飛騨高山など飛騨地方で昔から作られている人形が「さるぼぼ」です。
さるぼぼの形は万歳をした手足に顔が書かれない丸顔です。そして腹がけをしています。
こんな不思議な形のお守りですが、奈良時代に遣唐使が古代中国から持ち帰ったのが起源です。
つるして飾る魔よけ「身代わり申」「願い申」として定着しました。今でも吊るし雛にはこの「さるぼぼ」が必ずつるされています。
飛騨弁で赤ちゃんの事を「ぼぼ」と言いますので「猿のあかちゃん」という意味になります。縁起のいいものとしてお守りとして作られています。
「病がさる」「災いがさる」「苦難がさる」と猿が縁起のよい動物とされ厄除けのお守りとして重宝されてきました。
「病気は赤を避ける」と江戸時代に流行ったことからこの説にあやかって赤色になったとも言われています。今ではオレンジ色やピンク色も作られ願かけしたのも人気です。
こんな「さるぼぼ」に噺家さん2人の手拭いがらで腹がけをつくって「さるぼぼ」を作ってみました。風邪などひかないで暖かな春を迎えて欲しいいと言う願いを込めて作りました。
今回作った「さるぼぼ」は4月公演の「歌に鯉する涙橋」の出演者の柳家さん弥さんと三遊亭歌太郎さんの手拭いを使いました。
「歌に鯉する涙橋」の落語会でのお楽しみ抽選会の景品としてこの「さるぼぼ」をお出しいたします。楽しみにしていてください。