福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

旧マッケンジー住宅

2016年10月29日 | 日記

今年は静岡市で行われる「めぐるりアート」に参加させていただきます。


「めぐるりアート静岡」とは静岡市内の様々な場所でアート作品の展示があるイベントです。

http://megururi.net/2016/


私は静岡県立美術館さんで展示させていただきます。




そのさまざまな展示場所の中で

「旧マッケンジー住宅」というのがあり、

今までずっと気になっていたのに訪れることができなかったのですが
ついに行くことができましたのでご紹介します〜。


何度か前を通ったり、行こうとしたのに休館してたりと、なかなかご縁がなかったのですが、
今回行ってみてとってもよかったので
何で今まで行かなかったのかとても後悔したくらいです(笑)。




浜辺にあります。

入り口。





芝生のお庭が広がります。




入り口には星のマークと「HOMAM」の文字。



目の前の海岸で取れた石を使っているそうです。




「HOMAM」とは

ここの主人でもある故ダンカン・J・マッケンジーさんは、お茶の輸出に尽力する傍ら、
日本の美術品収集と夜空を眺める天体観測を趣味としていたそうで、
夫妻は、塔屋から星空を好み、この屋敷にペガサス座の星”HOMAMホマム”(「勇者の幸福な星」の意)の愛称をつけていとのこと。
係りの職員の方が「ようこそ」みたいな意もあると言っていた気がします。






東屋には富士山の方向に床に富士山のモザイクをまたまた海岸の石で描かれています。




お庭の飛び石をたどっていくと




こちらの藤棚へ。

ここにも星のマーク。


こちらでよくホームパーティーを行なったそうです。
ご近所の方々や夫人が関わっていた乳児院のお子様たちを招いていたそうです。






庭のガレージには、キャデラック!

かっこいい。

1974年にマッケンジー夫人のエミリーさんが帰米された際に
静岡に寄贈したそうです。




いざ、中へ。



おじゃましまーす。





まあ!




まあ!まあ!




何て素敵でございましょう。





それもそのはず




こちら、日本にも何件か有名建築で名が通っている
W.M.ヴォーリズ建築でございます。

昭和15年に竣工され
昭和47年にエミリー夫人が帰米する際に静岡市に寄贈され
平成9年に国の登録有形文化財になったそうです。



こんなご近所に、こんなすばらしい建築があっただなんて。




キッチンもすごかった。

戦前ですよ〜。











ホームパーティーがよく行われていたので
キッチンが広くて当時としてはすごくハイテクでしたね〜。

(戦後に戻られてからキッチンの設備は入れ替えたのかな?)





お茶の輸入業をしていましたから、
お茶のパッケージデザインの展示もあります。







お二階へ〜。




二階は主にプライベートな空間にしてあり、お二人の寝室があります。




2階には寝室に続くバスルームがあります。

当時としては2階にバスルームを作るのは珍しかったそうです。





いろいろかわいいバスルームでした。





寝室の横には
トランクルームやクローゼットも併設していて機能的。




日本人形も。


その中には


故エミリー夫人の日本人形も!






裁縫室。






1人用と



2人用のゲストルーム。

ちょっと病院チックなベッド。





ゲストルーム付きのバスルームはブルーの洗面台やバスで統一。






女中さんのお部屋は和室で2部屋ありました。

こちらは開けるとすぐに小さい階段があり、キッチンにすぐに行けるようになっていました。


とても素敵なお家でございました。


ちょっと前までは、こちらの建物でいろいろなイベントが行われていたそうですが
現在は一般の貸し出しはなく、見学のみになっています。

戦前に建てられたお家なのに、最近まで使われていたせいか、
まだ家が生きているって感じがしました。

家って使われていないとダメになりますものね。



そして、主人のダンカンさんが亡くなられた後も長い間
夫人のエミリーさんが残られて、こちらで生活し
私財を投じて社会福祉活動の向上のために尽くしたそうです。



戦後の静岡でも戦争孤児が多くいるのを目の当たりにして、乳児院経営をしたり保育園を開設しました。


高齢になった夫人が帰米することになり

敷地の一部が市に寄贈され、本人の希望で乳児院を建設しました。











お庭にはログハウスや遊具もあるのですが、現在は閉鎖されています。

手狭になったためもっと敷地の大きい場所に乳児院が開設されたそうです。

身寄りのない乳児たち多いのですね・・・。


さらに裏の寄贈した敷地は



現在小学校の運動場の敷地になっています。


他にもお庭の一部はビニール栽培の畑になっていたり、
もともとはとても大きい敷地だったのですね。



ご夫人は帰米の二年後に亡くなられます。



そんな素晴らしいことがここであったことなど知らなかった〜。



いかんですな!



静岡ではもう日常すぎて、あまり注目されてないのですよね。


今回の展示を機に、また注目されるといいなと思いました。



ご興味のある方はこちらへ

http://www.city.shizuoka.jp/000_002417.html



ヴォーリズ建築は静岡にもう一つ、
旧エンバーソン邸もあります。
そちらもあわせてどうぞ〜。









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