風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

信州ゆったり歴史めぐり 3-2

2017-01-24 | 中部(甲信越)
その1からの続きです。

● ごんべえトンネル

奈良井を離れて南下し、それから東に向かいました。
山がちの地域なので、トンネルがたくさん。



「権兵衛トンネルに入りまーす」と言われて顔を上げると、確かにトンネルの上には「権兵衛」の文字が。
ごんべえ!
つい笑っちゃいました。
「なぜなぜ?」と聞いたら「だって地名だから」との答え。
権兵衛峠をつっきっているからだそう。
でもその峠は、やっぱり権兵衛さんという人の名前から来ているそうです。

を通って伊那へ。

興味津々なのは、私が横浜市民だからです。
ハマには、箱根駅伝でおなじみの権太坂がありますからね。
これも権太さんから来ているとか。
似ている名前で、親しみを感じます。

4km以上ある長いトンネル。権兵衛について語る時間はたっぷりあります。
名前のイメージから昔からあるのかと思いきや、平成になってから作られた新しいトンネルなんだとか。
堅固に作られていて、目下倒壊のおそれはないそうです。

● 伊那のかんてんぱぱ

権兵衛トンネルを抜けると、そこは伊那。
南信地方に入りました!
わあ、なかなか来れる機会はないと思っていた場所だけに、感激!
なぜかテンションが上がって、なにもない景色をバシバシ撮影します。



かんてんぱぱの会社がありました!
そう、伊那といえば、知る人ぞ知る有名なかんてんぱぱですね。
福利厚生がすばらしいと聞いています。従業員の立場に立った、いい会社なんだとか。
私もここで働きたーい。

「ぱぱはあるのに、かんてんままはないの?」
「ないよ。社長が男の人だからね」



● 駒ヶ根のソースカツ丼

伊那を通り過ぎて、着いたのは駒ヶ根。
南信までランチをしにやってきたんです。
「長野のB級グルメも食べてもらおうと思って」とミュウ。

明治亭というお店に着くと、数十人もの人が席があくのを待っていたので、驚きました。
人気なのねー。
店員さんがお店の前まで出て名前を呼ぶと、駐車場に停めた車から出てくる人も。
こうなると、いったい何人待ちなのか、カウントできません。

お店は広いので、まあ待ってみようと、一番最後に名前を書いて私たちも順番を待つことに。
店内にはサインがたくさん飾られていました。
「まいう~!」あ、でぶやも来ていました。ということはかなりのボリューム系?



待っているうちに、眠気に襲われてきました。
長野に来てから、毎朝早起きしているからでしょう。
うとうとしていたら、順番が周ってきました。
40分ほど待ったようです。

このお店の人気は、ソースカツ丼。
これ食べたさに、みんな列を作って待っているんですね~。

ミュウは「伊那の方に来たら、いつもここのカツ丼を食べて帰る」というほど大好物だそう。
私は昨日、普通サイズなのに蕎麦が大量で必死の思いで食べきったことを思い出して、今回は小盛りにしてみます。
(少ないかな、どうかな)とドキドキして待っていましたが、全く問題ありませんでした。

この写真は普通サイズ。こんもり~!
え、ミュウ、食べちゃうの?食べれちゃうの?
周りのみんなも、このサイズをニコニコしながらパクパク食べています。
まあ豪快。



卵でとじていないけれど、これもカツ丼なんですね~。
この地方の人たちにとって、カツ丼といったら、ソースをかけたこれなんだそうです。
味がしみていて、キャベツたっぷりで、おいしかったです。

● メニューに蜂の子

ところでメニューを見ていたら、さりげなく蜂の子小鉢があるのを発見。
え~、頼めば出てくるのー?



たしかに、日本で虫を食べる地方といったら長野を思い浮かべますが、実際にその習慣があるのは、県内でもこの伊那地方のみだそう。
「こっちの人は、イナゴとか蜂の子とか、栄養食として普通に食べてるよ」
「みんな食べれるんだ~・・・」
「昆虫は動くおやつだと思っているからね」
「キャー!(゚〇゚;)」

書店には昆虫食の本が平積みになっているそうです。
それなら宇宙食の方がずっといいわー。
朝のマイマイガ大発生の話といい、山が近いと虫との距離も近いんでしょうね…。

南信では羊肉はポピュラーだそう。
ご当地B級グルメとして、ほかにローメンがあると教えてもらいました。
伊那あたりで食されるもので、蒸した中華めんにラム肉やキャベツを入れたものだそう。

● 地元のアイドル御嶽海

店内には、長野県民が大好きな力士、御嶽海(みたけうみ)の、飲酒運転撲滅キャンペーンポスターが貼られていました。
駒ヶ根の近くの上松町の出で、アイドル並みの人気だそうです。
木曽出身と聞いて(故郷は山なのに、なぜ名前は海?)と引っかかりますが、こちらの人は誰も気にしていなさそう。
まあ、山にしたら、御嶽山になっちゃいますからね。



山に囲まれた長野の人たちは、海水浴はしないんだろうと思っていましたが「するよ」と言われました。
「え、だって海がないじゃない」
「みんな直江津に海水浴に行くよ」
へえ~。直江津と言えば新潟。
太平洋岸で育った私には、やっぱりあんまりピンときません。
(日本海は波が洗いんじゃないかな)と考えます。まあ海水浴場なら平気なんでしょうけれど。



席待ちをしていたら、けっこう時間が経ってしまい、ドライブを再開した時には14時になっていました。
中央自動車道は緩やかかな下り道になっていて、ずっと遠くまで見渡せます。

● 葉桜の高遠

再び伊那に入り、今度は高遠に着きました。
「たかとお」という名前の響きがきれい。
桜の季節には親も訪れています。



車を停めようとしますが、どのパーキングも無人。
入り口に「700円」という表示がでていますが、誰もおらず、少し待ってみても誰も来る気配はありません。
「まあ後払いでもいいしね」と停めてお城へ向かいました。
ほかの駐車場も、人の気配がありません。
どうやら桜の時期だけ、賑わうようです。



お城の地図を見ても、桜の花がたくさん。
花びらが書かれたところが、桜のきれいな場所です。
公園内のほぼ一帯が桜の名所になっているんですね。



今はアジサイが咲いています。これもまたきれい。
しかも訪れる人がほとんどおらずに静かなので、落ち着いた雰囲気がいいです。



● お城はどこ?

春には桜のトンネルになるんだろうなあと思いながら、葉桜の生い茂る桜雲橋を通っていきました。
お城はどこかしら。



目指すお城はなかなか見つかりません。
そもそも、中に入ったら、園内に地図はなく、どっちに進めばいいのかわかりません。
どこまで進んでも、青々と生い茂った緑の桜の木ばかりが続きます。



お城はないのかしら。
そうか、ここは「城址公園」で、お城の址だけなんですね。
新城藤原神社ならありました。藤原鎌足を祀っているそうですが、まるで神社には見えない、倉庫のような建物でした。



(お城、お城…)ときょろきょろ探していたら、こんな建物を見つけました。
お城っぽくはありますが、見るからに古くないコンクリ製でした。



「城はもうないんだね~」「なんだ~」
肩を落としながらも、足元のマンホールチェックをひそかにしている私。
さすが高遠、桜の図柄です。



● 絵島と保科正之公

歴史博物館の隣に絵島囲い込み屋敷がありました。江島・生島事件ですね。
ここだったのねー。配流といっても、島流しではなかったんですねー。



彼女はここに、亡くなるまでの30年近くの間幽閉されたのだとか。
もともと冤罪の気もあるし、大奥の派閥争いの巻き添えになってしまってかわいそう。
もし絵島が海沿い出身なら、さらにかわいそうだなあと思って調べてみました。
三河国の出身だったので、まあまあ海沿いの辺り。
時には海が恋しくなったかもしれませんね。



屋敷の周りに立っていたのぼりには「名君・保科正之公の大河ドラマを作ろう」と書かれていました。
おお、いいですね~。私も賛成!
地元で愛されている人だと、伝わってきました。
彼が江島の身柄を預かったのだそう。彼女も安心できたことでしょう。

ところで城址公園内にこの囲い込み屋敷への標識があったので、園内にあるのかと思って辿って行きましたが、行けども行けどもたどり着けず、結局車に乗ってぐるりと移動しました。
園内表示がわかりづらくて、うろうろと迷ってしてしまいました。
桜だのみではなく、ほかの時期も観光地になるように、がんばって高遠~。

● 安曇野と佐久

そろそろ長野市内に戻ることにします。
一気に北上しました。諏訪湖のそばを通ったものの、寄らずに安曇野へ向かいます。



梓川SAで休憩をしました。
長野なのにひつまぶしののぼりが立っています。ハイ?
南信の方は、名古屋の文化も入っているっていうのは、こういうことかしら?



ヒュッテのような三角屋根のすてきな建物。
佐久も割と近くにあるので、前に龍岡城五稜郭を訪れた話をしましたが、ミュウは長野にも五稜郭があることを知りませんでした。
歴史マスターの長野人でも知らないことがあったのね!



雲のすき間から光がさしていました。
私の好きな双体道祖神が多いのはこの辺りなんですが、さすがにSAには、それっぽいものは見当たりませんでした。



その3に続きます。

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