落語コーディネーター菊池明美の公式ブログ

神奈川県川崎市のNPO法人リール理事長の菊池明美です。落語で人と街と世界をつなげます。落語会開催のお手伝いをいたします。

東の旅その1

2012-10-23 23:41:06 | 落語会

落語会開催のお手伝いをいたします 落語コーディネーターの菊池明美です。

三味線漫談の柳家紫文さんの「両国」を聞きました。両国の風景が目に浮かんできます。「たまやー」と言って終わります。

隅田川を下る船遊びは今も昔も人気です。船遊びが出来なくても紫文さんの粋曲を聞きながら隅田川風景に酔います。

隅田川の花火と言えば春風亭昇吉さんの「たがや」が印象に残っています。と言うのも今年の夏は昇吉さんの「たがや」をよく聞きました。

「両国」の風景と絡めて上方の噺の旅ネタ「東の旅」の事を調べてみたくなりました。

「東の旅」は大坂を発ち、奈良を見物して伊勢に入ります。「発端」「奈良名所」「野辺」「法会」「もぎとり」「軽業」「軽業講釈」「煮売屋」「七度狐」「うをつく酒」「常太夫義太夫」「鯉津栄之助」「三人旅浮之尼買」

伊勢神宮参拝「間の山お杉お玉」「宮巡り」

帰りは鈴鹿峠を経由して近江八幡kら舟で琵琶湖を渡り京都に入り伏見から淀川を下り大坂へ「軽石屁」「これこれ博打」「高宮川天狗酒盛」「「矢橋船」「宿屋町」「こぶ弁慶」「走り餅」「京名所」「三十石夢の通路」

上方では、このような旅ネタは入門した噺家さんの口慣らしとして覚えます。こちらの前座さんが覚えるネタは、「道灌」「たらちね」「金明竹」「寿限無」などがあります。

上方落語の特徴に「はめもの」と呼ばれるお囃子が入ります。口演中の演出として噺の中に盛り込まれます。三味線と鳴物奏者(太鼓・笛)によって噺を盛り上げます。

このほか上方落語の高座には「見台」「小拍子」「膝かくし」を準備いたします。