徒然なるままに~のんびり、ゆったり、こまやかに

猪突猛進型の60代。そして卵巣がんですっ転んで6年。目指すはのんびり、ゆったり、細やかな生活!無理かなー(#^.^#)

長田美穂さん ー出会う前の別れー

2017-04-18 09:10:21 | 私のデフォルト
このブログでは、
私のデフォルト「がんと一緒に生きている」
ということについては、
あまり触れないということで続けてきている。
時には呟くこともないわけではなかったが(*_*;・・。

けれど、今回はちょっと触れてみようと思う。
そのきっかけになったのが以下の本だ。

ケリー・タナー著・長田美穂訳
『がんが自然に治る生き方』。

著者はがんが「治った」人、
いわゆる劇的寛解例についての
医学論文1000件以上にあたっている。

そしてここでは100人に及ぶ
がん・サバイバーと言われる人たちへの
インタビューをもとにまとめた。

いわゆる「逸脱した事例」、
「がんの劇的寛解例」から何が得られるか、
ということに焦点を当てている。

インタビューは質的研究方法で分析されている。
彼らから語られる頻度のもっとの高かった9つの要素は、
ほぼ全員が「がん治癒を目指して実行した」と
言及していたという。

その9つの要素とは、
・抜本的に食事を変える
・治療法は自分で決める
・直観に従う
・ハーブとサプリメントの力を借りる
・抑圧された感情を解き放つ
・より前向きに生きる
・周囲の人の支えを受け入れる
・自分の魂と深くつながる
・「どうしても生きたい理由」を持つ
である。

この9つはまだ科学的に十分裏付けされてはいない。
著者もデータの量的分析や無作為な臨床試験が必要で、
それで確定するにはあと何十年もかかるだろうと述べている。
それに、これを実行したら
絶対に寛解に持ち込めるとは、いっていない。

彼女の目的は
「研究者の手で、がんからの劇的な寛解についての
私の仮説が、少しでも早く検証されること。
それからがん患者本人、
そして大切な人ががんを患ってしまった人々が、
治癒を遂げた人々の真実の体験談から
勇気を得てほしいと思います。」
という言葉に込められている。

私はこの本を和田洋巳著「和田式食事法」の
参考文献の中から見つけた。

がんと同居している本人に何ができるか?
というのが私の問いだ。

このほぼ7年の間に、
患者と言われる私たちに自分でできることは
「食べること」と「自分の気持ちの持ち方」くらいかなと
思って過ごしてきた。

それからもう一人、
私にとっては医者以外に師匠がいる。
リンパマッサージをずっとお願いしているWさんだ。

薬以外で出来ること、
抗がん剤が役目を終えて毒と化したあと、
どう体外に排出するか、
どう、気持ちよく、楽に生活できるかということの
アドバイスをもらいながらやってきている。

そんな風に過ごしながら、
それでもずぼらな私は、
自分のできることだけを選んでやっている。
ストイックなたちではないのが
吉と出るか、凶と出るか、
まあ、どっちでもよいのです。

ただ、薬=毒にやられっぱなしにならないように
自分のできることをやっていきたいなって過ごしてきた。

それには相談相手がいる。
主治医は変わらず、それはありがたい。
ただ、標準治療を終わった後の再発の場合の
薬の按配っていうのは本当に難しいようだ。
個人差も大きいし、
彼曰く「ほんとうに、わかんないんですよ!!」
正直だ。そこがよいところ。
そのなかであーだこーだとやっていく。

でも医者は忙しい。
相談の時間はどうしても短い。
だから私は、Wさんや、夫や妹とよく話をする。
患者が「治療法は自分で決める」という厳しさ!
医者も「最後はあなたです」とのたまう。
究極の「主体性」を求められるというわけ。
いやー、難しいです。

でも、基本は「気持ちよく」ということなので、
そこから外れない結論を出そうって思う。

そして、本を読み終わって、あとがきを読んだ。
訳者の長田美穂さんが書かれている。

私はこの長田さんの文章を読んで
自分でもびっくりするほど元気になった。
私にとっては本文以上の価値があった。
メールアドレスも最後に書いてくださっている。
そうだ、明日メールしようっと。

このところアバスチンという薬の副作用で、
むくみが出たり、血圧上がり気味なんて調子で、
珍しく意気消沈していた私は、
現金なもので、長田さんの文章で、
きりっと元気になったのだ。

そうです、まさにきりっと。
夜の眠りの前にベッドに寝転んで読んでいたのだが、
この文章を読み終わったその瞬間に
シャキッとした自分を感じた。
文章の力って凄い!

さて、その長田さん、彼女もがん患者。
乳がんのステージⅣを宣言されていた。
その彼女が出会った本が、この本で、
すぐに日本で翻訳したいと申し出たという。
幸いなことに話はトントン拍子で進み、
こうして世の中に出た。

そしてこのあとがき。
先程も述べたように、
私にとっては本文以上の価値があった。

要するに筆者は読者へ、
「自分で自分の納得のいく道を探す」ということを
メッセージとして送っているというのだ。
さらに訳者は加えて、
自分たちの文化の中で「自分の直感に響くやり方を探す」
ということが、がん寛解者からのメッセージだと言う。

本当に簡単なことではないけれど、
ストンと落ちた。
そしてシャキッとした。

長田さんにメールしようっと。

訳者についてのところでは、
以下のことが書かれていた。

長田さんはフリージャーナリスト。
山口百恵に関する著作もある。
2012年にステージⅣの宣告。
この本は2014年に出版された。
2015年からは大阪大学の大学院で
人の立ち直り支援の研究を始めたとあった。

そうだ、ならば、ネットでもう少し
長田さんについて詳しく知れるかもしれない。

そして得た情報。
長田さんの一年半前の訃報。
3年余りのがんとの同居生活だった。

きっと、この本に出会い、考えることで、
長田さんはご自分の納得のいく道を探せたのだと思う。
そして、自分の直感に響くやりたいことに
邁進されたのだと私は思う。

この世でお会いできなかったのも、
これまた何かの縁。

私は私らしくぼちぼち、そしてシャキッと行こう。

猫の額ほどもない小さな庭に
冬を越え、背を伸ばし始めた
パンジーやビオラと目が合った。

私は彼らからも力をもらっている。
そんなことを思えるターナーさんの本と、
長田さんのあとがきなのでした。










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