風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

武蔵村山・魅力体験ツアー 1

2017-06-13 | 東京
● prologue

バルト三国旅行から帰って2か月後の1月15日に、旅の友のモコちゃんと再会しました。
今度は都内日帰りツアー。
武蔵村山市の『武蔵村山の魅力づくり推進事業』の一環で開催される見学体験「村山大島紬の機織り・染物体験と東京狭山茶を味わう旅」コースに参加しました。
東急目黒線の武蔵小山(駅)なら行く機会も多いのですが、武蔵村山はあまりなじみがない地域。
訪れるのは初めてです。


画像:武蔵村山市商工会


● なぜか立川集合

集合場所は立川駅。ここからチャーターバスに乗っていきます。
あれ?立川駅があるのは立川市。武蔵村山市ではありません。
なぜかしら?
地図を見てみると、武蔵村山があるのは埼玉との県境、狭山湖の近く。
都内で唯一、駅がない市なんだそう。

なるほど、電車で訪れた市外からの参加者のために、電車の通っている立川集合になったわけですね。
今回は、市民10名、市外参加者10名というほどよい人数のツアー。
参加者の中には、偶然にも友人が一人いました。

● プリンスの丘

動き出したバスの中で、20分間の武蔵村山市の紹介DVDを観ました。
季節ごとのお祭りやイベントが多いようです。ねぶたのようなお祭りもあるようですが、「村山デエダラまつり」というデエダラボッチのお祭りの時の山車でした。
「デエダラボッチ」伝説は日本各地に存在し、ここ武蔵村山にも言い伝えがあるそうです。
ちなみに横浜は、同じような伝説では「浦島太郎」ゆかりの地とされています。

道すがら、とてもトンネルが多いなあと感じます。ということは山が多いんですね。
市の地図「むらやマップ」には「プリンスの丘公園」という名前の公園が載っていました。
まあ、ロマンチックな名前!「キャンディ・キャンディ」に出てくる丘の上の王子様がいそう!



と両手を合わせてうっとりしましたが、よく見ると「日産自動車(旧プリンス自動車工業)村山工場の跡地の一部」と書かれていました。
スカイライン発祥の地だそうです。
違うプリンスだったわ!
乙女よりも走り屋が、スカイラインの聖地詣でをしに訪れそうな場所でした。

● イオンライフ

バスは武蔵村山市役所前で停まりました。
ここから市内参加者の方々が合流しました。



道路を行き交う市営バスの行先を見ると、イオンモール行きが多く、町の中心っぽいなあと感じます。
「この辺りでは車がないと困ります」「ないとイオンに行けない」と市内の方々。
イオン中心の生活なんですね。

● 村山大島紬

まずは、村山織物協同組合を見学しました。
レトロな建物が保存されています。市の指定有形文化財です。



この地方は、江戸時代からの絹織物「村山大島紬」が特産物。
紬といったら大島紬が有名ですが、それは奄美大島のこと。
そこから「大島」の名前をもらいながらも、染める際に板締技法を用いるといった異なる点もあり、東京都指定無形文化財に指定されています。

● 染め物体験

大島紬との大きな違いは、「板締め注入染色法」という群馬の伊勢崎より導入した技術を用いていること。
シルクのスカーフがこんな風に染まるようです。
普段は何気なく見ているこうした手作りの柄ですが、今回は(どうやったらこんな風にできるんだろう?)と前のめり。



2階の体験工房で、自分たちも染めてみました。
この辺りは養蚕も盛んで、それでシルクが調達できています。
今回は割り箸を使って、糸や輪ゴムでスカーフを縛り、絞り染めを作っていきます。



スカーフを縛ったら、それを染液に浸して染めます。
グレーと黄色、どちらかを選べます。



食べかけの綿菓子のようになったスカーフを取り出しまして。



入れます。ドボン。
私たちは黄色の方を選びました。



しばらくおいてから、中身を移します。



再び染液の中に、ドボン。



さらにしばらく煮込んでから取り出したのが、こちら。
よく染まっているようです。



とっても絞った人や、ほんのちょっと絞った人など、できた柄は人それぞれ。
みんなで作った柄を見せ合いました。



● 村山大島紬資料館

1階の村山大島紬資料館も見学しました。
古い道具類や制作途中の様子が展示されています。
「板締め注入染色」の技法も分かりやすく解説されています。



これは生糸1kg分の繭玉。2500粒あるそうです。つまりひと粒は4gなんですね。
村山大島紬のアンサンブルを作るには、これだけの量が必要なんだそう。
たくさんいるんですね。やっぱり着物って贅沢なんだわー。





マネキンの着ていた紬。生地がしっかりしていて暖かそう。
帯の光沢もよかったです。

● 機織り体験

村山大島紬について学んだあとは、2階の工房に戻りました。



ここにはさまざまな織機があり、実際に体験できるようになっています。
説明を受けた後で、自分たちも機織り体験をしてみました。



シャトル(杼)を使って、機織り機に通してある経糸(たていと)に、緯糸(よこいと)をくぐらせていきます。
これはまさに織姫気分だわ~。



シャトルというものを、初めて触りました。
スペースシャトルやシャトルバスの元となった言葉ですね。
横浜港にはマリンシャトルという遊覧船も浮かんでいます。



シャトルを糸にくぐらせたりすくい取ったりするのは、単純な動作でありながら、力加減の調節が複雑。
油断すると糸がゆるくなり、出来栄えに響きます。
慣れないまま、一回一回緊張しながら機を動かしていきました。
余分な力を込めて機織りをしたため、すっかり肩がこってしまいました。



とうとうできましたー!
上がモコ、下が私の作品です。
それぞれ違う色合いのものができました。



自分が作った絞り染めのスカーフと紬のコースターをいただいて、建物を後にします。

● かてうどん

体験講座は結構時間がかかっていたようで、もうお昼になっていました。
「村山温泉かたくりの湯」内の「かたくり亭」のお座敷で昼食にします。

多摩川分水流域のこの辺りは小麦文化で、江戸時代からの郷土料理は地粉麺の「村山かてうどん」。
「かて(糧)」とは、地野菜を茹でたものなどの添え物を指すそうです。



つけ麺スタイルのかてうどん。
不揃いでコシが強く、無骨な見た目は手作り感たっぷり。つけつゆは濃いめの醤油味でした。
かてとして、地元で採れた小松菜や菜花、ナスが添えられていました。
かては汁に入れ、うどんと合わせて食べるそうです。



今回同行した、J:COM TVのカメラマンと隣り合わせになって、おしゃべりしました。
インタビューも受けたので、どんな番組になったのか放映が気になりましたが、ケーブルテレビなのでこの辺りでしか見られないんだとか。
よそでは放映されないとは、残念~。

その2に続きます。

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2 Comments

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Unknown (アネッティワールド)
2017-06-13 21:15:19
染め物の体験、いい体験されましたね。
染物の理屈は解っていますが
体験がありません。

かてうどんは初耳です。
かては糧なんですね。
不揃いが面白いです。
麺好きにはたまりません。
アネッティワールドさんさん (リか)
2017-06-13 23:06:29
染め物体験、意外になかなかする機会がないものですね。どちらもやり始めたら楽しくて、夢中になりました。

かてうどんは、私も初耳でした。東京23区内だけでもエリアごとの特徴がありますが、武蔵村山は市ですから、また独特な文化がありましたよ~(^o^)

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