することはできたが、普段やりつけない家事でくたびれ果ててしまった。
夫が在宅で仕事をしていたり、予定外の来客があったりで食事の支度も大変だった。(その来客は「すしを食べたい」と急に要望したので大慌てで巻き寿司をこしらえた)
一人で家を掃除したのだが、どの程度手を抜いたらいいのかわからず、結局うろうろするばかりであまりきれいにならなかった。
ちなみに、夫はほぼ全く家事をしない。
体重計が故障したので詳細がわからないのだが、いつもの家着ジーンズがぶかぶかになってしまったから、かなり痩せてしまったと思う。
朝夕の水遣りは、ついに両手にジョウロを持って数十メートルを歩き回るようになった。ほぼ自分の体重の半分を持ち歩くことができるようになったのだ。
生涯作るつもりのなかったドイツケーキも学んでしまったし・・・
ああ、こうやってドイツ化していくのだろうか、私。行く末を案じてしまう留守番経験となった。