文・二宮由紀子 絵・荒戸理也子 ブロンズ新社 1400円+税
文章とも言えないような、女子高校生のおしゃべりのような、ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ。しかし、荒戸さんの絵をこれほど生き生きとさせている文章も。二宮さんは戦術家だなぁ。「こんなのは文章じゃないよ」というおじさんたちに、ペロリと舌を出しながら「はい、お見事」。
荒戸さんの描く松の盆栽の丁寧すぎる枝ぶりのおかしさ。それにくらべてコミック風メジロのずっこけぶり。絽の着物の、麻の暖簾の、シャワー室のガラスの、巧さ。
AKBよりも楽しいお化け屋敷のアイドル6人?のろくろ首のネコたち。なによりも色白お肌が大事。化粧品を買いに行けば、その行き戻りに日焼けの心配と、日焼けクリームもネットでお取り寄せ。
AKBを横目に、過ぎし日の田園風景しか歌えないおじさんたちは、ホッピーのジョッキを高く持ち上げ「完敗!」。そして歌うのであります。♪夕空晴れて 秋風吹き~ 吹いてるねぇ、秋風。
このお二人のコラボを企画された編集者に、「乾杯!」。
こちらも二宮さんの、かぁ~るい文章がおかしい(楽しい)童話です。絵と、ぴったりなんだよなぁ。
そにしけんじ・え 学研 950円+税
で、わたしですが、詩を推敲したあとは新作童話を書いていました。
故郷の大牟田市・生涯学習課より写真が届きました。福岡県庁よかもん広場ではじまる「 内田麟太郎の世界展」(7/3~8/25)のための前宣伝です。1階ロビーにあるようです。
韓国版と台湾版の「おれとも」でしょうか。
左・市制百周年記念キャラクター、ジャー坊 右・大牟田の夏祭り大蛇山の玩具
ミミズにもオケラにも世界はありますから。まあ、まあ、の世界展じゃないんでしょうか。ざわざわというよりもちらほら。
100周年事業のひとつですが、これまでの市町村の企画は、観光資源と名産品の紹介が多いみたいですよ。
「 内田麟太郎の世界展」はこのあと、カルタックス、大牟田動物園、三池公民館とつづきます。
品切れ間近の『日本児童文学3・4月号』に書いて頂いてから、気になりだしました。
二宮さんの原稿で、「常識で凝り固まったカブトガニみたいな頭の固い大人たちに――」まだ笑えます。
大牟田のみなさんには感謝するしかありません。ありがたいことです。
ひでちゃんさま
二宮さんは頭がいい人ですよね。なんといっても文章がおしゃれだなぁ。